なにか

わたしらは山あいに住んで、地味な葉っぱをつくっていた

わたしらは山あいに住んで、地味な葉っぱをつくっていた。地味な葉っぱは地味な味がして、たいした栄養もなく、地味で質素な暮らしをする人たちが食べていた。わたしらの暮らしも地味で質素だった。日が昇れば起きて、日が暮れれば仕事を終えた。すっかり暗…

フィクション作品の鑑賞と前提知識についてのメモ

この間、こんな話題を見た。 togetter.com おれはこれについて、物語の解釈力とは少し違うメモを残した。リンク先でも、ちょっとだけ言及のあったことだ。 もしも自分が「ドラクエ的RPG」について全く無知だとしたら、物語以前に『フリーレン』に興味を持て…

友達がつくれない子供には薬を飲ませろ

寄稿いたしました。 blog.tinect.jp かなりストレートなタイトルになっておりますが、まあ自分が言いたかったことはこれなので、これでいいでしょう。 というわけで、自分の「不安症」とその対処法を書きました。不安症、心配性、奥手、引っ込み思案、内気、…

2023年の振り返り:ジャンル別メモ(←AIが考えたタイトル)

2023年をいろいろと振り返ろうと思ったが、それぞれに振り返るには分量が少ないので、全ジャンルについて一番目とか二番目だけメモすることにした。金を使っているものもあれば、使っていないものもあるが、まあいい。ライブ行ったとかはチケットを買ったっ…

辰供養

会社の年賀状に使う干支の龍の画像をAIにたくさん生成させたうちの最終候補をここにアップして供養します。それだけです。個人の年賀状で使いたければ使っていいです。

新しいサイバースペース独立宣言

インターネットを牛耳る巨大企業どもよ、お前たち情報と技術でできたか弱い巨人どもよ、私は新しい精神のすみか、新しいサイバースペースの住人だ。未来のために私はお前たち過去の人間に要求する。我々のことは放っておいてくれ、と。お前たちは我々にとっ…

FM的虚無

「課長、もう、辞めさせてください! こんな職場は耐えられない! 出るところに出ます!」 「君、ちょっと、落ち着きたまえ。いったいなにが問題なんだね。就業時間も問題ないはずだし、パワハラかね?」 「パワハラじゃありません、ラジハラです!」 「ラジ…

おれにアードベッグを贈るということ

おれのもとにアードベッグが届く。おれにアードベッグを届けたところで見返りはない、といつも書いている。それは嘘だ。 アードベッグが届くと、おれはコートを着てビルから出る。人目を避けて川沿いまで歩く。川はどこからか流れてきて、やがて海へいたる。…

入国審査官

入国審査官の朝は早い。夜は遅い。ときには深夜に呼び出されることもある。休むことは許されない。私が休むと外国から正体の知れない外国人が入ってきてしまう。私の使命は外国人を正しい形で、この国に入れることだ。 その日はあさから目眩がひどかった。そ…

おれもユーチューバーになろうと思う

おれもユーチューバーになろうと思う。おれはユーチューバーになって金持ちになる。やりたいことをやって生きる。おれはもうこんな仕事は嫌なんだ。いくら働いたってお金にならない。ほんとうにやりたいことじゃない。おれの小さなころの夢を思い出そう。お…

土蜘蛛

夜、ぼくは近くの公園の外周をウォーキングしていた。歩くのは健康にいい。医者もそう言っている。この季節は少し寒いけれど、歩く人も走る人も少なくていい。 モヒニ・デイのベース・プレイを聴きながら、適度なスピードで歩く。向こうから女性が一人歩いて…

タトゥーの女たちと無人のジム

わたしはジムに通っている。ジムといっても24時間使用できる、無人のジムだ。本格的に身体を鍛えようという人はあまりいない。 わたしも少しは筋肉でもつけてみるかといったくらいの気持ちで、週に二回くらい通っている。自分と似たような動機であろう中年男…

大阪万博の記憶

万博の会場に入ると、参加した四カ国のブースが軒を連ねていた。トルコのブースではドネル・ケバブが売られていた。ケバブサンドも人気らしい。タイのブースではカレー。メキシコのブースは豆と野菜いっぱいのタコス。あとはどんなものがあったのか思い出せ…

保冷も、水漏れも、それ以前の問題だよ!

「あ、もしもし、ですね、あの、ですね、御社のね、水筒を買ったんだ。断熱の、その、保冷とかするやつだよ。黒い色の。いや、色は関係ないんだけどね。それがだね、問題なんだよ」 「お客様、落ち着いて下さい。保冷に問題がありましたか? あるいは水漏れ…

ラ・マルク靴店

わたしはあてもなくぶらぶらと古い商店街を歩いていた。日曜の昼下がりだった。 「そこの人、ちょっとよろしいか?」 古びた、それでもきっちりとしたスーツに身を包んだ銀髪の老紳士に声をかけられた。 「なんでしょうか?」 「わたくしにはわかるのですが…

トゥルース、トゥルース、ニュー・ワールド、ノット・マシーン、ニュー・エラ

「お巡りさん! コウガイです! 助けて下さい!」 ぼくは交番に飛び込んで言った。 しかし、お巡りさんはいなかった。テーブルの上に固定電話が置いてある。「現在外出中です。この電話で連絡して下さい」という紙が置いてあった。 ぼくは受話器を取った。ボ…

クマのいる街角(塩のスープと黒パン)

おれは有隣堂のあたりをずったらずったら歩く。イセザキモールの終着点まで歩く。また関内駅にもどってくる。それだけのことだ。それだけのことだが、いつもおれはイセザキモールを見失い、帰ることができない。しかし、今日はなんか、できるような気がする…

完全栄養食のパンが回収される

そろそろ寝ようかと思ったら、安アパートのドアを叩く音がした。おれの部屋には呼び鈴もインターホンもない。こんな夜深く、なにごとかとドアを開けると、おれと同じ背丈くらいのカエルが立っていた。 「こんばんは、夜遅くにすみません、完全栄養食のパン屋…

秋の野原を行く

おれはジャージを着て秋の野原をずったらずったら歩いていた。この世界はどうかしちまって、ジャージで心地よくすごせる季節が減ってるみたいなんだ。季節までおれに嫌がらせをするのか。おれは腹が立ってしまって、そこらへんの草をむしり取って、投げ捨て…

人生のスタートラインに立ててすらいない人間の言うこと

寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 読みましたか? 読んだのですね。読んだのならばよろしい。 というわけで、おれは歯並びが悪く、という以前に日記を書く。月曜日は普通に出社して、仕事して家に帰って、寝た。火曜日、抑うつ状態で身体がまったく動かな…

内燃機関はもうおしまい! 自動車は電気とかそういうので動け!

マスクのあれがどうたらなって、あれやこれやで、まああれになった。おれもひとけの少ない通勤路、顎マスクというしょうもない状態で春の空気を楽しもうかと思った。 が、あれだ、排気ガスがきつい、気持ち悪い。べつにクラシック・カーだけが走っていたとか…

第一回WBC日本予選秘話

第一回WBC日本予選大会が東京・上野のホテルで行われたのは、まだ肌寒い春のはじめのことだった。WBC―わいせつな・棒・クラシック。日本全国からわいせつ棒職人たちが自慢の棒を持ち寄って、日本代表を決める。そして、その勝者は世界に立ち向かうのだ。 ぼ…

日本共産党の話もエートスが問題なんだ、たぶん

寄稿いたしました。寄稿したのよ。 blog.tinect.jp 読んでいただけましたでしょうか? 読んだー? 読んだね。 というわけで、小室直樹にはまっておりまして、ほかに『経済原論』や『イスラム原論』なども読んでおります。まあ、経済は「数学が苦手な人は読ま…

テキサス

「なあ、人間の悪徳について1000語で語り尽くしてやろうか」 ホットロッド・チャーリーはライ・ウイスキーのショットを飲み干してそういった。 「いや、ぼくは人間の善について知りたいね」といった。 「それは無理な話だ。おれたちカウ・ボーイはミルクとロ…

一生女子高生と話すことのなかった男

こんな夢を見た。 おれは朝早く起きたので、新宿に行くことにした。おれは高校生で、登校前の早朝のことだ。そろそろ遅刻してしまうという時間になった。新宿にはたくさんの駅があった。どれかの電車に乗れば、逗子の学校へ行けるだろう。 と、そこで見つけ…

はてなに絶望もしちゃいないが、とくに希望もない

はてなブックマークについてのあれこれの話題があるので、おれも書きたい。が、そんなに書くこともない。 ブコメはクソでもネタになる - 本しゃぶり [はてな] [ネット] たまに日記や寄稿文に数十ブクマついても怖くなるので、一週間くらいブクマは読まない。…

ビジネスの話は好きなんだが、ビジネスはおれのこと好きじゃないみたいだ

またまた寄稿いたしました。 blog.tinect.jp …読んだ? ……読みまして? ………読んだわよね? というわけで、親会社的なところの社長さんのお話をちょっとだけ書きました。ビジネスの話は好きなんだ、正直。あ、数字が出てくるととたんにだめだけど。まあ、「お…

近ごろ父親に似てきて嫌な気持ち

寄稿いたしました。 blog.tinect.jp ……読んでいただけましたでしょうか。あまり気持ちのいい話ではございません。 しかしまあ、この話の主役であるところの父親に、近ごろ自分が似てきたということに気づくわけだ。これが人の子の親にでもなれば、親になって…

令和五年 年頭所感

あけましておめでとう。 おめでたいか、おめでたくないか、知った話ではない。 おれは年を越したことを少しおめでたく思う。 肯定的だ。 肯定的ついでに、おれはもう今年の目標を決めている。 「心身ともに健康を」。 呆れるほど単純だが、ひどく大変なこと…

書けなかった敗者(未満)の弁明・令和四年版

寄稿いたしました。 blog.tinect.jp はい、すごく恥ずかしい。でも、率直なところを書いたので、読んでいただけると幸いです。幸いでもないか。あ、読まなくてもいいです。いや、やっぱり読んで。さくっと読んで、流して捨てて。 ……はい、いま読んだもの忘れ…