雨ざらしの音楽

夕日信仰ヒガシズム

夕日信仰ヒガシズム


 アニメ『東京喰種√A』のエンディングデーマに「季節は次々死んでいく」が使われていて知ったamazarashi。おれはすっかりこの曲が気に入ってしまったので、アルバムにも手を出してみた。ちなみに知った経緯のとおり、ぜんぜんこの人達のこと知らなかったし、今もWikipedia読んだ程度しか知らんです。
 知らんのですが、このアルバム『夕日信仰ヒガシズム』よかったです。実のところ、おれはここに書かないだけで(下手に歌詞の感想を書くとJASRACから警告が!)いろいろのアルバムに手を出しているんだけれども、これはひさびさにいいなあ、と思った次第。

 まあ40も近い未来もないおっさんが聴いて夢中になってどうするのかという気がしないわけでもない。ロックってのはもっと若い人間のためのものだろう、という気がする。あと10年、いや、15年早く出会いたかった、というような。え、まだバンドがない? とはいえ、なにかこう、負け犬に響く音楽がある。泥臭いというか、土の感じがある。
 そう、なんというか、敗残者にのみ聴こえるような嘆き、叫びがあって、そこに寺山修司宮沢賢治のエッセンスがあって、嫌いじゃねえなあと。おれもまだ若いのかなあという気にもなる。いや、そもそもamazarashiの主要ファン層とか知らんのですが。

 そういうわけで、このバンドはわりと好きなバンドという箱に入ったし、過去のアルバムをたどってみたりしてもいいかもしれない。このさき出るアルバムを買ってみてもいいかもしれない。まあそんなところで。