罪をばっくれて

「煩悩すなはち菩提ぞと

 聞て罪をばつくれども

 生死すなはち涅槃とは

 いへども命ををしむかな」

 と一遍上人の語録にあるが、おれはここで「ぎなた読み」をしてしまった。「聞いて罪を"ばっくれ"ども」と読んでしまった。「え、ばっくれる? そんな時代に?」と思いながらも「煩悩即菩提だといって、罪を逃れようとも……」と解釈したのだ。

 間違いですね、罪をば「作れ」どもですね。だいたい「バックレる」なんて最近の言葉じゃないですか。と、「最近」なの? つーか、俗語? 手元の『日本語大辞典』にも『広辞苑』にも載ってねえやと思ってネットで適当に検索してみると「しらばっくれる」の略だとかなんとか。『デジタル大辞泉』には載ってるか。

ばっくれるの意味 - 国語辞書 - goo辞書

 まあ、それだけの話。罪をばっくれてはいけませんね。おしまい。

 

一遍の語録をよむ (NHKライブラリー)

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