手短に一昨日のリンカーンのこと

 一昨日のことなのに覚えているので書く。ハリセンボンの二人が教師役、いつもの面々が生徒役という設定。ここでのハリセンボンの立ち回りが見事だった。こういった立場逆転の設定、本来の格下側はどこまで開き直れるかが勝負。もとより女であること、そしてブサイクであることは、そういうさいの武器ではある(モリマンや森三中など)が、それだけでは一歩足りない。しかし、ところどころに入る死神のワンフレーズにもセンスを感じさせ、あえて定型を破ってスベる方へ向かわせるという大きなボケの流れも成立させていた。これはハリセンボンの勝ちだ。勝った上に先輩芸人を潰そうという勢いなのだからおそろしい。顔のインパクトというのはだんだん慣れてしまうもので、俺など箕輪はるかが普通に見えてきているし、近藤春菜の方はもとより普通の顔。実年齢とのギャップを常時全面に押し出し続けるのは不可能だ。しかし、そこらあたりはこなしてしまう予感がある。