今度のワールドカップもアルゼンチンを応援する!

 四年に一度くらいサッカーが気になるお年頃。とはいえ、ぜんぜんサッカーのことはわからんので、四年前の自分にアクセス・ラブ。

カルロス・テベス
 俺はテベス一押しでこの大会を見ていたので、この日の先発出場はうれしかった。何やら髪をしばって男前度もアップして、実に試合の最初から最後まで走り回ってくれた。噛みつき亀のようなしつこさ。俺は、テベスの雰囲気だとか見た目だとか足技だとか貧民街出身だとかいろいろの点が好きなのだが、この日見せたこの献身的とでもいうのか、そのプレイっぷりにますますほれた。躊躇なくハーフウェイラインよりこっちまで戻ってのディフェンス、高い位置でもあきらめずに奪いに行くプレス(ドイツの守備陣のうっかりっぷりは、ドイツ人をさぞやハラハラさせたであろう)、得点こそならなかったが、実に働いた。汗をかいた。股抜きのパスなど、技も見せた。リケルメがピッチを去ったあとは、攻撃の基点にもなっていたように見える。俺はサッカーのことをよく知らないが、こういう選手が好きだ。自分でシュートに行ってくれ、と思ったシーンもあったが、マキシ・ロドリゲスは「急にボールが来たので」という選手ではないので、横にまわすのもよかったのだろう。用意されなかった歴史、最後のPK、アルゼンチンの五人目はテベスだったのか?

ワールドカップ:ドイツ対アルゼンチン - 関内関外日記(跡地)

 よくわからないが、四年前の俺の情報をダウンロードしてみると、えらくテベスが好きなようだ。その後、四年間彼がどこでどうしていたか知らない。そして、今回選ばれたかどうかも……。

アルゼンチン代表のマラドーナ監督は11日、予備登録メンバー30人を発表した。リストには前回のドイツ大会に続きテベスの名前が記されていたが、レアル・マドリーで好調のイグアインをはじめライバル争いはし烈を極めている。

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/cdetail/201005140006-spnavi

 と、選ばれてた、よかった。が、なんか試合に出るのも大変そうだ。で、アルゼンチン代表はどうなってんのだろうか。

――君らFWは中盤の選手から十分なパスを供給されていないように思える。フアン・ロマン・リケルメのような1・5列目の選手、中盤とFWをつなぐ役割の選手が自らチームを去ったのは奇妙な話だと思わないかい?

 もちろん、奇妙だと思うよ。リケルメほどのタレントを持つ選手だったら、なおさらそう思うだろう。でも彼がチームにいないことは事実だし、ほかの選択肢を探すしかない。

 えー、リケルメいないの? リケルメって誰だっけ?

ファン・ロマン・リケルメ
 前半はアルゼンチンが圧倒的にボールを支配した。その全てはリケルメを経由した。とにかく、このチームはリケルメのチームであり、それを信じてボールを預ける。不意に「人の帰する事赤子の母を慕ふが如し」という言葉が浮かんだ。新選組土方歳三の、晩年を評した言葉である。信頼される野戦指揮官。しかし、抜けば玉散る名刀兼定、スルーパス一閃の切れ味もある。が、この日はクレスポリケルメが土方ならクレスポは永倉? 原田? テベスは大石鍬次郎、メッシはもちろん沖田総司だろう)への決定的なラインが一本ほどしかひかれなかったように見える。とはいえ、アジャラのヘッドにつないだのは彼のコーナーキック。ニアのソリン、ソリン、ときてアジャラ。見事。ただ、後半はその後ぱったり姿を消したように見える。カンビアッソへの交代もやむなしだったか。リケルメがいなくなると、前線へのボールの入り方などがまったくかわり、そのあたりの変化はおもしろく感じられた。

 ふーん。ゲームメイクする人だったんだ。wikipedia:フアン・ロマン・リケルメにはこうある。

卓越したゲームメイクのセンスを持ち、現在のサッカー界では絶滅寸前と言われるクラシックなゲームメーカーである事から恐竜と称されることがある。

元アルゼンチン代表選手でレアル・マドリードでも監督を務めたホルヘ・バルダーノは自身の解説で「A地点からB地点まで行かねばならないとき、できるだけ早く到着するために、ほとんどの人は6車線の高速道路を使う。ところがリケルメは曲がりくねった峠道を選ぶ。そのルート、景色は美しい。だが2時間で行けるところを6 時間かかる」とリケルメを評している

 あはは、なんかおもしれえ言い回しだな。でも、これ四年前には書いてなかったような気がする。まあしかし、今は関係ない。なんだかわからんが、マラドーナと喧嘩して代表じゃないと。
 で、どんなことになってんの?

メディアとファンから最も批判されているポイントの1つとして、マラドーナが4人のセンターバックで守備をしようとしていることが挙げられる。

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/cdetail/201005200006-spnavi

多くの人にとって不透明なのは、招集されたFWの数である。マラドーナが主張するには(あくまで彼の発言に基づくもので、実際には直前の代表合宿で確認する必要があるが)、チームは4−4−2の布陣で戦うという。さらに言えば、指揮官は1トップのイグアインの後ろにメッシが入る4−4−1−1の可能性もあるとほのめかしている。これでは、6人もFWを招集しておきながら――しかも世界でも有数のストライカーをそろえているのに、あまりにも守備的と言わざるを得ない。

……ゲラゲラ。俺、サッカーのフォーメーションとか戦術のことよくわかんないけど、なんかおもしろくね? あくまで門外漢のイメージだけど、サッカーのゲームで守備力の数値の高い選手集めてみました、とか、野球で四番バッターばっかり集めてみました、とか、なんかそんなふうに映る。つーかしかし、スリートップ? でもなきゃ俺のテベス出られねーんじゃ。
 まあ、そんなわけで、マキシ・ロドリゲスとか見かけた名前もあるし、なんかおもしろそうだからアルゼンチンを応援しよう。幸いにも人気チームだから情報も多いだろう。よし、いけ、いくがいいさ、アルゼンチン!

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2007年のサッカーU- 20ワールドカップ決勝。三年前の俺は見たらしい。でも、なんでかわからんが、ぜんぜん選手名を書いてない。ひょっとしたら今回のメンバーにいたりしたかもしれないのに。