M-1グランプリ 2020回顧

おれは日頃あまりお笑い番組を見ない。千鳥の番組を地上波とアマプラでみるくらいだ。それでも、年末年始はお笑いをみる。普段摂取していない分、ドカッと脳にくるからいい。おれが一年で一番楽しみにしているお笑い番組は、『クイズ正解は一年後』である。

 

M-1の話をする。

敗者復活戦

競馬を見ていたので、後追いで録画を見た。いずれ劣らぬ実力者揃い。最後の三組はどれが出てもおかしくないと思った。ネットで三組投票できるが、おれはインディアンスと……あとなんか二組選んだ。金属バットだったかな。後半毒のあるネタで盛り上げていった。

 

本戦が始まった。点数はリアルタイムの手書きメモをiPhoneで写真に撮って今書き写している。

 

インディアンス

いきなり敗者復活戦勝者の登場となった。敗者復活組はいくらかアドバンテージのようなものあるので、一番手というのはちょうどいいハンデかもしれない。ネタは敗者復活戦と同じヤンキー話。テンポもいいし、ボケとツッコミにメリハリあっておもしろい。とりあえず90点。

 

東京ホテイソン

自分のTシャツを着ているかと思いきや市販品。五分後に売り切れたという。つっこみ方がおもしろかった。89点。

 

ニューヨーク

ちょっと毒のあるネタ。スタイルはスタンダードな漫才(?)で、おれは好きだな。去年は「やさしい漫才」がもてはやされたが、こういう毒がなきゃ面白くないだろう。90点。

 

見取り図

マネージャーネタ。普通におもしろいじゃないか。91点。

 

おいでやすこが

歌ネタに絶叫ツッコミ。もうツッコミのほうの目が漫画みたいになってておかしい。歌はうまい。93点。

 

マヂカルラブリー

正座(後番組で本人は土下座と言っていたが)で登場。待ってろ上沼恵美子の気合。ネタはフレンチ。出番の直前のCMまで決勝のネタとどちらをやるか野田が考えていたらしい。やりたい放題。91点。

 

オズワルド

やりたい放題のどっかんの後に登場。ハタナカネタ。自分たちの世界があるしゃべり漫才。「雑魚寿司」という言葉が気に入った。おれは好きだな。94点。

 

アキナ

故郷から女友達が来る設定のコント的漫才。表情の作り方とかよかったけど、ややなんとなく。89点。

 

錦鯉

超ベテランの超アホなネタ。パチンコ。レーズンパンはかろうじて聞き取れたが、なに言ってんだよ、という話。93点。

 

ウエストランド

みんな好きなのは仲良しコント師。なんか軽く毒吐いててよかった。けど、あまり印象に残っていない。91点。

 

そして決勝戦。おいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図。暴れまわる2組にしゃべくり1組という感じか。

 

見取り図(決勝)

ドミニカから時間差でのなんとか島とか、うまいよなというところ。地方ネタもちょっぴり毒を含んでてよかった。93点。

 

マヂカルラブリー(決勝)

決勝兵器として一本目であえて捨てたという「つり革」。野田はほとんど一言もなし。ひたすら動き回り、暴れまわり、のたうち、床をぐるぐる回っている。くだらない。でも、たぶん、この番組で一番笑った。95点。

 

おいでやすこが(決勝)

ひたすらの歌にひたすらの絶叫ツッコミ。すごい歌唱力と集中力。本業の漫才師ではないからひたすら一生懸命やったというのは本当だろう。見事なもの。94点。

 

というわけで、決勝はマヂカルラブリーに一票。結果、優勝。でも、漫才らしい漫才という意味では見取り図が一番だろうし、技能賞ではおいでやすこがだろう。三者三様というか、なんというか。

 

まあ、こんな感じでしたが、みなさんいかがでしょうか。来年あたりは揺り返しで正統派しゃべくりがもっと出てくればいいよな、というのが個人のお気持ち。それじゃあ、また。

 

 

なんかこんな本読みたくなるよな。