- 作者: 松井孝典
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2013/11/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
天体衝突という現象は、地球が宇宙に対して、物質的に開いていることを示唆している。地球が宇宙に対して開いていることは、従来あまり深く認識されてこなかったが、エネルギー的な観点からすれば、このことは日常的に自明なことである。我々の生活が、太陽の活動に支えられていることを考えてみればよい。あるいは、太陽だけでなく、地球に降り注いでいる宇宙線などを考えてもよい。物質的にもエネルギー的にも、宇宙に対して開いているのである。
p.14
おれはまだ解明されていない科学のことがら二つについて、二つの立場をとっている。一つは人類とネアンデルタール人が交配したということ。もう一つは、パンスペルミア説である。ちなみにおれは文系の高卒である。
前者についてはこの間一冊本を読んだ(やったんか? やったんやろ?『ネアンデルタール人は私たちと交配した』 - 関内関外日記(跡地)。今度は、パンスペルミア説について一冊本を読むべきだと思った。思って、調べて、出てきたのが本書であった。著者の経歴など見ると、光輝くばかりで、信用度はマックス!
……だったんだけど、なんかその、なんというか、神話や歴史上の文献に現れた赤その他色々な色の雨の話とか、「意図的」パンスペルミア説となると、うーんとなってしまって、ちょっと本書の評判を、などと検索して。
出てきたこちらの文章など読んで「あー」と思ったりして。そりゃなんかあのネアンデルタール人のやつに比べると精密性? に欠けるなあとか思ったりして(あ、ウプサラ大学って共通してんじゃん)、適当に読み飛ばした感はある。
あるけれど、やはりおれはなんというか、パンスペルミア説がどうにも好ましく(なぜ好ましいのかはよくわからないが)、べつに感染病が宇宙由来とまではとは言わんが、地球生命の最初の一発があったんじゃないか、というところにいたいのである。それこそ、地球は宇宙に対して開いている。それはそうだ。おれは国立科学博物館の霧箱を延々見続けて飽きない人間である。われわれの由来は宇宙にある。悪くない。