寒い中ずったらずったら歩いて帰宅していたら、会社から急いで戻るようにとの連絡。自転車だったら部屋に着くまで気づかなかったろうが、また寒い中をずったらずったら引き返す。ついていない。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 11月 25
最近おれのiMacはアホみたいに起動時間がかかる。その間にカフェインレスの温かい飲み物でもと思って近くの自販機へ。ホットレモンにでもするかと500円入れると、うんともすんともチャリンともいわない。商品ボタンも返却レバーも無反応。詰まっているのかと10円玉追加も無反応。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 11月 25
……軽く叩いてみても自販機は無反応。510円自販機に吸われたおれは、すぐに連絡先に電話。対応時間外、自動返答の声が、留守電に名前と電話番号と自販機の管理番号とトラブルの内容を吹き込めという。ピー。少しパニックになって、一瞬無言、たどたどしく機械に向かって喋る。何をやってるんだ。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 11月 25
……結局うまく留守番電話に内容を吹き込めたかもわからんし、寒いし、明日連絡が来て対応するのも面倒だし、連絡が無ければないで悶々とするだろうし、510円は惜しいし、まったくついていない。このままだと何故かおれが自販機荒らしと誤認されて死刑というルートすらありうるのではないか。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 11月 25
おれはただ残業の慰みにホットレモン飲みたかっただけなんだ……。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 11月 25
……ということがあった。
翌朝、10時ちょっと前に携帯が鳴った。コールセンターのようなところから電話があるかと思ったら、そういう感じでない男性からだった。当該自販機の場所から近いのかたずねられたので、近いと答えると、現場で返金するのであらためて連絡する、とのこと。
30分くらい経って電話。現場についたという。おれは会話しながら席を立ち、電話を切る前に通話相手に出会えた。「どうも、お世話さまです」。
「故障ですか?」と聞くと、「いたずらです」と、ちらりと折りたたまれた広告紙かなにかのようなものを見せてくれた。コインの薄さにした紙を硬貨投入口に突っ込む。これだけの話である。これで自販機の喉はつっかえる。投入口から吐き出す機能もない。中で紙にひっかかったから、金を入れてもうんともすんともいわなかったのだ。おまけに、外から見た分にはまったく普通に稼働中の自販機にしか見えない。悪質だ。
その場で510円受け取っておれは職場に戻った。受け取りのサインくらいするかと思ったら、そんなこともなかった。こういうトラブル、いちいちそんなことをしなくてもいいくらい多いのかもしれない。
しかし、なんだねこのいたずらは。酔って衝動的に自販機に蹴りを一撃食らわす(すごく綺麗な回し蹴りをかます背広姿の男を見たことがある)とかいうものに比べて、いちいちコインが入る形まで紙を折りたたむ手間がかかる。そして、見返りはなにもない。あとから吸い込まれた小銭を回収するすべもない。ただ、おれのように「自販機に金が吸い込まれた!」となる人間が出てしまうだけのことである。なにがおもしろいのか? おれのリアクションか……って、もしもあのとき、夜闇にまぎれておれの姿を見て楽しんでいたやつがいたらどうするよ? そういう変態大人が。そう考えるとちょっと怖いというか、けっこう怖くなってきた。
で、でもまあ、「自販機 いたずら」で似たような事例はないか検索しようとして出てきたこの件に比べりゃ、まあ、なんだ、紙ストッパーは胸糞悪いいたずらではあるが、まだマシか? マシなのか? いったいこの世はどうなってんだ?