感想文

おまえも『ルミナスウィッチーズ』で泣け

ルミナスウィッチーズ 第1巻 [Blu-ray] 鳴海まい Amazon 第1話 WONDERFUL WORLD - はじめまして - Amazon この日記はすばらしいストライクウィッチーズ、すばらしいワールドウィッチーズを紹介するために誕生したことは何度も書いてきたが、はたして『ルミナ…

石原莞爾の妻との恋文

この間、中島岳志の『超国家主義』を読んだ。 超国家主義 (単行本) 作者:中島 岳志 筑摩書房 Amazon 同著者の『朝日平吾の鬱屈』、『親鸞と日本主義』をはじめとして、いくらかいろいろな当時についての本を読んでいたので、いわばダイジェスト的な本である…

深町秋生『鬼哭の銃弾』を読む

「鬼哭の銃弾」をAIに描かせたら微妙にリアルな何かが出てきた 映画『ヘルドッグス』見ようかなと思い、そういえばさいきん深町秋生作品読んでないなとか思って、そんでも映画見るならべつの作品いくかということにして、『鬼哭の銃弾』を読んだ。 鬼哭の銃…

劇場版『きんいろモザイク Thank you!!』を観た

劇場版「きんいろモザイクThank you!!」 西明日香 Amazon 『きんいろモザイク』である。『きんモザ』。すごくすごい好きなアニメだったかというと、すごくすごいほどではないけれど、けっこう好きなアニメだったように思う。なぜ不確実な感じかといえば、毎…

『マトリックス レザレクションズ』を観たような気がする

『マトリックス レザレクションズ』を観たような気がする。すまない、けっこう前の話だ。べつの映画の感想を書こうとして、ふと思い出したんだ。 マトリックス レザレクションズ(字幕版) キアヌ・リーブス Amazon 『マトリックス』。それはもう夢中になった……

ブラッド・ピットの『ブレット・トレイン』はそれほど「変」ではないけど、楽しめる映画でしたよ!

夜の東京を走る新幹線 ブラッド・ピット主演で伊坂幸太郎原作の変な日本を舞台にした映画が作られる、という一報のときにはけっこう話題になっていたような気がする。が、公開となって、たとえば『トップガン・マーヴェリック』のような熱気(自分が行った映…

『未来のプルードン 資本主義もマルクス主義も超えて』(的場昭弘)を読む

未来のプルードン——資本主義もマルクス主義も超えて 作者:的場 昭弘 亜紀書房 Amazon プルードン、クロポトキン、バクーニンあたりとなると、おれにとってのアナーキズムとの出会いであって、なにかの根底のようなところがある。とはいえ、おれは優雅で感傷…

国家神道の勉強もいつかしなくてはいけないかと思ってはいるのですが

blog.tinect.jp 寄稿いたしました。 非常にエキサイティングな『親鸞と日本主義』という本を読みました。これは本当にエキサイトするので、ぜひお読み下さい。 親鸞と日本主義 (新潮選書) 作者:中島岳志 新潮社 Amazon いや、そうだったの、日蓮じゃなくて親…

ラブコメは苦手だけど、『イジらないで長瀞さん』が大好きなこと

イジらないで、長瀞さん(14) (マガジンポケットコミックス) 作者:ナナシ 講談社 Amazon おれは、『イジらないで長瀞さん』が大好きである。アニメから入って原作漫画に手を出し、飽きるところを知らない。アニメの第二期も決まって、たいへんに喜んでい…

映画『ベイビー・ブローカー』を観るのこと

映画『ベイビー・ブローカー』を観に行った。「韓国で是枝裕和監督が撮ったらしい」、「なんかカンヌで賞を取ったらしい」くらいの予備知識しかなかった。 主演はソン・ガンホ。そして、ペ・ドゥナが出ている。それも当日知った。おれはペ・ドゥナのファンな…

『漁港の肉子ちゃん』を観た

漁港の肉子ちゃん 大竹しのぶ Amazon 明石家さんまが企画だかプロデュースしたアニメ映画。興行的にはふるわなかったようだが、内容を評価する文章もいくつか目にしたような気がする。 巨体(作中で出てきた体重以上はあるだろう)の肉子ちゃんの大竹しのぶ…

『トップガン マーヴェリック』……トムよ、それはたくさんのメビウス1が通ってきた棺桶ポイントかもだ!

映画館で売られていたプラモデル ただの感想 ※ネタバレします。そういうタイプの映画じゃねえかもしれねが。 映画『トップガン マーヴェリック』を観てきた。 感想はというと、「この映画は直球の王道だし、戦闘シーンとかも現代最先端技術を使ったであろう…

ケン・リュウ短篇傑作集2『もののあはれ』を読む

もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2) 作者:ケン リュウ 早川書房 Amazon 図書館でレイ・ブラッドベリの本をジュニアコーナーで探していたら、この本が目に入った。あ、ケン・リュウじゃん。こっちにしよう。そう思って借りた。 ……あれ、読んだことあるん…

栗原康『アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ』を読む

アナキズム――一丸となってバラバラに生きろ (岩波新書) 作者:栗原 康 岩波書店 Amazon 角川武蔵野ミュージアムで見かけて、「あれ、おれ、栗原康の本はほとんど読んだつもりだったけど、岩波新書のこれ読んでねえな」と思った。思ったので、読んだ。 いつも…

『赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由』を読んだ

他人が見ている青い空は、実は自分にとっては真っ赤なのかもしれない。ただ、それはどうやっても確かめられない……というようなことは、誰もが一度は考えるはずだ。たぶん。そればっかりは、どうやっても。 で、先日図書館でこんな本を見かけた。 赤を見る―感…

『シン・ウルトラマン』とおれと昭和のウルトラマン

おれとウルトラマンウルトラマンとおれ。 それについては東京都現代美術館の『特撮博物館』に行ったときに書いた。書いたのを今知ったので、そこから引っ張ってくる。 goldhead.hatenablog.com 私は1979年の生まれだ。ウルトラマンもウルトラセブンもリアル…

『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』を観る

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(字幕版) ヨハンネス・ホロパイネン Amazon おれはいくつかのジャンルの音楽を聴くが、メタルは知らない。どのくらい知らないかというと、『タモリ倶楽部』の空耳アワーでたまに耳にするくらいだ、というくらい…

達人としての医師というものについて

blog.tinect.jp 神田橋條治 医学部講義 作者:神田橋 條治 創元社 Amazon 寄稿いたしました。 神田橋條治医師の講義録についての感想です。 お読みいただけたでしょうか? 読んだか、このやろう? 読んだということにする。 というわけで、神田橋條治である。…

藤原新也『日々の一滴』を読む

日々の一滴 作者:藤原新也 トゥーヴァージンズ Amazon 藤原新也の近頃の本である。 藤原新也のオールド左翼的、反原発などのありきたり発言にはちょっと嫌な感じがする。 それでも藤原新也の写真はすばらしい。 それでも藤原新也の文章はときどき芯を食う。 …

映画『花束みたいな恋をした』をみた

花束みたいな恋をした 菅田将暉 Amazon 花束みたいな恋をした 豪華版 [Blu-ray] 菅田将暉 Amazon おれはあまり恋愛映画というものをみない。だが、この作品はなにかしらすごいぞという空気が伝わってきていたので、「いつかみてみるか」とおもっていた。おも…

斎藤環・與那覇潤『心を病んだらいけないの?』を読む

心を病んだらいけないの?―うつ病社会の処方箋―(新潮選書) 作者:斎藤環,與那覇潤 新潮社 Amazon 医師と当事者 おれは精神科医の書くものが好きである。一般人、患者向けに書かれたものでもよいし、同業者に向いて書かれたものでもよい。後者はもちろんむず…

『孤狼の血 LEVEL2』はいまいちだったなってのと、映画界のセクハラ・パワハラ問題について

孤狼の血 LEVEL2 松坂桃李 Amazon 『孤狼の血』はすげえいい映画だったし、LEVEL2になって鈴木亮平がすごいことになってる、ヤクザ映画史に残るすごさがすごい! という前評判をおれは受信していた。電波は電波が膨らんでおれの前評判は万里の長城とな…

川上弘美『龍宮』を読む

龍宮 (文春文庫) 作者:川上 弘美 文藝春秋 Amazon 川上弘美の『龍宮』を読んだ。 というか、この日記の読者の方から「北斎」を読めと勧められたので、読んだ。 蛸に教訓を垂れられた。私は神妙そうに頷いた。 「そのまま岸に着き、船は港に舫われた。夜にな…

チャールズ・ブコウスキー『英雄なんかどこにもいない』を読む(ちょっと読んでない)

英雄なんかどこにもいない 未収録+未公開作品集 作者:チャールズ・ブコウスキー 青土社 Amazon ブコウスキーの「未収録+未公開作品集」を読んだ。読んだといっても、ぜんぶ読んでない。正直に言う。年度末で忙しくて、読書する時間がない。くそったれ。 そ…

『ブコウスキー・イン・ピクチャーズ』を読む……? ……見る?

ブコウスキー・イン・ピクチャーズ 作者:ハワード スーンズ 河出書房新社 Amazon ハワード・スーンズによるありきたりでないブコウスキーの伝記を読んだ。 goldhead.hatenablog.com 同じ著者による、ブコウスキー写真集があるというので読んでみた。いや、写…

西村賢太『痴者の食卓』を読む

痴者の食卓 作者:西村 賢太 新潮社 Amazon 夢魔去りぬ (講談社文庫) 作者:西村賢太 講談社 Amazon (文庫本化したさいに表題作名を変えたようです。しかし、文庫本の表紙はなんなんだろう) おれは図書館に行くとき、次に借りるものが決まっているときと、決…

シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』を読む

工場日記 (ちくま学芸文庫) 作者:シモーヌ・ヴェイユ 筑摩書房 Amazon シモーヌ・ヴェイユの『工場日記』を読んでみた。 月曜―火曜――ねじ、C4×16、鉄/4フラン50で5000個プラス賞金1フラン/フライス1号、7010III/013252、フランジ固定。M・P・Rねじ、鋼鉄…

DCもマーベルも知らないおれが『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 』を見た感想

おれはDCもマーベルも知らない。知る機会なく生きてきた。アメコミが好きとか嫌いとかいうまえに、接する機会がなかった。なので、世の中が『アベンジャーズ』とかで盛り上がってるときに、「え、みんなアメコミ世界にどっからか入ってたの?」と驚いた。 ザ…

早助よう子『恋する少年十字軍』を読む

恋する少年十字軍 作者:早助よう子 河出書房新社 Amazon 『アナキスト本をよむ』をよむ - 関内関外日記 栗原康の本で知った本を読んだ。 早助よう子という名前も知らなかった。なんとも奇妙な、奇っ怪な小説集だった。情景が、発想がぴょんぴょん跳ねてとん…

ハワード・スーンズ『ブコウスキー伝 飲んで書いて愛して』を読む

ブコウスキー伝―飲んで書いて愛して 作者:ハワード スーンズ 河出書房新社 Amazon この日記の読者の方からのお便りで(みんなもっとお便り送ってくれてもいいんだからね!)、「チャールズ・ブコウスキー好きならスーンズの『ブコウスキー伝』いいですよ」と…