キャベツ、肉、しょうが、冷凍コーン。 pic.twitter.com/D8izvZs2gA
— 黄金頭 (@goldhead) 2014, 11月 16おれが毎晩お好み焼きだけを食ってると思ったら大間違いだ。提供された情報の外になにがあるかを想像することが、真のリテラシーだ。すなわち、おれはお好み焼き以外に汁物を摂取している。それを知るものはおれ以外にいない。
おれが摂取する汁物は主に味噌汁だ。一時自炊に凝ったころは出汁から自分で作り始めたりしていてが、最近はもっぱらインスタントだ。ビニールの小袋に入ってベロベロつながっているあれである。あれに中国産の乾燥わかめを馬鹿みたいに入れるのである。場合によってはわかめの味噌漬けを食ってるような比重である。
しかし、あの味噌汁も馬鹿にできない。馬鹿にできないと思ったのは神州一の「かにだし」だった。そして「えびだし」というのを見つけては「そういうのもあるのか」という気になった。すばらしくわざとらしい「かに」、「えび」の香りがする。しかし、究極なのは「あら汁」である。
即席生みそ汁 あら汁仕立て 8食｜神州一味噌 宮坂醸造株式会社
いつものスーパーで「あら？」と思って買ってみたが、これが「あら」という美味なのである。当然、貧乏世界でのことである。毎日、お好み焼きばかり食っている舌の死んだ人間のいうことである。とはいえおれの味蕾はおれの味蕾だ。おれは「あら汁仕立て」のとりこになった。
が、運命は残酷なものである。「ここのところ棚が空で品切れしてるな」と思ったら、別の会社のベロベロ小袋の味噌汁が置かれるようになってしまったのである。神州一というのに、棚を奪われたではないか。「あさり」、「しじみ」、悪くはないが、「あら汁」には負ける。カムバック「あら汁」。
とはいえ現代の輜重はオンラインによってまかなわれる。……って、Amazonでも楽天でも見当たらねえ、なにより神州一味噌オンラインショップでも見当たらねえ。まったく残念な話である。だからそこのあなた、どこかで「即席生みそ汁あら汁仕立て」を見つけたらぜひ買ってみてほしい。おれのかわりにあら探しを……。
