どんぐりボックス

 とあるラジオのレールマンだっけ……、なんか佐藤利奈新井里美がひどく噛みつつギスギスしながらやってるのがあって……、リスナーが恥ずかしい体験として「自分の家で車の小物入れを‘どんぐりボックス’と呼んでいて、それが一般名詞だと思ってて人前で口にして恥をかいた」みたいなこと言ってて……。そういうのあるな、と思ったんだけど、おれは……なんかあったかな。記憶にないので、ない、ということにしておこう。……と言いたいところだけど、ない、というのは「自分が自分のどんぐりボックスに気づいてない」というだけのことかもしれず。……これは怖い、かな。そしらぬ顔で、おれの語彙のなかに、どんぐりボックスが潜んでいるかもしれないんだぜ。……けど、あんまり人と接する機会もないから問題ないかもしれない。あー、でも、あるいは日記、この日記とかなー。けど、なんというのだろうね、しまうー? 島宇宙化? ネットとか、大量の言葉の流通があるなかで、数え切れないスラングジャーゴンみたいなもんが……日々増えつづけて……、他者がある未知の言葉を見て「こいつはどんぐりボックスだ」と即座にわかるもんだろか? たとえば、おれがなんか日記に書いてるなかに、すっと「どんぐりボックス」という言葉を滑り込ませて、それでどうだって話だよ……、ってどうでもねえけどさ。しかし、「どんぐりボックス」というのはいい響きだな。はてなブックマークで「どんぐりボックス」タグ作ろうか。いや、やめておこう……、なんか人の言葉だしな。……そういや、おれ、ラジオに投稿とかしたことないな……。応援、というか漠然としたものじゃなくて、もっと具体的に、ラーメンが獣臭い意味で存続のラインに必要な投稿数? みたいなものがあったとしたら、それに寄与したいって意味を込めて、みたいな、な。……けど、そうすると、かえって力が入って、めんどくさいってなるし、第一、自分の書いたものが人の目に触れるというのが恥ずかしい……。