植物

日比谷花壇大船フラワーセンターへ写真を撮りに行くのこと

おれは昨日、「写真撮りにいきたいな」と書いた。 カメラ趣味を復活させたい宣言 - 関内関外日記 書いた翌日に、なんと実際にカメラを持ってでかけたのだ。そういうこともできるのだな。おれには自分がやろうとすることが実現できるという意識が異様に低く、…

おれと植物、植物とおれ

blog.tinect.jp また寄稿させていただきました。 かなり地味な話かと思います。 世に訴えかける強い主張、というたぐいではありません。 でも、読んでくれるとうれしいのです。 ……、 ………、 読みましたか。 では、これが「ジャングル」です。 はっきりいって…

どんなアジサイが好きですか

これがアジサイと呼ばれるやつで。いや、ちょっとこれは例の写真としてどうか。品種名までわからんけど。 これはたぶんアメリカアジサイ‘アナベル’で、装飾花のボリュームがある。これは近年よく見られるやつで、ピンクのアナベル(NCH1)も出回りつつある。…

植物の名前を知ってる方がモテそうな気がする 『ヘンな名前の植物』を読む

ヘンな名前の植物 作者:藤井 義晴 発売日: 2019/04/17 メディア: 単行本 植物の名前を知ってる方がモテると思う。銑鉄について知っているより植物の方がいい。 「あれはヘクソカズラの花だね」 「キチガイナスビの実がなっているよ」 「立派なヨグソミネバリ…

旗日に咲いた梅の花

起きたのは午後3時くらいだった。それでも構わなかった。祝日で休みだからだ。 おれは公園に向かって歩いた。 梅の花が咲いていて、「ああ、もうこんな季節か」と思ったからだ。 気づいたら、梅の花が咲いている。レンズはSigma 28-80mm F3.5-5.6 II MACRO A…

とこでニッサって誰だ? 『植物のあっぱれな生き方 生を全うする驚異のしくみ』(田中修)を読む

こないだ、はてな匿名ダイアリーで「植物が怖い」という人がいた。 自分は植物恐怖症です。というより、お前らなんで植物怖くないの?? アイツラは生きている。 大量の花が同じ場所で何日も何ヶ月もずっと空を見ているんだ。 何を考えているのかわからない…

復活のガジュマル

100円ショップで買ってから数年、部屋の中で育ててきたガジュマル。ところが、急に葉を落としたので、思い切って外に出した。夏前のことである。 goldhead.hatenablog.com そのときがこんな感じ。 そして、今朝はこんな感じ。 見事に葉が戻った。そして、一…

蜘蛛とガジュマル

おれは部屋の中にいくつか観葉植物を置いている。部屋というより、日当たりのある数少ない場所である台所の窓の前だ。 そのなかの一つで、「立派に育ったな」と思っていたのがガジュマルだった。100円ショップで買った小さなやつを、すこし大きめの鉢にうつ…

長寿桜とはなんぞね?

長寿桜と名付けられた紫色の花を咲かせる花木が売られている。 さくら 長寿桜 チョウジュサクラ 桜苗木 沈丁花科 落葉樹 メディア: こいつの正体はサクラではない。ジンチョウゲの仲間だ。正体はわかっている。フジモドキ、これである。 YList 植物和名-学名…

予告された柿の木の死

承前。 goldhead.hatenablog.com 六月の最後の週だったかどうか、一枚のプリントがおれの郵便受け……というか、ドアを通して入れられ、靴の上の落ちてた。内容は、近く近くで建物の解体工事が行われる。音が出るが勘弁してくれ。日曜祝日は工事しない。そんな…

お詫びと訂正

goldhead.hatenablog.com この記事より、以下について訂正いたします。 「カリフォルニアポピー?」 アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)でした、たぶん。 シラカバ ジャクモンティは若木から白くなる。都会でも白くなる。しかし、これ、写真でよく見る…

信州に花を見に行きまして

信州花フェスタ2019。 https://shinshu-hanafesta2019.jp/ 長野県松本平広域公園(信州スカイパーク)。 やまびこドーム(木造)。 ドーム内にはサボテン。長野はサボテン栽培に気候が向いていて、「信州の棘」とか「棘の信州」とかいうらしい。 そして、い…

おれは柿の木を救えない

土曜だったか日曜だったか忘れたが、午前中から近所でチェーンソーのような音が鳴り響いていた。少しドアを開けてみると、近くの路地、家族総出で家具を分解していた。家具を分解して、粗大ごみから一般ごみに変化させていた。 その家具の出どころである民家…

葉の上に花を咲かせるおまえはナツトウダイでした

だれも気にしていない思うが、おれが気になっていたので。 goldhead.hatenablog.com この記事で、おまえはなんだ? と思った植物。 こいつの正体は……ナツトウダイ(Euphorbia sieboldiana)でした。 いや、自分で調べてもわからんもん。最大の特徴は葉っぱの…

植物みんな毒だらけ 『邪惡な植物』を読む

おれと植物、植物とおれ。おれは植物に興味が無いわけではありません。しかし、植物が好きなのか、詳しいのかと言われると、それはあやしい。あやしいどころではない。だいたいにして、そこらに生えている草木を見て「何か」と同定することはほとんどできま…

たまには植物の本でも 『植物 奇跡の化学工場』を読む

おれはわりと植物の話が好きである。 べつになにかの園芸植物にのめりこむわけでも、家庭菜園をするわけでも、そこらの樹木の同定ができるわけでもないが、漫然と、漠然と好きだ。 なかでも根粒菌の話などが好きで、「なに? イネ科で窒素固定?」とかいうニ…

イチョウが黄葉しない秋

職場で「今年はイチョウが黄葉していないね」という話を聞いて、そんなもんかと思いながら通勤路の街路樹など見てみると、たしかにそうだ。それがまだ青々とした葉が繁っているのであれば「黄葉が遅い」ということになるのだろうが、なにか緑色のまま枯れて…

日比谷公園、あるいは明治のモラル

日比谷公園: 一〇〇年の矜持に学ぶ 作者: 進士五十八 出版社/メーカー: 鹿島出版会 発売日: 2011/05/11 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 日本初の洋式公園といえば、山手公園ということになる。横浜に居留した…

浜崎大『江戸奇品解題』を読む

江戸奇品解題作者: 浜崎大出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス発売日: 2012/03/15メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 大竹茂夫という人の装丁画がなかなかすばらしい本であります。そんなこの本は「実は、鉢植えこそ江戸文化…

大場秀章『花の男 シーボルト』を読む

花の男シーボルト (文春新書)作者: 大場秀章出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/12メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトはドイツの地方都市ヴュルツブルクで生まれた。オランダ語は…

白幡洋三郎『プラントハンター』を読む

プラントハンター (講談社学術文庫)作者: 白幡洋三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (8件) を見る プラントハンター。著者は序章からこの用語をあえて使うことについて述べる。バン…

チンコッきりおじさんのこと

江戸の庭園?将軍から庶民まで (学術選書)作者: 飛田範夫出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2009/08/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 郊外に抱屋敷を持っていても、下町に住まざるを…

江戸の園芸マニアども

江戸の花競べ-園芸文化の到来 (大江戸カルチャーブックス)作者: 小笠原左衛門尉亮軒出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2008/03/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る江戸のガーデニング (コロナ・ブックス)作者: 青木宏一郎出…

薔薇の名前と黒ダルマ

じんだい? 深大寺の近くにある神代植物公園はなぜ深大という字使わなかったので... - Yahoo!知恵袋 ……? 明治の神仏分離とか関係しているのかしらん。というわけで、行った、撮った、帰った。 その前にお参りした。こないだの川越に続いて天台の寺だ。元三…

『森林飽和 国土の変貌を考える』を読むのこと

森林飽和 国土の変貌を考える (NHKブックス)作者: 太田猛彦出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る はじめに言っておくが、おれは文系の高卒なので、知識…

‘全学連’という名のツバキ

原色日本の椿写真集―千椿集 (1980年)作者: ガーデンライフ出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 1980/03メディア: ?この商品を含むブログを見る ちょっとツバキの調べ物をしていたら、‘全学連’という名の園芸品種があって驚いた。 ……えーと、単一引用符で囲…

西武ドームに‘ベルサイユのばら’を見に行く、あるいは西武園所感のこと

池袋から西武の特急に乗る。改札外の券売機では次の号の特急券からしか発売されていないようであったが、改札内の販売機ではすぐに発車するやつが売っていたので買えた。よくわからない。 今日も「俺達」が炎上してくれるのだろうか? (追記:地方巡業だっ…

花見の季節も終わったし、‘染井吉野’でもディスっとくか。

何回も書いたけれども、おれあんまり‘染井吉野’好きじゃない。なんか画一的で、どににでもあって、無個性でさ。オオムラサキツツジとかと一緒さ。で、サクラなんだけど、派手すぎるのもなんだし、まあオオシマザクラとかいいよね、とか思うのだけれども。 そ…

適当な緑の壁が好き

タイトルオンリーな感じというか。 いかにも壁面緑化でございというのはあまりおもしろくない。 長い年月がかかったのかどうかわからないが、勝手にできてた、みたいなのがいい。 壁の方にもなにかしら隙があるというか、隙間があるというか、そういうところ…

空からなにが降ってくるのか?

君はまたローカル線に乗る。伊豆箱根鉄道大雄山線。君は「空が嘘みたいに青かったんだぜ」と言うが、それは嘘だ。 君は坂道を登り、見晴らしのいい公園に向かう。 君はバドミントンをして遊ぶわけでもなく、業者としてほかの家族連れやボーイ・スカウトの気…