大谷翔平も人の子やった 日本シリーズ第一戦&第二戦

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日本ハムはわずか4安打と打線がつながらず、敵失による1点のみ。9回に代打で出場した大谷も空振り三振に倒れた。25日の第3戦から本拠・札幌ドームに戻って巻き返しを期す。

○○も人の子、というのは、ひょっとしたらポリティカル・コレクトネスに反するのかもしれない。それでも敢えて言いたい。言うしかない、大谷翔平は現代にひょっこり現れたフェノーメノであって、人智を超えた存在であると。

というわけで、あまりパ・リーグの試合など見ないカープファンとしては、「大谷翔平すごいぞ」ということばかり頭にあった。投げても打っても無敵だぞ、大谷をどうにかするのがすべてだぞ、と。

一方で、「大谷が先発する試合は捨てるくらいの気持ちでいい」、「ピッチングマシーンを近づけるとかそういうのも煙幕であって、大谷以外を確実に仕留める準備をしておいてほしい」とも思った。北海道日本ハムのローテもようしらんが、そう思った。敗北主義と罵られてもしかたない。しかし、大谷にクリス・ジョンソンを当てるのが得策かどうか、と思っていたのはたしかだった。あえて大谷戦を捨て試合にするくらいの覚悟で、ヘーゲンズや薮田、岡田、あるいは黒田(!)あたりを当ててもいいんじゃないかと思っていた。

が、蓋を開けてみればどうだろう。我がエースKJは見事に大谷に投げ勝った。我が打線も見事に大谷から打ってみせた。シーズンの勢い止まらず、といったところだ。打者・大谷に対しても、「そこまで飛ぶのかよ!」という大きなヒットを打たれはしたが、毎打席ホームランなんてことはなかった。なんだ、大谷も人の子で、ちょっと、いや、そうとうに、おそろしいほどに優れた野球人ではあれ、完璧超人じゃなかったんだ、というところだ。

一方でカープはジョンソンが好投した、二戦目には野村祐輔野村祐輔らしい投球を見せた。ともかく低めに放った。そして、ジャクソン、中崎も万全だった(完全シャットアウトという意味じゃないけど)。そして四番起用の松山にもあたりがあり、エルドレッドはホームランを打った。インチキ石原のリードも冴えていたという。言うことなし、だ。

まあ、ビデオ判定になった田中広輔本塁突入のあのプレイひとつで流れは変わっただろう。最初おれは「アウトだろ」と思ったが、ビデオのスローを見て「やっぱりセーフだ!」と思い、そのあとTwitterに流れてきた別角度のスローを見て「あ、ヘルメットにタッチしてる」と思い直したりしたが、まあどのみち人間のやること、貸し一つというところでハムファンには納得してもらいたい(逆だったら納得できないが)。

てなわけで、わりとこれは日本シリーズも勝ってしまうんじゃないかという第一戦、第二戦だった。が、場所が広島から北海道に変われば、流れも変わってしまうかもしれない。そのあたりは……はっきり言って、カープファンになってから=物心ついてから日本一になったことないからわからん。わからんが、北の大地ででもなんでもいいから勝て勝てカープ、と応援するのみである。以上。