2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
太陽を曳く馬〈上〉作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 41回この商品を含むブログ (57件) を見る太陽を曳く馬〈下〉作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 6…
おれと女はどこかの地鶏だかなにかをうりにした、いかにもそこらのショッピングモールに入っていそうな和食チェーンで昼飯を食っていた。ふと女が、最近仕入れた話を披露しはじめた。女の友人の妹が自殺したとのことだ。おれは女の友人を誰一人知らない。 曰…
引きこもって人生のレールを外したせいかたんなる加齢か病気のせいか投薬のせいかどうかわからぬが、まるで時間の経過も現在点もわかりかねて、かといって途方にくれるわけもなく日々は勝手に過ぎていく。オートマティックなことは悪くない。かといって、こ…
山梔 (講談社文芸文庫)作者: 野溝七生子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (36件) を見る 夕暮がだんだん迫って来た。 白い厚みのある花片と芳烈な香を持った繊細な小枝を見上げて子供…
デッドクルージング (宝島社文庫)作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2011/11/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 2015年、東京。富裕層と貧困層の格差が拡大し、脱北者の無条件受け入れを開始した日本。企業は不良少年ら…
渡辺京二評論集成(2) 新編 小さきものの死作者: 渡辺京二出版社/メーカー: 葦書房発売日: 2000/01/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 渡辺京二『評伝 宮崎滔天』を読む - 関内関外日記(跡地) 『評伝 宮崎滔天』読んで、あとがきかなん…
自転車を稼動状態に保つために、ときおりまたがって近所を流すことがあります。今日は夕刻にたらたら漕ぎ始めまして、みなとみらいから日の出町、初音町を経て、川沿いの道を帰ってきたのでありました。ちょうど日の暮れかかるころでして、中村橋の交差点か…
目が覚めている時間のうち、わりとながい時間をアニメの視聴に費やしているものですから、一応メモていどのものは残しておきたいと思うのも人情というものです。まあ、人情ですので紙風船のように軽いものなのですが。 2クール目に入ったものから、適当に書…
感傷と追憶の昭和史〜リアル大正野球娘に聞く〜 - 関内関外日記(跡地) (……あれ? もうちょっとブックマークされてたような気がするんだけど、この記事。日記形式を変えたりしたから消えたのかな) このとき以来、祖母とは会っていなかった。とくに理由は…
……と、おれの中の海原雄山が怒鳴ったりはしなかった。けど、ごぼうサラダだけじゃさみしいじゃないの、とは思った。 100円ローソン、深夜。時間も遅く、疲れていたおれは晩飯を買ってすませることにした。おれは100円値引きシールの貼ってあったパスタのよう…
いまラジオで石野卓球が「ゴールデンボンバーは全員ピエール瀧」とか言ってて、そうだったのかと膝を打ったが(ピエール瀧は死んだらしい)、それはどうでもよろしい。 それよりも、大島渚監督が亡くなったわけだが(今さらだが)、おれは大島渚監督作品を観…
薄暮開催の根岸競馬場、緩く長い4コーナー。無理矢理公園から改修したせいで、コース全体に傾斜があって見ていると平衡感覚が狂う。今にも雨が降りそうで、四隅の照明灯が真っ白な冷たい光を放っている。 一人の日本人労務者風の男が近づいてきて、おれの真…
今週のお題「受験」 お題でも与えられなければ、なにかを書く気にもなれない。現在、社会の底辺の方の高卒のおれが、はるか昔に大学受験して合格した話を書く。落伍者の「こう見えてもおれは昔……」話だ。たのしくない昔話といえる。 そもそも、おれは小さい…
おれももう腰が引けているというか、度胸がなくなったな、と思う。 ここのところ毎日のように書いているかどうかもわからないが(元気になると死ぬ - 関内関外日記(跡地))、あたまにモヤがかかったみたいでいかんともしがたい。もとから欠如しているに等…
「お前に免許を更新する権利をやろう」というありがたいオオアリクイが警察24時から未亡人に届いた。俺はたまたま子供を6人轢き殺していないだけ - 関内関外日記(跡地)なので、はっきり言っておれが自動車のハンドルを握る可能性は少ないのだけれども、免…
1か0かというとき1か0かという二者択一ということになるのだが、そのとき「か」はどこに行ってしまうのかという話になる。 しかし「か」のみではあることならぬものであるようだから「1か0」というまとまりでもって二者択一に答えるということになるのだが、…
ゲッベルスの贈り物 (創元推理文庫)作者: 藤岡真出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2001/08メディア: 文庫 クリック: 173回この商品を含むブログ (54件) を見る 創元推理文庫の背表紙に「ゲッベルス」の文字が不似合いで、どんなんだろうと思って手にとっ…
ドラマ24 まほろ駅前番外地:テレビ東京 ドラマ『まほろ駅前番外地』おもしれえよ - 関内関外日記(跡地) べつに毎回感想を書いていこうという気はないけれども、第2話もとくに面白かったので記す。話はといえば、古いカラオケ映像に映ってる女性に一目惚れ…
「ビビッドレッド・オペレーション」 公式サイト 土曜日にとくに用事もなかったのでリアルタイムで見た。が、ひょっとしたらおれ、これ、あまりおれに向いてないアニメかもしれないって思ったりした。おれ向きかどうかって基準はおれに向いているっておれが…
仁義なき戦い Blu-ray BOX (初回生産限定)出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2013/03/21メディア: Blu-ray購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (18件) を見る 「いつかみよう」だの「いつかやろう」だのということは、こっちから…
http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY201301170076.html 「正月休み長かったじゃないですか。それで、家にいるぶんにはいいかと思って頓服用のやつとかやめてみようと思ったんですけど、一人でいても異様な不安感が襲ってきて飲まなきゃあかんかっ…
アウトクラッシュ 組織犯罪対策課八神瑛子2 (幻冬舎文庫) [ 深町秋生 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 648円 深町秋生『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』を読む - 関内関外日記(跡地) さ…
年明け、ベルトのバックルに仕込んだ隠し銃持ってて逮捕されたやつがいるってニュースを読んで、「年末にやってた『BLACK LAGOON』OVA特別編集版でロベルタが使ってたやつじゃん!」とか思って、それでなんか『ヨルムンガンド』のCMも間に挟まってたことも相…
おれには映像作品で用いられる技術や、その原理・原則の知識などまったくない。だから「ここはこういう狙いでこっち側からこういう具合に人物が出てきて……」などと語れることはまったくない。ただ、ポケーッと見てて結果として作り手の狙いにフィットすれば…
流血の夏作者: 梅本弘出版社/メーカー: 大日本絵画発売日: 1999/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る ……一般的な日本人にとっては、第二次大戦中、日本とフィンランドが軍事的な協力関係にあったことなど想像の…
ドラマ24 まほろ駅前番外地:テレビ東京 世の中的に……という世の中があるかどうかわかんない、まともがわかんないとかいうのはともかく、まあ話題になってんのかなってないのか知らないけど、テレビ東京のドラマ『まほろ駅前番外地』の第一話おもしろかった…
劇場版ライブイベント『みんながいたからデキること!』|ストライクウィッチーズ劇場版 すばらしいストライクウィッチーズのライブイベントに参戦してきた。鑑賞とか参加とかではなく「参戦」。イベント事によく使われる言い回しではあるが、なるほど言い得…
昼ごろだったか、女からメールがあって目を覚ました。雪なので同窓会が取りやめになった云々という内容だった。窓を空けてみれば、外は雪。 しかしおれは出かけねばならなかった。どこへ? 図書館へ。年末に借りていた本について、読了していないものがあっ…
http://www.lesmiserables-movie.jp/ 「『ふがいない僕は空を見た』か『レ・ミゼラブル』か『007スカイフォール』のどれかを観たいんだけど」 「年末に大井でガンバルジャンって馬走ってましたよ(追記:母母シバルーラーって今気づいたけど、ゴールドヘッド…
去年だったか一昨年だったか、暑いころだったか寒いころだったか思い出せないが、深夜二時か三時ごろの話だ。おれは仕事を終えてジェントリフィケーションの進む寿町の外側をずったらずったら歩いてたと思う。そんな時間でもこのあたりには人通りがあって、…