Life on Mars? 映画『オデッセイ』を観る

 

 

Life On Mars? かと思ったらStar Manだった。

というわけで、『オデッセイ』を観た。火星でひとりぼっちになってしまった宇宙飛行士の話である。事故で死んだはずだよお富さんと思いきや(おれ、何歳?)、生きていたのである。それに地球も気づいてさあ火星でのサバイバルと救出ミッションのはじまりはじまり、という映画。

ハードSFと言っていいだろう。いかにもなハリウッドらしさ、とかでいけば、地球のマット・デイモンの家族とか出てきたりするだろう。ところが出てこない。全般的に火星の生活と『アポロ13』である。おれはハードなのが好きなので、たいへんいいと思った。

それにしても、なんだろうね。「どうせ助かるんだろ」とは思いつつも、「そんな作戦が成功するので?」と思わせ……ないんだな。なにかこう、NASAのエリートとかが綿密に計算すれば、うまくいくに違いない、という感じがしてしまう。おれにとって数式や科学はフィクションだろうとノンフィクションだろうとそのようなものなのである。「お父さんがホームセンターの帰りに駅前のスーパーで買物しているお母さんを車で拾って帰る」とかのほうが、よっぽど失敗しそうなミッションに思える。

というわけで、火星みたいにカラッカラのハードSFなので、そういうのが好きな人には向いているように思える。たとえば『シン・ゴジラ』に家族愛だとかそういう要素がなくてよかった、という人に向いているというように。