普通ってなにかね? よくわからないが、おれがノイタミナ枠2クール2作品を見終えて感じたのは、そんなところだった。ノイタミナラジオというのがあって、おれは最近聴き始めたのだけれども、その喋り手が異様なまでに絶賛するほど『サイコパス』がすげえとは思わんかったし、SFを映像化してしまうところのやや苦しい穴など無視したところで、どうにも予定調和な感じが否めない。シビュラシステムの本体というのも、ビジュアル的にもっとグロいものか、あるいは存在として面白いものであったならば、と思うけれども「あっ」はなかった。フィリップ・K・ディック的な、あるいは『インセプション』的といってもいいような方にも転ばなかったし、きちんとSFやりました。そうですね。そうですか、というところ。ただ、後半のオープニングは映像も曲もビタっと決まっててかなり好きだ。煙草から流れるピンク色の煙、リボルバーの撃鉄を起こすところと曲のシンクロ、すごくいい。でも、「あっ」はなかった。それだけ。
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『ロボティクス・ノーツ』はどうかね? 悪くない。というか、先行してゲームをプレイしたが、ゲームが余計というような気がしてしまうくらい、アニメはぴたっとうまく収めていた。けれども、まあ話を知っているというのもあるが、「最初からアニメありきでうまくまとめたなー」というのが正直なところ。普通に終わったな、と。いや、大好きな名塚佳織さん演じるフラウとかよかったですけれども、話は一本線ですので。それで、最終話にあたる部分で、あの鈍重である意味リアルなロボと、素早そうなある意味これもリアルなロボ(見たばかりのNスペの影響)の戦いは、いったいどう描かれるのだろうとかなり期待していたのだけれども、これという「おおっ」というのもなく。あまり詳しくはないが、『シュタインズ・ゲート』の面々をちらりと匂わせるようなこともなく、わりと盛り上がりを欠いたまま終わったかというような。でも、ところどころの描写で、ゲームよりもわかりやすく、また観るものを置いてきぼりにさせない工夫が……具体的にここだとか指摘するのは面倒なのでやらないけれども(そもそもできるほど能があるわけでもないけれども)、というところは、一つの見どころだったかもしれない。アニメ版のラストのラストは、まあアリじゃねえの、みたいなところか。
……と、わりかし不満足な書きっぷりになってしまったけれども、ともかく見終えるまで見たのだから、おれにとっていいものには違いない。だって、よくねえもんは見なくなるもの。ただ、ひとつ自分のためにメモしておくと、なにかアニメを観ること自体が億劫になってきているという、そういうところがある。おれは飽きやすいタイプで、そろそろアニメ視聴にそれが来たのか? あがりが来たのか? という思いがややある。が、一方で、ここにきて『ビビッドレッド・オペレーション』面白くなってきたじゃん。コミカライズしたの買って読んだら、「あ、おもしろいかも」とか思ったりしているのもメモしておく。
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