『ローゼンメイデン』5巻を読む

　『ローゼンメイデン』の5巻、ヤングジャンプ移籍後版の5巻である。「まいた」世界への帰還、ジュンの対世間のモラトリアム、薔薇乙女たちの対アリスゲームのモラトリアムへの回帰だ。むろん、「まかなかった」世界へ行って帰って、なにもかもそのままという話ではない。ただ、いったんの着地の世界だろう。はっきりいって、俺は内心ちょっと、アリスゲームのシステムであるとか、人形の頭数であるとか、いったいどうまとめるのかよく見えないところがあって、どう畳むのか不安になりながらも楽しみにしているというところがある。ただ、見かけによらず骨太（ところで、球体関節人形の関節は骨なのだろうか）な作品であって、つぎからつぎへ新しい敵キャラが、新キャラが登場するのでないところの緊張感、機体もできるだろう。
　表紙とカラーページは雪華綺晶。俺は雪華綺晶の少し開いた口とそこから覗く歯がエロチックでたいへん好きである。歯の生えたヴァギナとでもいうべきか。この点で、アニメ版の薔薇水晶よりは相当にすばらしいと言える。雪華綺晶に改造計画は必要ない。この巻に出番はないが。
　また、あらためて明言するがいちばん好きなのは水銀燈である。漫画でも、アニメでも。俺は乳酸菌をとることを心がけている。ダイエットをはじめてからも、なおさらである。銀様はすばらしい。この巻に出番はないが。