先を思うと不安になるから、北朝鮮の人民のことでも考えよう。
ここのところのミサイル発射や核実験、北朝鮮はスポットを浴びている。黒電話ブームだ。でも、人民についてはあまり触れられていないような気がする。「難民になると困る」とかそのていどだ。もちろん、一日に新聞を一紙、テレビのニュースを一時間、インターネットは仕事の合間に、くらいのおれが感じる範囲内でだ。
それでも、こんなニュースはあったりする。
「わき上がる激情を禁じ得ない」労働新聞、核実験を報道：朝日新聞デジタル
「わき上がる激情を禁じ得ない」。長い間、独裁国家の民として生きてきて（洗脳されてきて）自然なセリフなのかもしれないし、あるいはもちろんそう言わなきゃヤバイということなのかもしれないし、単に労働新聞社の記者が勝手に書いたものかもしれない。
まあともかく、北朝鮮情勢がどうかなって、韓国、日本、アメリカ、あるいは中国の国民に影響が出たり出なかったりしようとも、北朝鮮の国民は確実に影響を受ける。よな。
したら、各国は「弾圧と困窮、圧政に苦しむ北朝鮮国民を救い出す人道的な義務がある」とかいうカードを出すべきなんじゃないの。……と思ったが、自分で書いていて、これはかなりの宣戦布告的な物言いだよな。すくなくとも黒電話王朝はそう受け止めるはずだ。人道的な物言いが、戦争への最後のカード、最後の宣言になる。いろいろめんどうな話だ。
金正恩氏「斬首作戦」部隊 １２月１日に創設へ＝韓国-Chosun online 朝鮮日報
「概念の確立中であり、今年１２月１日付で部隊を創設し戦力化することができる」
概念の確立中というのが魔術もしくはSFめいているが（「計画の立案中」であり、あたりでいいのではないの？）、まあ大戦争になるよりはトップをサクッと殺すというのは賢いように思える。あるいは、クーデターを起こさせて、トップのあたりを穏健な方に変える。できるのかどうかしらんが。
しらんが、核戦争というのはまあみんなしたくないだろうし、人死にが出るというのはできるだけ避けようというのはおおよそ人類の合意だろうし（人間の生は不幸であり、その再生産は断つべきだとか考えてる人間もいるだろうけれど。おれとか）、できるだけ血は流さずに、だろうか。
それにしたって、じゃあ延々と北朝鮮が実験やらを繰り返し、金王朝が100代続いて、100代って何年くらいかわかんないけど、北朝鮮の人民が苦しみ続けるというのも、やはりどうにかせにゃならんようにも思える。
というわけで、斬首作戦で黒電話のコードを切って、そうだなあ、中国・ロシア寄りだけどそんなに強硬な態度を日韓米に取らない、リトル中国みたいな国にするとか、そのあたりが落としどころかな。頭にだれを据えるかというと、たとえば金正男とかだったりが候補だったのかもしれないが、まあ今はその息子かもしれない。いや、金王朝続ける理由もないか。つーか、朝鮮人による南北統一国家というを当人たちが望むところかもしれないが、そうなるとなんか東側と西側の綱引きとかになって禍根を残すよな。いや、東側と西側て。
まあしかし、なんか自分にかかわらないことについてなんか考えるのは楽なものだなあ……とか言ってて、いきなりここに爆弾が落っこちてきたりするのかもしれないけれどね。
