三十年後にお会いましょう 日本シリーズ第六戦

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日本シリーズ北海道日本ハムファイターズの勝利に終わった。そんなことわかっていた。「ひょっとしたら内弁慶シリーズ?」という希望も、実のところそんなに大きいものではなかった。緒方孝市監督が硬直している。平常心とか、いつもどおりの野球とか、そういうレベルではなく、この日本シリーズという場で硬直してしまっている。賛否両論あるようだが(そこまでハムファンの内情を調べたりしたくないので)、栗山監督のほうが臨機応変だった。少なくともこのシリーズはそうだった。もちろん、すべて監督の責任とはいえない。打つべきところで打てなかった打者、抑えるところで抑えられなかった投手、それぞれに責任はある。応援すべきところで敗北主義になびいたおれのような不良ファンの存在もあるかもしれない。それでもやはり、監督に言いたいことは山ほどある。そこまで今シーズンはジャクソンと心中するようなチームだったのですか? など。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161029-00000160-spnannex-base

「選手は全力を出して諦めずに戦ってくれた。下を向くことはない。失うものは何もなく、得るものばかりのシーズンだった」

こんなコメントも虚しいばかりである。シーズンの最後、日本シリーズ。ここはもうなにも得るとか得ないとかじゃない。とにかく勝つことだ。北海道日本ハムファイターズは勝つことにすべてを尽くしたように思える。一方で、広島東洋カープは勝つことにすべてを尽くしたように思えない。するべき継投、出すべき代打、やるだけやって負けた感じはしない。そこが惜しい。第三者にどう見えるか知らないし、興味もないが、おれにとってはそう感じられた。最後の最後の日本シリーズ、あがいて、動いて、平常心を失うくらいでよかった。少なくとも、連敗後はそうするべきだった。

とはいえ、このていどのものかな、という思いもある。セ・リーグでのカープは強かった。というより、ほかのチームが弱かった。他のチームがいろいろごたごたしていたり、怪我人が多かったり、恵まれたシーズンだった。来年になれば、様相は一変するだろう。他のチームがそれぞれ普通のチームになるだろう。そうなったとき、カープはどこまでやれるのか。黒田博樹はもういない。クライマックスシリーズには出られるかもしれないが……。そのていどだろう。

というわけで、次の日本シリーズ出場は三十年あとのことだろう。そのときは、今の選手たちも現役ではないし、もちろん監督も投手コーチも別人だろう。そしておれはとっくに生きていないだろう。それでも、おれは三十年後のために今年のカープの最期を看取った。その情念が、三十年後のどこかのカープファンに届くことを願う。まあ、三十年後に日本プロ野球というものが、広島東洋カープというものが存在するかどうか知りはしないが。

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