『度胸星』読んでしまったんですが!
いまさらですが、もう、たしかにこれは名作です。断言できます。一気に読んじゃったんですが。
でも、この終わり方は……! いや、しかし、ここで終わった方がよかったのか……!?
という「度胸星病」に罹患してしまいました。おれはこれを怖がっていたし、一方で望んでいたのかもしれない。西原理恵子が手塚治虫の未完作品を読んでしまい悶絶する自分を描いていたが、あんな感じだ。なんか小難しいSF風に振れて行く前に終わって、逆によかったのか、それともその小難しいSF風を山田芳裕の圧倒的なパワーがぶちのめしていくのか、ああ、どうするつもりだったのだろう。まさか、打ち切りが「渡りに船」なんてことは……ないと信じたい。それだけ個性的で魅力的なキャラクターたち、けれん味あふれる描写、そしてそのスケール、王道的なSF! あー、うー。
でもって、おれはさっそくこの病気を他人にうつしてやろうと、いきなり貸しました。続き、読みたいような、読みたくないような。続き、描かれたら「甲」なのか「乙」なのか。すくなくとも、登場人物のいくらかは『へうげもの』にも引き継がれているし、ほかの山田芳裕作品にも通じるものかもしれないが、あー、しかしなー、うーん。これはなー。これでなー。でもなー(以下、延々と続くのでおしまい)
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goldhead.hatenablog.com……こちらのコメント欄に背中を押されました。たしかにガッカリはしないのです。