だれも気にしていない思うが、おれが気になっていたので。
この記事で、おまえはなんだ? と思った植物。
こいつの正体は……ナツトウダイ(Euphorbia sieboldiana)でした。
いや、自分で調べてもわからんもん。最大の特徴は葉っぱの上に花があることだ。だから、「葉の上に花」とかで検索しても、出てくるのはハナイカダばかありであって、ハナイカダを除外してもさっぱりわからんかった。葉の形がおもしろいな、と思っても、三角葉とかじゃあ出てこない。もうこれは、植物の先生に聞くしかない。聞いたら即答。ちなみに、オレンジ色のなんか星型っぽいのが雄花で、少し膨らんでいるのが実になりつつある雌花とのこと。
Wikipediaなども見てみる。
なお、和名の由来は素直には夏燈台であり、夏に咲くトウダイグサの意味に取れる。だが、現実には開花期は春であり、日本では同属の他種に先駆けて咲くものである。その点では明らかに和名と現実との乖離がある。佐竹他(1982)は、ハツトウダイ(初燈台)の誤りではないかと述べている。ただしこれについては、牧野は素直に夏燈台と記すのみで何も述べていない。
こういうふうに、なんかちょっと違うんじゃないのか、みたいな和名の扱いはどうなっていくんだろうかね。まあ、学名でも本当の原産地は中国大陸だけど、日本で植物学者が見つけて命名したからjaponicaとかついてるやつもあったように思うので、それはもう先に命名したもの勝ちなんだろうかね。
あと、峠の茶屋あたりで見たアジサイ。
アジサイにしては早いよな、と思っていたら、「台湾アジサイ」(タイワントキワアジサイ?、カラコンテリギ?)との名前で流通しているやつじゃないかとのこと。「お、このアジサイは早いな」と思ったら、したり顔で「これはHydrangea chinensisの仲間だね」とか言ってみたらどうだろう。言ったところでどうにもならないし、おまえの人生が変わることもないのだが。
- ジャンル: 鉢花
- ショップ: 片岡笑幸園「悠々の森」
- 価格: 3,240円
……斑入りのナツトウダイというものが売られていた。葉の形がおもしろいので、庭木にしても面白そうだが、まあそんなに用いられていないというのは、何かしらの理由があるのだろう。