イチョウが黄葉しない秋

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職場で「今年はイチョウが黄葉していないね」という話を聞いて、そんなもんかと思いながら通勤路の街路樹など見てみると、たしかにそうだ。それがまだ青々とした葉が繁っているのであれば「黄葉が遅い」ということになるのだろうが、なにか緑色のまま枯れてしまい、そのまま散ってしまっているようなあんばいなのである。

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原因としては気温だの日照時間だのいろいろあるのだろうが、どうも台風による塩害が大きかったらしい。鎌倉あたりの観光地にも影響があるらしい。

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専門家が指摘するのが列島を縦断した台風24号だ。関東では鎌倉で36.8メートルを記録するなど暴風となったが、厄介なのが海から吹き込む南寄りの風。激しい風によって葉と葉がぶつかり合って傷が付いたのに加え、巻き上げられた海水の塩分が葉に付着。葉が脱水症状を引き起こす塩害まで起きたため、海側の葉だけが枯れたと考えられるという。

まあ、そういうことらしい。ひょっとしたら、おれの体調がひどかったのも塩害かもしれない。そんなことはないか。でも、塩分の摂りすぎには注意している。関係ないか。

それにしてもまあ、ちょっと上を見上げてイチョウの葉を気にするくらいには回復してきている。というか、昨日から抗精神病薬の種類を変えて、「ここまで変わるか」というくらい体調が戻った。

世間の人の普通の体調というものがあるとして、それを「0」とするならば、いつものおれはだいたい「-5」くらいの軽いだるさを抱えている(それが双極性障害II型のおれの「軽躁状態」なのか、ありがちな「軽い抑うつの持続」なのかはしらない)のだが、先月はそれが一気に「-100」くらいになった。それが「-5」くらいに戻ったのだ。

そうなると、できなかったこともやらねばならんような気がしている。まずは部屋の掃除だろう。おれはかなり部屋の整理整頓を気にしないタイプなのだけれど、いくらなんでも限度というものはある。このまま行くとゴミ屋敷だぞ、というのは勘弁だ。もっとも、おれは散らかっているのは許せても、不潔なのはわりと嫌なタイプなので、食べ残しが部屋に転がっていたり、変な臭いがする、ということはない。ただ、埃は許容してしまう。まず整理、そして掃除機。……面倒くさい。

そして、身体を動かさなければ、という思いがある。先月の異常は身体にガツンと来たため、普通に立ち上がって歩くことにも非常な体力が必要だったが、実際のところそれで消費したカロリーが普段以上ということもなく、むしろ長時間寝込んでいたのだから、身体は鈍るというものだ。

だから、ちょっと散歩したい。あとは、長いことまたがってすらいないコルナゴでちょっと走る。30〜50kmくらい、軽くそこらを走りたい。今のおれにとって「軽く」かどうかわからない。とりあえずは、いつでも引き返せる「そこら」だ。そこらをぐるぐる走ろう。遠乗りは身体機能以外にもいろいろと気を使うことがある(目的地の設定、未知の道路の交通、栄養補給、諸装備……)。それよりまず、ロードバイクに乗って走れるか、どうかだ。というか、ずっと部屋に置きっぱなしの自転車が走ってくれるか、そこから相談しなければいけない。

ちなみに、昨日アマゾンプライムビデオでこれを見た。

おれは黒田硫黄がそこそこ好きなので原作漫画の『茄子』も持っていたように思う。この映画のことも知っていたが、なんとなく観ないで生きてきた。そのころは自転車も持っていないったし。で、ふと、今話題になっている(なっていた?)『若おかみは小学生!』の監督だったよな、と思って再生した。50分くらいだろうか、人や自転車の動きが実に丁寧で、ストーリーもカチッと決まっていて、登場人物の心を説明しすぎないところもよかった。というか、とてもよいので観て損はない。

しかし、この映画、自転車レースの知識は必要だろうか。おれはヤン・ウルリッヒが強かったころのツール・ド・フランスのダイジェスト(たしかフジテレビの深夜で放送していた)を観ていたことがあるので、ある程度はわかる。ほかに誰がいたっけな? マルコ・パンターニリシャール・ビランク……って、Wikipedia見たらドーピングやら薬物やら死亡していたりとか、そんなんばっかやな。ランス・アームストロングですら、だったのだっけ。

ちなみに、『若おかみは小学生!』。おれはテレビアニメ版放送時に名前を知ったが、ラノベ原作かなにかかと思ってスルーしていた。児童文学のジャンルとは知らなかった。しかし、そうなるとおっさん一人で観に行くにはどうもな、と逆にハードルも上がってしまい、レンタルか配信待ちということにした。ここのところ毎週末体調崩していて、近場の映画館では「8:45〜」一回とかだったし。いや、たとえば『マイマイ新子と千年の魔法』とか、劇場で観たかったって思った経験はあるんだけどな。でも、今回は機を逃したということで。

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