2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「そして」も「だから」も「しかし」もない〜エルロイ『アメリカン・デス・トリップ』〜

アメリカン・デス・トリップ 上 (文春文庫 エ 4-13)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,田村義進出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (41件) を見るアメリカン・デス・トリップ 下 (文…

ちくわパン・ブルース

コンビニの棚に「ちくわパン」。「ちくわにパン? 気が狂ってるのか?」。思わず手に取る。昼飯時のコンビニ、戻すに戻せなくなる。おれは「ちくわパン」を買う。 「ちくわパン」、思いのほか悪くはなかった。最低の想像に比べれば。ちくわに挟まれたツナマ…

『弱虫ペダル』を見られない弱虫

弱虫ペダル Vol.1 初回生産限定版 【渡辺航描き下ろし漫画ブックレット他付き】 [Blu-ray]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2013/12/20メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (5件) を見る 今期は見ているアニメは少ない。日記のタイトルを『のんのんびより』…

秋を忘れて冬になる。夢のなかで極彩色に光るエイを見た。ところでカープの話をする。

秋を忘れて冬になる。夢のなかで極彩色に光るエイを見た。ところで広島東洋カープの話をする。 【広島】FA大竹、石原は熟考、永川残留へ http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20131028-1210604.html 大竹の妙な笑顔がなにを意味するのかわ…

草間彌生「クリストファー男娼窟」、「死臭アカシア」

クリストファー男娼窟 (角川文庫)作者: 草間彌生出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2012/10/25メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る おれは草間彌生のファンだ。作品のファンだ。そして、言葉のファンだ。力強い宣言、軍隊の行進…

都築響一『ヒップホップの詩人たち』を読む、聴く

ヒップホップの詩人たち作者: 都築響一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/01/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る おれのiPhoneのプレイリストに「日本語ラップ」というのがある。日本語のラップのリストである。一番の…

劇場版『魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』を見上げる

台風前夜。ネットで予約状況を確認する。深夜零時からの上映がある。ソールド・アウト。深夜二時台からの上映がある。売り切れ寸前。どうやって行くんだ。どうやって帰るんだ。いったいどうなっているんだ。 おれがようやく予約した席は一列目のど真ん中だっ…

横浜をめぐる架空会見記

神奈川県警港南署は22日、県迷惑行為防止条例違反(卑わいな言動)の容疑で、横浜市栄区に住む同市立中学校の教諭の男(24)を書類送検した。容疑を認めているという。 送検容疑は、8月31日午後11時50分ごろ、同市港南区の路上で通行人の自営業の…

そしてコクトー・ツインズの似合う季節に

社長が金策に成功した→2マス進む。それとも戻る? 半額のつもりで応札してみれば、その半額で誰かが落札する。内容で差のつけようのない印刷屋はもっと酷い叩き合いをしている。不幸の生産。黄金の騎士、人生は戦いなり。 世のおおもとに疑問を抱くこと。見…

担任教師の死

中学受験の面接をした教師が、高校最後の二年間の担任教師だった。体育の教師だったが、おれが忌み嫌うようなところは皆目なく、好人物であり、やがては好々爺にでもなるのではないかと思わせた。 その教師が亡くなったというので、急いで葬式に駆けつけた。…

わいせつ魚拓の村

あまり人に話したことはないけれど、ぼくは小さな島の生まれだ。高校に上がるまで、そこで暮らしてきた。今日は少し、思い出話をしてみようと思う。 正直いって、柄のいい島ではなかった。街の半分が釣り人用の民宿で、あとは売春宿を中心とした小さな歓楽街…

それは10月の風だった

ジェット旅客機のドアは簡単にロックが解除された。おれは両脇をマフィアに抱えられて、放り出されようとしていた。おれの頼みの綱は背中のバックパック、パラシュート。5,000mで開くという。しかし、そのとき旅客機が5,000m以上か以下かおれにはわからなか…

『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』を観る

AURA~魔竜院光牙最後の闘い~ (初回限定版)(田中ロミオ・ストーリー監修/星野倖 一郎描き下ろしコミック「AURA another episodes」(仮題)他掲載ブックレット・サントラCD同梱 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2013/09/18メディア: Blu-ray…

『図説世界の「最悪」航空機大全』を読む

図説世界の「最悪」航空機大全作者: ジム・ウィンチェスター,松崎豊一監訳出版社/メーカー: 原書房発売日: 2009/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 51回この商品を含むブログ (7件) を見る ここに選んだすべての飛行機は、愛するがゆえに生み…

ここのところ腹の調子が悪いのでネアンデルタール人に襲われないか心配です

ここのところ腹の調子が悪い。思い当たるふしはあるか? 一つだけあるにはある。数日間、ビオフェルミンを切らしていた。正確には新ビオフェルミンS錠。ビオフェルミン製薬株式会社が作っている。龍角散は株式会社龍角散が作っているし、パインアメはパイン…

全般的に分隊的だった『バルドスカイゼロ』

バルドスカイゼロ|オフィシャルWEBサイト ようやくのこと『BALDR SKY ZERO』をおおよそやり終えた。感想としては、「分隊やなぁ」というところ。そう、『BALDR SKY』の1と2に比べると、ボリュームもバトルもスケールも分隊や、というところ。残念なことに、…

すばらしいストライクウィッチーズのイベントの良い所を思い出そう

OVAと三期決定! ストライクウィッチーズ「みんながいたからデキること!bis」行ってきた - 関内関外日記(跡地) ふと数日前の日記を読み返して思う。自分の一番大好きなアニメのイベントに赴き、敬愛すべき声優さんたちの歌声を聴き、続編の制作決定発表ま…

広島東洋カープのファイナルステージ進出について

広島東洋カープの3位について - 関内関外日記(跡地) 広島東洋カープが二位阪神を打ち破り、CSファイナルステージへ駒をすすめた。奇妙にも下馬評通りの感がある。しかし、圧倒的な連勝だったじゃないか。 おれはこの二試合をiPhoneのradiko経由でほぼすべ…

追憶のアンパンマン

「それいけ!アンパンマン」などの漫画や「手のひらを太陽に」の作詞で知られる漫画家のやなせたかしさんが13日に心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。 94歳でした。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131015/k10015283981000.html おれの中…

中島岳志『血盟団事件』を読む

血盟団事件作者: 中島岳志出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/08/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る 「一人一殺主義」という言葉で検索したら、血盟団が出てきた。ぼんやり、名前くらいは聞いたことあるかもしれない。そうか、日本…

OVAと三期決定! ストライクウィッチーズ「みんながいたからデキること!bis」行ってきた

承前(でもねえか):またすばらしいストライクウィッチーズのすばらしいイベントに当選したので、またすばらしいイベントに参加できるかと思うとぼくの翼端灯も点滅しっぱなしです - 関内関外日記(跡地) 業のなせることといえばそれまでであった。簡単に…

SUEDE Japan Tour 2013/SHIBUYA-AX/10.11

十月十一日はスノウブラインド言うにはまだまだ暑い夜やった。わいは何ヶ月もまえに買ったチケット握りしめて東京も東京、渋谷にライブに行ったった。東京は怖いところやが。そやけどスウェードの単独ジャパン・ツアー、十年ぶりやった、なんぞ言うも、わい…

自動車とか売ってて、買ってる人とかもいるのだろうからすごい

職場でなんとはなしに自動車のチラシを見ていたら、「クルマ買うの?」などと言われたので、「ミニカーを買う金もねえですよ」と応えた。まあ、買う金があっても精神疾患とSASで運転などできたものではないだろうが。 それにしても、そこらには自動車を売っ…

車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』を読みました

赤目四十八瀧心中未遂作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/02/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (102件) を見る 車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』を読みました。東京での会社勤めを捨てて無一物になり、ア…

この世のアニメの改編期に

にゃんぱすー。ということで、『のんのんびより』は牛が出てきたので『銀の匙』の後継であるし、タヌキが出てきたので『有頂天家族』の後継でもある。どちらもよいアニメだったので『のんのんびより』もよいアニメになるに違いない。さらにいえばラジオが村…

吾妻ひでお『失踪日記2 アル中病棟』を読む

失踪日記2 アル中病棟作者: 吾妻ひでお出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2013/10/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (165件) を見る 漫画の感想にはならない。自分と突き放して考えられない。かといって、おれが入院や通院を必要とするほど…

十月、一つ目、秋の風。

十月、一つ目、秋の風。泣きはらした路面を、見慣れぬ柄のタクシーが走り抜けた。おれはあいかわらず非自発的で非英雄的な死に方のことばかり考えていた。空から自殺志願者が落ちてこないか。駅のホームに自殺志願者がものすごい勢いで飛んでこないか。自殺…

伊藤計劃『伊藤計劃記録』を読む

伊藤計劃記録作者: 伊藤計劃,早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/03/19メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 325回この商品を含むブログ (75件) を見る 本書で中編「The Indifference Engine」、「セカイ、蛮族、ぼく。」、「From the No…

車谷長吉『漂流物』を読む

秋の夜長は読書とブログ 漂流物 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/10/28メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る 本を読むことには、何か辛いものがある。よい本はよい本なりに、悪本は悪本なりに。多…

おれが世界になにをしたというのか

10月までは生きねばならない、などと書いた覚えがある。 その10月が来てみれば、なるほど文字通りであった。もう少しで生活が終わりそうだ。 書いたことは本当になる。ゆめゆめご注意を。 して、なぜおれが死ななければならないのか。そう言いたくなりもする…