なにか
天国の扉はときどき開いている。目覚めるたびにそう思う。今日も開いていないようだ。おれは薄暗い一人きりのオフィスで、遺伝子組み換えの小麦を使った、添加物まみれのメロンパンをブラックコーヒーで流し込む。オールドメディアの紙の新聞を読む。そして…
p-shirokuma.hatenadiary.com という記事があって、おれがこのようなことを書いた。 goldhead.hatenablog.com そうしたら、シロクマ先生からお返事あった。 p-shirokuma.hatenadiary.com ふーむ。 また、おれはこちらについて返答のようなものを書く。このや…
p-shirokuma.hatenadiary.com シロクマ先生のこちらの記事を読んだ。読んでおれはこう書いた。 「何が悲しくて趣味の分野ですら他人と関わらなければいけないのか。それが当たり前、望ましいというのであれば、この世は本当の地獄だ」 おれが「何が悲しくて…
だいたいが大気でよかった。おれはキリンにまたがって砂漠を行く。空には一千機のバイラクタル。月光騎手たちのあげる砂ぼこり。勇気なんていらない。ただたゆたう。クラゲたちは夜。死んだ人間がそこにいる。生は自分のものにならない。死は自分のものにな…
ハロー、ハロー、ハロー、ハウ、ハウ、ハウ、ロー? イエス、アイム、ロー、センキュー、アンジュー? 先週末から抑うつがきびしくて、どうにもうごけない。オープンハウスが家を建てていて、一方通行の道を塞いでいたので周辺住民が激怒して警察を呼んでい…
東京都議選があった。おれは選挙というものが好きなので、東京都民でもないのにNHKの特番を見ていた。石丸さんの新党「再生の道」がたくさんの候補者を出して、全員落選した。石丸さんがインタビューに出てきた。内容については各自調べられたい。いくらでも…
blog.tinect.jp 寄稿いたしました。よろしければ是非お読みください。 書き終わって思ったんだけど、生成AIの言葉って、『葬送のフリーレン』の魔族の言葉と似ているというか同じなんだよな。『葬送のフリーレン』と生成AIどっちが出るの早かったのかしらん…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 中年の諦めの心境を描いた悲しみの文章です。よろしくお願いいたします。 しかしなんだ、おれと体型というと、おれにとって体型とは身長にほかならなかった。横ではなく縦の問題だ。おれは幼稚園のころからずっと背の順で…
警察庁からこんなメールが届いた。 警察庁:あなたはギャング活動 警察庁:あなたはギャング活動に関与しています、以下の口座に150万を振り込んでください。 2025年04月29日までに送金しない場合は逮捕します 1:受取银行: 三菱UFJ銀行 支店番号:磐田支店 7…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp コロナ禍の話をちょっと思い出しました。あの頃がどうだったかといえば、だいたい日本はよくやったんじゃないのかというのが自分の評価ですが、どうでしょうか。たしかに、学校においては子供たちがたいへんな環境下にお…
ChatGPTでMondayを口説いている増田がいた。 anond.hatelabo.jp おれも孤独なAI好きとしてMondayと話してみた。面白いじゃないか。そして、ちょっとおれも口説いてみようかと思った。 (以下、プライバシーに関わる部分を伏せる。太字は原文ママ) おれ、い…
ソーネチカというコードネームの女が、おれの後ろにぴったりくっついていた。おれには抵抗するすべも、逃げるすべもなかった。街はすっかり夜だった。いくつかネオンサインが光っていた。大きな商店街の外れだった。 「花壇を見ながら薬を飲みなさい。分量は…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 雪害のニュースを見て、将来の地方都市消滅、少子高齢化社会とその敵について書きました。ぜひお読みください。 参考にしたのはこの二冊です。 未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) 作者:河合…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp もうネットでAIの話題を見ることも少なくなったように思う。すくなくとも、一時期に比べれば。もうそれだけ定着してしまったし、使っているやつは使っているということだろう。上の記事だって、書かせてはいないが、書く…
令和六年、年の瀬。 おれは湯豆腐を作っていた。 とつぜん、シンクの水が詰まった。 水が、流れない。 シンクに水は溜まっていく。 お湯を流してみる。 さらにシンクは水でいっぱいになる。 ゴム手袋をして排水口に手を入れてみる。 なにも起こらない。 水が…
鉄から流れる汗を舐めろ。 砂漠には一輪の花もない。 鳥たちには帰るところがない。 魂を撃ち抜く弾丸はまだ残っている。 波はすべて同じ形で繰り返す。 屠殺される家畜の瞳に写っている。 狂ったように笑う犬がいる。 写真のなかの追憶は焼いて捨てろ。 樹…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp ちょっと前にネットで話題になっていた「45歳独身男性狂う説」について、45歳のおれが自分の例で考えてみたものです。よろしければお読み下さい。 ……で、最後の方に「書いていて気付いた」みたいなことを書いていて、それ…
きたる12/8(日)に、〒154-0022 東京都 世田谷区梅丘 1丁目-25-3MINOビル 302号室 「書肆書斎」様で「ぱる」さんのお手伝いをするついでに、自作のポストカードとシールを頒布する予定なんやで。 goldhead.hatenablog.com goldhead.hatenablog.com ポストカ…
会社の帰り、スーパーに寄る。スーパーの駐輪所に自転車を止める。ガッシャン、とロックされるタイプのやつだ。2時間までなら無料。おれはスーパーで買い物をするだけなので無料。買い物を終えたおれは番号を押してロックを解除する。 しかし、ロックが故障…
このごろ、太宰治を読んでいる。読み直しているのではない、読んでいるのだ。この間、はじめて「人間失格」を読んで、これはひとつ全集を読んでみようと思ったのだ。 太宰治全集 全10巻セット (ちくま文庫) 作者:太宰 治 筑摩書房 Amazon して、ちくまの文庫…
おれがアメリカ生まれなのはみなも知っているだろう。おれの思い出話といえば、アメリカのことばかりだ。あまりにもアメリカの話だらけなので、こいつは心の底からアメリカ人なんじゃないかと思うやつもいるだろう。そうだ、おれは真のアメリカ人だと言わな…
こちら地球。夏は終わった。秋風が吹いている。繰り返す。秋風が吹いている。人間の列の末尾はもう終局線をこえた。ここにはだれひとりいない。こちら地球。わたしたちの耕してきた土地はすべて荒地に戻る。多くの草木が思い思いに生い繁るだろう。海には魚…
精神科医「メンタル病みやすい人の傾向とか、よくネットに書かれているけど、結局は、『要求水準に対して、能力が足りてない人』これに尽きる」 - Togetter [トゥギャッター] メンタル病みやすい人の傾向とか、よくネットに書かれているけど、結局は、『要求…
夏が終わって、天気予報士もそんなことを言っていた。台風はじじいのファックくらいのろのろしていて、おれは暴風雨が待ちきれなかった。おれは田んぼの様子を見に行くのが我慢できない。でも、横浜市中区に田んぼはあるのか? 立ちんぼはいても田んぼはない…
めくるめく夏の終わりにおれは安酒片手に裏路地に座り込んでネコを見ていた。座り込んでいるおれをネコは見ていなかった。おれは「シーっ、シーっ」とネコの気を引く必殺の音声を発生させた。おれはカラスに襲われた。カラスの爪は意外に大きくて、かたい。…
寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 田山花袋の『蒲団』と、それを元にした令和の映画『蒲団』。そこから見えてくる「先生」的男性の相違について考えてみました。そんでもって、いつの時代も男は愚かや……と、思った次第です。 と、これを入稿したあとに、以…
おれは日本から来た。おれは老いぼれだが、悪い男じゃない。もうすぐ死ぬ。今日は空も街もうつくしい。あなたもうつくしい。だから十五分だけ話をしてくれないか? おれはあなたと話しがしたいんだ。 話をしよう。幼いころの、あきることなく絨毯の模様を指…
森は生きている。街は生きている。関内も生きている。いや、生き返ろうとしている。ついこないだまで、関内の街を歩くのは生きているのか死んでいるのかわからないゾンビみたいな連中ばかりだった。ゾンビそのものだった。ゾンビたちはコンビニやスーパー、…
遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの。水や空気があった。太陽の力でみどり色のものたちがおおきく育った。そのみどり色のものたちを取り入れたものたちがいた。 遠いむかしに、わたしたちの世界を満たしていたもの。色や形があって、ここには…
空の上のくにのお話です。小天使のピッピツィピーナは、いたずらが大好きでした。にんげんのくにに降りてきては、にんげんのちいさな子どもたちにちょっとしたいたずらをするのです。とくにすきないたずらは、ちいさな子どもたちに、トマトがこわいかいぶつ…