さて、帰るか。

昨年御愛顧のほど万斛の涙をもって感謝の念ここに申し上げる次第であります。本年も不惜身命、粉骨砕身、絶対安静の心意気をもって時代の荒波とベイスターズの荒波の好守をも乗り越え、狡猾な蛇(ゼーレの陰謀)も2+8号機でちぎっては投げ、ちぎっては投げ、蛇の抜け殻は財布の中に入れておけば金運上昇、アンタ、大蛇が憑いてるわよ! これすなわち宝くじ六億円当たらないかなという精神でありまして、わりよとよろしくやっていきたく存じますので、以上、よろしくご査収のほどお願い致します。

 ……と、会社の年賀状の文章にボツを食らったので、本棚から三省堂『最新マナー事典』を取り出して文例をパクろうとしたら、年始のご挨拶にいくさいの服装やマナーについては載ってたけど、文例は載っていなかった。ふと、次のイラストが目に入る。

 いや、うっかりヒンズー教徒に牛革のバッグというのはともかく、ムスリムに豚の頭というのは直截すぎてあんた喧嘩を売ってるとしか思えない。うっかりソーセージ、うっかり丸大ハムとか、そういうイラストでよかったんじゃないか、などと思ったしだい。あと、背番号13のサッカー選手とか、そこんところどうなのかよく知らない。日本野球で縁起の悪い数字と言えば42で、これが逆にアメリカから来た選手にはナイス数字なのだが、元日本ハム高橋憲幸があえて42を背負って死神ボールとか投げてたら自転車でこけて大怪我をしたのを忘れてはいけないと思う。おしまい。