感想文

2021年夏アニメの感想

もう秋アニメの2話が始まるタイミングだというのに、メモをしていなかった。夏アニメと夏で終わったアニメについてメモする。 かげきしょうじょ!! 第一幕「桜舞い散る木の下で」 千本木彩花 Amazon 【Amazon.co.jp限定】TVアニメ『かげきしょうじょ!!』音楽…

ひさびさにSF 藤井太洋『公正的戦闘規範』を読む

公正的戦闘規範 (ハヤカワ文庫JA) 作者:藤井 太洋 早川書房 Amazon たぶん、ひさびさにSFを読んだ。『公正的戦闘規範』。短編集。正統派、現代的、そして日本のSFだ。日本のSFだけれど、舞台が日本とは限らない。表題作の舞台は中国だ。そして話の中心になる…

坂口恭平『自分の薬をつくる』を読む

自分の薬をつくる 作者:恭平, 坂口 晶文社 Amazon 坂口恭平。おれと同世代で、おれと同じ双極性障害(躁うつ病)を患っている。それだけで気になる存在である。それ以外に共通項はなにもないかもしれないけれど、病気の人間とはそういうものである。 坂口恭…

『イニシエーション・ラブ』について

イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon おれは『イニシエーション・ラブ』という作品をまったく知らなかった。作品が発表されたときも、テレビで取り上げられて大ブレイクしたのも知らなかった。おれは最新の小説についてアンテ…

『GENKYO 横尾忠則』(東京都現代美術館)へ行く

GENKYO 横尾忠則 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO 東京都現代美術館へ横尾忠則展を見に行った。今年の7/17から開催されていたが、女と「場所が東京だし、ワクチン打ち終わった秋に行きましょう」ということにしていた。お互…

なぜ君は立候補しないのか? 『黙殺 報じられない無頼系独立候補たちの戦い』を読む

またまた寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 自民党総裁選の翌日というのは偶然だと思います。 選挙の話になります。 お読みいただけましたか? ……というわけで、この本の感想のようなものになっています。 黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い (集…

深町秋生『ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走』を読む

ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:深町 秋生 宝島社 Amazon 深町先生の著書である。おれは深町先生の著書を愛するものであるが、「あれ、このシリーズどこまで読んだっけ?」とかなって、「これは読んでい…

穂村弘『蚊がいる』を読む

蚊がいる (角川文庫) 作者:穂村 弘 KADOKAWA Amazon またまたほむほむの本を読んだ。この本のブックデザインは横尾忠則だ。 穂村弘がどのような人なのか、おれはどのような本を読んできたのか。面倒なので、横だか下だかにある検索ボックスに打ち込んでくだ…

テロに対して私たちが一番注意すべきことについて

またまたBooks&Appsさんに寄稿いたしました。 blog.tinect.jp お読みいただけましたか。 読んでない? いや、読んだ。 読んだですね。 では。 今週のお題「爆発」。やはりテロといえばプレーヴェが……って、もういいですか。だいたい、言うことが古いのですね…

アニメ映画『同級生』を観る

同級生 野島健児 Amazon アニメ映画『同級生』を観た。2016年の作品らしい。おれがアニメというものを意識的に観始めてから何年経ったころだろうか。5年くらいは経っている。それでも、おれはこの作品を知らなかった。 なんとなく、懐かしいというか、オール…

『B面の歌を聞け Vol.1 服の自給を考える』を読む

●ZINEというのだろうか、『B面の歌を聞け Vol.1服の自給を考える』をある方から頂いた。面白かったので一気に読んだ。正式にどこで手に入るのかよくわからないので、それは各自調べてください。 『B面の歌を聞け』イベント出店&販売情報 - 夜学舎 ●Wordで作…

竹中平蔵と格差と板子一枚下の地獄

blog.tinect.jp また寄稿いたしました。 できたら読んでほしいな。 読んでくれたかな。 まあ、読まなくてもいいんだけど。 ちょっと自信がないというか、なんというか。 ……というわけで、この本を読んだわけです。 不平等論: 格差は悪なのか? (単行本) 作者:…

誰でも(マ・ドンソクでも)よかった通り魔の末期-映画『悪人伝』

悪人伝(字幕版) マ・ドンソク Amazon 悪人伝(吹替版) マ・ドンソク Amazon よく、無差別殺人、通り魔事件の供述で「誰でもよかった」というものがある。それに対して、「誰でもというのに、女性や子供など無力なものを狙っているのはおかしい」という声もあ…

穂村弘対談集『あの人に会いに』を読む 谷川俊太郎、横尾忠則、萩尾望都、甲本ヒロト……

あの人に会いに 穂村弘対談集 作者:穂村 弘 毎日新聞出版 Amazon 自分の求めるものが、一度も会ったことのない誰かがつくった作品の中にあるに違いない、と思い込んだのはどうしてだったか。わからない。実際、手に取った本のほとんどはぴんとこなかった。で…

これが本場の戦車道 映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を観る

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版) アレクサンドル・ペトロフ Amazon ロシア映画である。ニキータ・ミハルコフが製作に名を連ねている映画である。そして、戦車映画である。 戦車映画、というジャンルがあるのかどうかよくわからない。「潜水艦もの」…

池澤夏樹『夏の朝の成層圏』を読む

夏の朝の成層圏 (中公文庫) 作者:夏樹, 池澤 中央公論新社 Amazon おれは今年になって池澤夏樹作品を読み始めた。たしか、たぶん。そして、『夏の朝の成層圏』はとても読みたい作品だった。 なぜか? タイトルがかっこいいからだ。 タイトルがかっこよくて悪…

山際淳司『空が見ていた』を読む

背番号<29>をつけたピッチャーがマウンドに立っている。 次のバッターを迎えるところだった。ロージンに手を伸ばす。そしてバッターを見る。いつものしぐさだ。その評定はさきほどまでと変わらない。変わらないが、しかし、彼の心の中でぽっと燃あがるもの…

穂村弘対談集『どうして書くの?』を読む

どうして書くの?―穂村弘対談集 作者:穂村 弘 筑摩書房 Amazon 穂村 『さようなら、ギャングたち』を読んだ時、ぼくがイメージする理想的な詩集だと思ったんですね。 おれの人生にとって『さようなら、ギャングたち』は特別な小説だ。おれにとって最高の小説…

おれが法について知りたいこと 住吉雅美『あぶない法哲学』を読む

あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン (講談社現代新書) 作者:住吉雅美 講談社 Amazon おれが法について知りたいことは、なぜ自分で選んで生まれてきたわけでもない国の法律に、自動的に契約させられてしまうのだろうか? ということである。その契約…

思ったよりビターな『劇場版SHIROBAKO』を観る

劇場版SHIROBAKO 豪華版 [Blu-ray] 木村珠莉 Amazon 『SHIROBAKO』は好きなアニメだったと思う。ラジオも聴いていた。が、劇場版はとなると去年……コロナ禍が始まった頃か。映画館に観に行くことはなかった。ようやく観た。 思ったより、ビターだった。 なに…

『透明人間』(2020年の映画)を観る

透明人間 (字幕版) エリザベス・モス Amazon 僕は透明人間さー。って、2020年に透明人間の映画である。「おれが透明人間になったら、女子更衣室とか、女風呂とか、覗いちゃうもんねー、ぐふふ」というわけにはいかない。それでは芸がなさすぎる。というか、…

あんたは『第五の季節』を読む

第五の季節 〈破壊された地球〉 (創元SF文庫) 作者:N・K・ジェミシン 東京創元社 Amazon これは、世界の終わりの物語―数百年ごとに“第五の季節”と呼ばれる破局的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史がくりかえされてきた超大陸。その世界には、地球と…

『イジらないで、長瀞さん』1巻~10巻のそれぞれの見どころを紹介したい

本日、『イジらないで、長瀞さん』の10巻を入手した。現在、ネット通販の主たるサイトでは品切れになっている。やがて流通するだろう。とはいえ、おれはすぐに10巻を読みたかった。おれはそれを伊勢佐木モールの有隣堂で入手した。神よ、讃えよ、有隣堂の地…

穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』を読む

もしもし、運命の人ですか。 (角川文庫) 作者:穂村 弘 KADOKAWA Amazon また穂村弘の本を読んだ。穂村弘の本ばかり読んでいる。いや、ほかの本も読んでいる。しかし、すっきりと読み終えられるのは穂村弘の本ばかりなのである。 本書は、おもに恋愛について…

どれだけ遅く歩けるか 安部勇磨「Fantasia」を聴く

Fantasia アーティスト:安部勇磨 Thaian Records Amazon おれがここ数年で好きになったアーティストといえばnever young beachである。ほかにもいろいろあるが、ともかくネバヤンが一番なのである。 そのネバヤンのボーカル、安部勇磨がソロでアルバムを出す…

2021年 春アニメベスト3

ベスト3と言いつつとりあえず現時点で最終話まで見たものをメモ。こちらのサイトの並び順で。 2021春アニメ一覧|今期4月放送開始 新作アニメ・再放送アニメ情報 | アニメイトタイムズ イジらないで、長瀞さん これはもう単独でエントリーを書いてしまったの…

アニメ『イジらないで、長瀞さん』が終わってもうた

おれには苦手な漫画、アニメのジャンルがある。苦手というより、無関心といったほうが近いかもしれない。それは、そのジャンルは「ラブコメ」という。ハーレムものだろうか、妹ものだろうが、興味がわかない。アニメについては見られるかぎりすべて二話くら…

新しい宇宙世紀の「ガンダム」! 映画『閃光のハサウェイ』を観る!

なんとなくネットに評判のよいヴァイブスが広がっているのを感じて、おれは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観に行った。なぜか当日からの予約のみで、一切の割引設定無しという上映だった。 映画には一人で行った。女はガンダムを知らぬ。ガンダム…

令和になってもスターバックス怖いおれ―穂村弘『人魚猛獣説 スターバックスと私』を読む

人魚猛獣説 (スターバックスと私) 作者:穂村 弘 かまくら春秋社 Amazon また穂村弘の本である。「スターバックスと私」ときたもんである。なにやら2008年にスターバックスのウェブサイトのクリスマス企画を単行本化したものらしい。スターバックスのお客さん…

『ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN』を観る

ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN 梅原裕一郎 Amazon テレビアニメが好評で劇場版がみたいな話で、二期も決まっていてみたいなゴブリンスレイヤーさんの話で、テレビ版と同じく無慈悲にゴブリンをぶっ殺しまくっている話でした。おわり。 ……って、まあ、そ…