2012-01-01から1年間の記事一覧

今年読んだ本ベスト5 〜あるいは屈辱の読書について〜

はじめに 『アメトーーク!』の特番を見ながら、おれも今年をふりかえるベストなんとかをやろうかという気になった。とはいえ、ベストなんとかの「なんとか」がなにかということになる。おれが今年とくになにを多くしていたかというと、まあここ十年くらいの…

今年視聴したテレビアニメベスト5

[アニメ]記事一覧 - 関内関外日記(跡地) 本のベスト5を決めたのだから、アニメも決めようかと思う。が、アニメについては「一話ごと感想を書いたりしてない」、「改編期は慌ただしくじっくり感想を書いていない」などという理由でひっちゃかめっちゃかだ。…

大井競馬場にお別れを―東京大賞典2012観戦記

まずはじめに断っておくが、おれは競馬をやめた人間である。なにをして競馬を「やる」というのか「やらぬ」というのか、それは各々の基準であって、定義あるものではない。競馬に限らぬ話だ。ただ、おれはおれの基準で「やらぬ」人間になったといっていい。…

森長英三郎『山崎今朝弥 ある社会主義弁護士の人間像』を読む

山崎今朝弥―ある社会主義弁護士の人間像 (1972年) (紀伊国屋新書)作者: 森長英三郎出版社/メーカー: 紀伊国屋書店発売日: 1972メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 「ある社会主義弁護士?」というところで嫌になってしまう人もいるかもしらん…

年末に熱発するのこと

黄金頭(@goldhead)/2012年12月27日 - Twilog 午前4時半ころ腹痛で目がさめる。しばらくして便意あってトイレへ。完全な水下痢。熱もある。ノロかと思う。ノロウイルスか、と。 思いあたるのはその前日の晩飯。会社の忘年会。ほとんど外食をしないおれにとっ…

そんなにたくさんの鶏が殺されて

そんなにたくさんの鶏が殺されて、食べられてしまうのはムネやモモの肉なので、おれは異常にやすいレバーを買えたのでよかった。 おれは異常にやすいレバーを買えたのはよかったけれど、お好み焼きに使うには先に火を通しておきたくて、電子レンジをつかった…

『平清盛』とはなんだったのかなんだぜ?

松山ケンイチ(27)主演の2012年NHK大河ドラマ「平清盛」(日曜後8・00)の最終回が23日に放送され、平均視聴率が9・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、分かった。 「平清盛」最終回も1ケタ9・5%、平均も史上最低…

ガールズ&パンツァーは残念だったな ほか

ガールズ&パンツァーガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2012/12/21メディア: Blu-ray購入: 11人 クリック: 233回この商品を含むブログ (102件) を見る なにかとすばらしい『ストライクウィッチーズ…

映画『226』を観るのこと

あの頃映画 「226」 [DVD]出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)発売日: 2011/12/21メディア: DVDこの商品を含むブログ (7件) を見る wikipedia:226_(映画) ■こないだ読んだ『二・二六事件獄中手記・遺書』と今年に入ってからの北一輝ブームもあって…

国芳はじまったな展へ行くのこと

なんでも擬似ミニチュア風にして見下すという風潮。 見上げてみると、これはまた妙な感じもするが。 横浜美術館 やってきたのは横浜美術館の国芳はじまったな展。例によって詳しくはこちらを見ればいいと思うよ。 土曜日、横浜美術館『はじまりは国芳』など …

近藤憲二『一無政府主義者の回想』を読む

一無政府主義者の回想 (1965年)作者: 近藤憲二出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1965メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る 半分くらいは現代日本思想大系〈第16〉アナーキズム (1963年)で読んでいたのだが、あらためて読み返すことにした。 優雅で感…

はじめての競馬に挑戦! 有馬記念を買ってみる!

競馬に詳しい先輩がいて、「こんど有馬記念っていうのがあるんですよね? CMで観たんですけど、有名な馬が走るから有馬記念なんですか?」って、あたし競馬のことなんてなんにも知らないんだけど、話題がなくなったところだったから、ちょっと話ふってみたら…

和田久太郎『獄窓から』を読む〜欠伸より湧き出でにたる一滴の涙よ頬に春を輝け〜

[rakuten:takahara:10141724:detail] 読んだのは黒色戦線社の「真正版」。改造社版やら労働運動社版やらあるらしいが、芥川龍之介の書評まで全部突っ込んだこれが決定版というところだろうか。ちなみに、芥川は東京日日新聞に好意的な書評を寄せた三ヶ月後く…

あの日飲んだノニの味を忘れない

ビビッドレッド・ラジオペレーション 特設サイト すばらしい『ストライクウィッチーズ』を愛するおれとしては、同監督が手がける新作『ビビッドレッド・オペレーション』をたいへんに楽しみにしている。ゆえに、いったいどんな作品になるのか、ラジオも欠か…

熊代亨『ロスジェネ心理学』を読む、が、門前で立ち去る

ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く作者: 熊代亨出版社/メーカー: 花伝社発売日: 2012/10/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 197回この商品を含むブログ (26件) を見る おれとてたまには新しい本くらい読む。70年前に書かれたアナーキスト…

桐のまな板を買う

桐のまな板を買う。700円ちょっと。まあ買おうと思えばわざわざ刑務所で買わずともいいだろうが、横浜刑務所近くに仕事で寄ったので。桐材は軽いし柔らかい。庖丁は痛めなさそうだが、まな板が先に痛む可能性はある。ただ、切り味? 切られ味? がどんなもの…

さて、帰るか。

選挙かなにかについて書こうとか思っていたのだけれども、わからないことが多すぎて正直お手上げといわざるをえない。ポリティカルなんとかというやつで数字を出してみたら、数年前より極左に振り切れていたけれども、いまいち左翼の自覚もない。基礎がない…

このごろのおれは寒すぎて阿知賀のお姉ちゃんみたいになっている

赤い灰ばかり集まってくる。 ↑単なる誤変換だけどなにか意味ありげなのでそのままにして、話を進めると、ともかく寒がりになった。札幌生まれ鎌倉育ち横浜在住住みたい都市ランクはだいたい友だちのおれが。って、後半は南関じゃねえか。まあいいや、ともか…

世界の終わりと中二病でもバッドエンド・ワンダーランド

年齢相応の、いたって普通の日傘だな、と思った。浜辺の古いベンチに座る一人の女。かたわらに大きなトランクケース、約束通りの時刻。 おれはひさびさに海を見た。波の音を聞いた。空は薄曇りだったけれど、いつかの夏の日のことを少し思い出した。おれは女…

白黒写真だとなんでもそれらしく見えるんじゃないかという風潮

昨日おれのなかで芽生えた。というか、それを風潮を呼ばない。あと、まえに「おれはPhotoshopでやればいいような画像加工的な機能はカメラに要らない」とか書いた覚えあるけど、完全に撤回。第一にめんどうくさいし、第二にその場でそういう感じにしたいな、…

東京へ、国立東京近代美術館『美術にぶるっ!』へ

新しくなった東京駅。 さんざん八重洲ブックセンターで時間を潰したすえ、たどり着きましたは東京国立近代美術館。 展覧会情報東京国立近代美術館 60周年記念特別展 美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年 東京国立近代美術館『美術にぶ…

『中濱鐵 隠された大逆罪』を読む

中濱鐵隠された大逆罪―ギロチン社事件未公開公判陳述・獄中詩篇作者: 亀田博,廣畑研二出版社/メーカー: トスキナアの会発売日: 2007/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 『鐵君!』と呼ばるれば『何んだ?大さん』と答へる『……………………』 『大さ…

さて、帰るか。

昨年御愛顧のほど万斛の涙をもって感謝の念ここに申し上げる次第であります。本年も不惜身命、粉骨砕身、絶対安静の心意気をもって時代の荒波とベイスターズの荒波の好守をも乗り越え、狡猾な蛇(ゼーレの陰謀)も2+8号機でちぎっては投げ、ちぎっては投げ、…

いまさら絶望先生

いまさら、といってはなんだけれども『さよなら絶望先生』を読んだ。ネットで最終回近くのややネタバレ画像を見て、なんかすごいことになってんじゃねえかって思って。まあそのあと『じょしらく』のアニメ、原作なんかもあったりして、それでようやくという…

【悲報】ポケットロケットマスターブラスターを洗濯する(でも使えた)【朗報】

サイクルジャージの背中に突っ込んでたすばらしいポケットロケットマスターブラスターをそのまま洗濯機につっこんで洗濯してしまった(サイクルジャージの背中にポケットロケットマスターブラスターを入れる習慣はなかったので)。 それで、おれの洗濯機はス…

5中総決定はあなたを議席が倍増する!

一週間か二週間前のことだ。会社からの帰り路、強い風が吹いていた。ずったらずったら歩いていたら、飛んできた紙切れが足にはりついた。なにか文字が書いてあるものだったので足から引っぺがしてみると(チラシ以外の、なにか文字の書いてあるゴミを思わず…

デパートの売り子にスルーパス

おれは三歩下がって女のバッグを手に持ち、なにかうやうやしい心持ちで女のコートを手に引っ掛け、「休め」の姿勢で立ってる。 「あ、このポケット温かい!」とダウンジャケットを試着した女が言う。「ですよねー! 私もそこが一発で気に入っちゃってー!」…

知らない道から知ってる道に急に出るとチベットスナギツネみたいな顔になる

知らない道から知ってる道に急に出るとすごく驚く。キツネにつままれたような気になる。キツネにつままれたことはないし、キツネにつままれた人間の顔を見たこともないのだけれども(たぶん、チベットスナギツネみたいな顔になるのだろう)。 そうだ、おれは…

多田智満子『鏡のテオーリア』を読む(あるいは『中二病でも恋がしたい!』について)

鏡のテオーリア (ちくま学芸文庫)作者: 多田智満子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る しかし、水月を追う前に、水鏡というものの性質について、ここで多少深く立ち入って考…

メジロパーシモン

おれのアパートの近くには(中略)レンズはMINOLTA AF 100-200mm F4.5とかいうのを引っ張りだしてくっつけてみた。だからなんだ。鳥なのにトリミングもしないでそのままアップした。どうでもいい。 右見て。 左見て。 なんか偉そうやね、君。 おしまい。>゜)…