エヴァンゲリオンは病院アニメだ

 今日、少し大きめの病院に居て気づいた、「エヴァって病院アニメだな」と。昨夜、買ったばかりの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のDVDを見たせいか、そんな風に思えてならなかった。
 だって、「知らない天井」にしろ「最低だ」にしろ病院じゃないか。綾波レイの登場シーンだって、医師とナース、点滴つきじゃないか。まったく、これは病院世界の病院アニメだ。そうだ、「ここでしか生きられない」の「ここ」は病院だ。ともかく、病院の描写が多いし、その世界を見ているやつは病院に詳しいやつだ。いろいろなメカもギミックもみんな病院だ。今日、俺はパントモX線のメカが顔をなめるように回転しているとき、そんな啓示を受けたんだ。俺の体の中の回転体がそう告げるのだ。
 そう、どこかの、現代的でクリーンな大病院、しかし閉鎖された病棟の閉鎖された病室、少年の脳の中で、補完計画は書かれ、失敗し、破棄され、また書かれ、失敗し、破棄され、書かれ、失敗し、破棄され、また書かれ、失敗し、破棄され、書かれ、失敗し、破棄され、また書かれ、失敗し、破棄され、書かれ、失敗し、破棄され、また書かれ、失敗し、破棄され、書かれ、失敗し、破棄され、また書かれ、失敗し、破棄されるのだ。今度こそ、今度こそ幸せにしてみせると、そうつぶやき、つぶやかれながら。