新井と和解せよ

おれは年に一度プロ野球チップスを買う。正月におみくじを引くのに似ている。カープの選手が出れば万々歳だし、読売の選手が出れば最悪だ。今年はどうだろう? 2枚入りだ。100円ローソンで買った。開いた。そして出てきたのがこれだった。

f:id:goldhead:20150530183148j:plain

あ、新井……!

d.hatena.ne.jp

おれにとってカープの新井は特別な存在だったし、その新井がカープを去るのも特別なことだった。そして、上では「えー」と書いているが、やはり「えー」と感じるくらいには新井のカープ復帰は特別だったと言えなくもなかった。

して、シーズンが始まってみてどうだろう。エルドレッドはじめ故障者続きで、予想すらしていなかった「四番・新井」という事態すら訪れた。正直なところ、新井がいなかったら、最下位の今以下の最下位だった可能性も否めない。規定打席に足りてないとはいえ、なにせ打率は3割を超えている。得点圏打率も悪くないし、OPSとかいうのも悪くない数字だ。要するによくやっているじゃないか、ということだ。右の代打の切り札で使えれば上々、に比べたらたいしたもんじゃないか、ということだ。

が、おれは新井が打っても、「新井かー」という微妙な感情を抱かずにはおられなかった。正直なところ、手放しで喜べない、というやつなのだ。

ところがどうだ、宮島さんの神主ならぬ、プロ野球チップスの御託宣である。新井と和解せよ。そう言ってるんじゃないのか、このカードは。どのみち最下位だ、投手陣の後ろは永川→中崎とかいう信頼度のないチームだ。せいぜいビッグ・レッド・マシーンの再来を楽しみ、1点の競り合いとは関係ない大味なゲームで打線が爆発するのをたまの楽しみにすりゃあいいじゃないか。新井も応援すりゃあいいじゃないか。空を打ち抜く大アーチだ、ちくしょうめ。しかし、中崎にだれかウィニングショットを授けてやってくれないものか……。

あ、あともう一枚は楽天の安樂だった。まあ今のところとくに興味はない。以上。