俺の葬式で流したい〜『ロッキー・ホラー・ショー』〜

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 『ロッキーホラーショー』はたいへんにすばらしい。見終えたあとすぐにiTMSでサントラを買ったくらいだ。俺はグラムロックが好きだ。スーザン・サランドンケイト・ブッシュみたいな高音を出す。すばらしい。フランクン・フルター博士が出てきて「I'm not much of a man by the light of day,
But by night I'm one hell of a lover」でマント脱ぐ、このマントを脱ぐときの手とか頭の角度、これが奇跡だ。でもって、"I'm just a sweet transvestite From Transexual, Transylvania."のサビ、「私はスイートな性倒錯 生まれはトランスセクシャル星 トランシルバニア星雲にあるの」の字幕、ようわからんが圧倒される。サタニックとメカニックが美しい韻を踏む。
巻き戻って、オープニングの唇アップの「Science Fiction/Double Feature」、これは掛け値なしに美しい曲。

 歌詞も追憶と感傷にうっとりする。上のYouTubeは没になった別案を誰かが構成したものみたいだが、元ネタを知らない俺にはありがたい。
 そうだ、俺はこの映画がパロディにしているであろう数々の元ネタを知らない。だが、これにはすばらしいパワーがある。すばらしいパロディとはそういうものだ。そのころ小学生だった俺には『フライング・ハイ』は少し古い映画で、その元ネタの多くも知らなかった。だが、『フライング・ハイ』はむちゃくちゃおもしろかった(追悼・レスリー・ニールセン)。俺は、そういうものだと思う。俺はこの、カルト映画の金字塔を今更見たのだし、それにまつわるいろいろも知らん。知らんが、これにはなにかがあった。そうなのだから仕方ない。知らないものに追憶を感じるとき、それはそうとうな追憶なのだ。
 と、ここまで激賞しておいてなんだが、正直、ダレるところもある。歌のシーン以外は。ミュージカル映画なのだからそれはそうなのかもしれないが、しかしまあ。それにしたって、この破壊力。それに、なんというか、ちゃちなSF小物の数々も、それとしてピシッとしていて、古さを感じない。そのへんもいい。もしも俺がなにかサンプリングする仕事をしていたならば、この映画から台詞や小物をいくらでもピックアップするだろう。サンプリングする仕事ってなんだ?
 まあ、というわけで、俺の葬式には「Science Fiction/Double Feature」を流してほしい。おしまい。

The Rocky Horror Picture Show (1975 Film)

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