有馬記念で今年の回収率を100%以上にする。……というテーマはわりと近年になって始めたものだ。そのためには嫌な自分の投票成績を見なくてはならない。見た。回収率74%。JRAの寺銭が平均75%なので、「観戦料を払っているだけ」ラインには近い。しかし、それではギャンブラーとはいえない。必要な払い戻しはだいたい35万円……。って、これ、去年の有馬記念と一緒だ。どんだけおれの馬券は安定しているのか。あるいは、安定して負けているのか。
さて、ドウデュースはいない。ドウデュースがいたら少点数の三連単にどかんだったが、ちょっと様子は違ってきた。
いろいろ考えた。考える中で「ローシャムパークとプログノーシスはG1を勝てないまま終わるのだろうか?」と思った。思ってみて、年齢と鞍上を考えてローシャムパークを取った。ハービンジャーの血、中山の好成績(跳びは大きくコーナリングは不器用らしいのだが)、そんなに人気していない。このあたり、変なところで予想が固まってしまったともいえる。でも、そうでもなければ決めにくいところがあった。どうも、ドウデュース抜きになって、ある意味で「押し出された一番人気」とかからは行きにくかったのだ。
して、回収率100%作戦はローシャムパークから三連単マルチ。マルチというのは、やはり頭まであるのか、という思いもあったからだ。相手はダノンデサイル、アーバンシック、ベラジオオペラ、レガレイラ、ジャスティンパレス。これで60点。これに強弱をつける。最後、ジャスティンパレスとプログノーシスで迷った。ジャスティンパレスが坂井瑠星鞍上で、これは今年おれが一番たくさん買った騎手であり、なおかつ先行の可能性を示唆していたので、プログノーシスは切った。
まあ、どうにでもなれ。というか、マーカンドがシュトラウスする可能性もある。大いにある。でも、ローシャムパークの性能とハービンジャーの血に賭ける……。
が、現実はきびしい。なんというか、ローシャムパークは道中ずっとガクガクしていた。なんかどんか飛んでいきそうなのをマーカンドが必死に抑えていた。それでも四角になると前に詰めてきて、直線は前が開いた。一瞬、「いけー!」と思うが、いかんよなあ。
買ったのはレガレイラ。三連単の相手には入れていた。今年の成績は不甲斐ないが、なんか人気していて、世間の評判にはあまり逆らわないほうがいいと思い入れたが、勝つとは思わなかった。シャフリヤールは去年も好走しているし力の衰えもないとは思ったが、枠が枠だけに買いにくかった。ダノンデサイルはあっさりの勝ちもあるかと思ったがなんとか三着。ベラジオオペラ、ジャスティンパレスもこのあたりが順当か。アーバンシックは見せ場もなく、その次にローシャムパーク。7人気7着ならこれも順当か。もう一頭気になっていたプログノーシスは出遅れ。正直、三浦皇成が中央のG1をこの先勝つことができるのかどうかわからない。スターズオンアースは大負けして、川田の戦前コメントは信用できるなと思った。そんなところ。
……というわけで、まだホープフルステークスを残しているが、そこでもうひと勝負という気持ちもなく(もちろん買うけどな)、今年も回収率100%超えは無理だった。おれがいつかそれを達成できるのか、三浦皇成のG1と同じくらいわからない。大きな勝負をするタイプだったら、ピンかパーで達成できる年もあるんだろうが、コツコツ中穴狙いの貧乏人にはなかなかむずかしいのだ。