『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』を読む

 

森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

 

人間の自然破壊、森林への侵入により、野生生物たちが農家の作物を狙って山を降りてくる……こともあるかもしれない。が、しかし、考えてくれ、今の日本、限界集落、人がいない。人工林、里山、そういったものは失われている。むしろ、森林は拡大、拡張している。野生生物も狩られることが少なくなり、むしろ増えている種もいる。緩衝地帯がなくなった。人間の作物、うまい。森から、直接やつらが侵入してくる。日本人は、野生生物に負ける。負けることはないにせよ、いずれ、限界集落から人は居なくなり、植物が繁茂し、生き物たちの領土になる。極端な、あまりに極端な例を出せば、福島の原発事故のあったあたり、野生生物、あるいは、野生化した家畜たちの国。日本国の一部は、あるいは、相当な部分はそのようになるのかもしれない。極端な、あまりに極端な妄想。しかし、実際に、シカは道路の凍結防止剤である塩を舐めにくる。線路の鉄分を舐めにくる。

その対策はあるにはある↓

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まあ、いずれにせよ、案外、なんというか、ウナギは絶滅させても、シカは増える、ジビエにする? それにしては猟師が少ない。奈良ならシカが観光客、外国人観光客を狙う。それも極端な例。野生化したヌートリア。オーストラリア。いや、日本。

シナントロープ - Wikipedia

シナントロープ。いろいろなケース。ドブネズミのように美しくなりたい? スズメは数を減らしている。しかし、あらたな居場所を見つけるかもしれない。遊歩道を定点観測すれば、人が歩き、タヌキが歩き、ツキノワグマが歩く。おれがなにを言ってるかわかるか? わからんだろう。だったら、この本を読んでみてもいいだろう。ちなみにおれはこの本を読むまで、こちらの「宮崎学」さんは存じ上げなかった。