風邪の治りが遅い。微熱はあるし、喉と鼻が少し苦しい。これが続く。土日も部屋から出ずに薬を飲んでポケーっとしていたのに、回復していく予感もない。もう若くない。いつのどの風邪と比べてか？ そういう話じゃない。風邪の治りが遅くなった。そう感じる。そういうものだ。ああ、いくら鼻をかんでも尽きることのない鼻水。……そもそも鼻水ってなんだろう？
鼻水は、鼻腔内の鼻腺、杯細胞などから分泌された粘液、および血管からの浸出液などの混合物である。
ふーん。と、気になる言葉が。
詳しくは擤鼻を参照。
「擤鼻」ってなんだ。はじめて見た。手偏に鼻に鼻をつけて手鼻ということでもあるまい。
擤鼻（こうび）とは、鼻にたまった鼻汁を息で吹き出させて、取り除く行為のことである。はなかみとも。動詞では「擤む（かむ、はなかむ）」という。
はあ、しらなんだ。生まれてこの方、「こうびのし過ぎで鼻が赤くなりました」とか言ったことがない。下手にそんなことを言おうものなら、「こいつは鼻を使った局所への丁寧な愛撫が得意技なのか？」などと勘違いされてしまう。
……とかいうことを、アモバンとマイスリー放り込んだ上で息苦しくて眠れないなかiPhoneで読んだり考えたりしてるから治らないのか。
ところで、中学校の英語教師が「鼻をかむのは鼻への負担が強すぎてよくない。ジェット気流だ。すべて痰にして飲み込むべきだ」と主張していたのを思い出す。イメージ的にわからないでもないが、それはそれで喉が苦しいとも思う。
喉が苦しいのはよくない。睡眠時無呼吸症候群のためのスリープスプリントといろいろ相性が悪い。無しで寝るとせっかくの眠りも台無しだ。精神状態がどうのと言ってる場合でもない……わけでもなく、入眠剤ぶっこんでるのに寝られないと意識している間というのは、嫌な想念が入り込んでくる「間」である。かといって、「間」を潰すために、いつものように本を読むほどの集中力もないし、困ったものだ。
