いくつになっても男の子は剣が好きなの

 ペティナイフがあった方が生活が便利になると思ったので、ネットで適当に物色した。千円くらいの、ステンレスの、なんでもいいから、適当なのでいいと思った。

 ふと気づいたら、こんなものが届いていた。

 青紙二号鋼の包丁。裏には俺の名前が彫られている。

 値段は特価千五百円なので予算的には問題ないが。しかし、手入れとか面倒だろうに。まあ、いいか、砥石も持ってる。メーンに使う包丁も、独身男が貧乏料理作るのにはオーバースペックだし。まあ、いいや。
 それで、この包丁の切れ味はといえば、まだこんにゃくしか切っていないのでなんとも言えない。ただ、手に持った感じから、非常によく切れそうな気持ちになる。あぶない。気をつけよう。
 ちなみに、昨夜はみそ田楽を食べたのだ。モツ煮込み用に買った赤味噌の、べつの使い道として。
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