2022年のアニメを振り返ってナンバーワンを決めたいのこと

毎年おれは膨大な時間をアニメ視聴に使っているので、もったいないからなんか書き残しておきたいと思う。書き残さないと、自分でも忘れてしまうので。

冬アニメ

鬼滅の刃 遊郭

 

 


え、これって今年だったっけ。忍者みたいな感じだったっけ。どんな鬼だったっけ。よく覚えていない……。

 

失格紋の最強賢者

 

 


ええと、なんか現代日本からの転生ものではない転生ものだったと思う。

 

進撃の巨人 The Final Season Part 2

 


進撃の巨人』なんだから、そりゃあ面白い。でも、どっからどのあたりの話だったかとか覚えていない。おれはとりあえずアニメで完走する気持ちなので、先の話は知らない。どんどん謎が明らかになって、さらに話が進んでいるので面白いところ。

 

平家物語


これは素晴らしかった。いろいろ素晴らしく、素晴らしいということを覚えている。徳子様の早見沙織さんがとくによかった。花の表現、音楽もよかった。agraphのアルバムとか求めた。うん、これ名作だろ。

 

春アニメ

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

 


転生もので、妙なSFっぽさも混じってきて、へんな感じだった。乙女ゲーは守備範囲外なので、そのあたりがどうなのかはわからない。

 

群青のファンファーレ

 


競馬学校アニメという珍しい領域。おれは競馬で人生アウトな人間なので、興味深く見た。体重超過で諦めるとか、馬の声が聞こえるのにやさしすぎて騎手を諦めるとか、わりとシビアだったような気がする。馬はなにかしらリアルに取り込んでいるのだろうが、ややサラブレッドにしては太い印象があった。

 

其れ、則ちスケッチ。


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フォークダンスDE成子坂のコントを新人声優二人でモーションキャプチャーさせる石ダテコー太郎企画。わりと真面目なきっかけで作られているだけあって、あまり過去の石ダテコー太郎系の暴走はない。しかし、ラジオは二人が暴走しまくっている。

 

ダンス・ダンス・ダンスール

 


小さなころバレエをやっていたが、男らしくないという理由でやめてジークンドーをやっていた子が、あらためてバレエに目覚めて、その世界に入っていく話。相当に好き。バレエの動きも心地よいし、バレエ知らずにもいくらか説明してくれるやさしさもあった。続きも見たいが、それは漫画でということになるのだろうか。よかったんだけどな。

 

BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-

 

 

一部で謎の人気があるゴルフアニメ。「女の子に百合っぽくゴルフやらせてみるだけでしょ?」と思っていたら、賭けゴルフの闇社会などから始まっていて、話がかなりぶっ飛んでいる。ゴルフ内容も必殺技の応酬であって、非常に楽しい。続編が決まっているので期待は大きい。

 

勇者、辞めます

 


世界を救った勇者が、人間社会から追放されて、魔王軍に就職希望。ボロボロの魔王軍をコンサルタント的に立て直していく話。勇者の背景がわりとシリアスで予想外でそういう話だったのかと。結構好き。

 

夏アニメ

オーバーロードIV

 


オーバーロード』シリーズはずっと見てきているが、ちょっと話がわからなくなっていて、「あれ、これ誰だけっけ?」となった。上坂すみれさんのシャルティアが好きなのだが、ラジオで上坂さんが「シャルティアは自分のキャリアでも最初期に演じた」みたいなこと言ってて、この作品も長いな、などと思った。内容はわりとえげつなくて、「あれ、これくらいえげつないんだっけ、この主人公」とか思った。

 

神クズ☆アイドル

 


クズめの男性アイドルに、伝説の女性アイドルの幽霊が取り憑いたり、乗っ取ったりする。乗っ取ると、すごいパフォーマンスをする。幽霊の子のアイドル愛が強くてよかった。あと、クズめのやる気ない主人公を推している人たちがよかった。

 

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~

 


なんか長いタイトルそのままの感じ。厄災のキャラがよかったかな。内田真礼さん。最終的にどんな話になったのかはちょっと覚えていない。

 

黒の召喚士

 


転生もので、主人公は最強でバトルジャンキーみたいなやつだった。うん。

 

KJファイル

 

5分アニメ。いろんな怪獣が報告される。清川元夢さんと小林清志さんの最後のアニメがこの作品なのではないかと思うが、どうだろうか。

 

シャインポスト

 


遅れてきた(?)アイドルアニメ。最初は録画するだけして貯めていたが、消すかどうしようかと見始めたら止まらなくなった。おもしろいだろ、これ、という感じ。たしかライブシーンとかもよかったと思う。主人公の設定とかもなかなかにいい具合で。うん、いいぞシャインポスト。

 

BASTARD!!―暗黒の破壊神―

アニメ「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」 シーン・ハリ 1/6スケール 約340mm PVC&ABS製 塗装済み完成品フィギュア


この原作漫画のエロさに思春期はじまり直撃でドキドキしていた世代だが、なんかこの、なんだろうか、なんか違うな、というような気になった。具体的にどのあたりか、と言われるとわからないが、まあそれにしても何十年も前の話だしな。うーん。

 

メイドインアビス 烈日の黄金郷

 


えげつないアニメの続編。当然今回もえげつない。マアア。しかし、ヴエコよかったよな。ベラフの歌とかな。これはもう原作だよな、とか思いつつ、まだ手を出していない。

 

リコリス・リコイル

 


どんなのかわからんままちょっと放っておいたら、評判が高くて慌てて見始めた。ガンアクションとかよかったような気がする。まあ、なんだかんだ言おうが、キャラがかわいいし、百合だし。エンディングとかそうだったけど、いろんな格好してるのとかいいよな。なんだそのあたり。まあいいや、続編もあるんだろうし、楽しみにしておく。

 

連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ

 


おれはすばらしいストライクウィッチーズを人生最高のアニメと思って生きているが、監督が違うルミナスはどうなのか。正直、そういう疑いの目で見始めたのは確かだ。ズボンの描写もご時世的にか控えているし。いや、べつにおれはすばらしいストライクウィッチーズをそういう目で見ているわけではないが、作品世界を成立させる根本の底が抜けている設定がなくてどうなのか、という話だ。というわけで、厳しい目で見始めたが、最後にはなんか泣いていたので名作である。ワールドウィッチーズに間違いはない。これでさらにすばらしい世界が広がったといえる。しかし、それにしても、すばらしいとはいえストライクウィッチーズで14年前の伏線回収してるのすごすぎない?

 

秋アニメ

アキバ冥途戦争

 


メイドが仁義なき戦いをやる、はっきりいってかなりぶっ飛んだ世界。このわけのわからなさは相当なものだ。おれは『仁義なき戦い』シリーズや『県警対組織暴力』など見てきたが、なんというかなんだろうか、なんで世紀末の秋葉原でそれやるの、という意味のわからなさが、もう素敵すぎる。インタビューなど読むと、声優さんたちも「なにこれ?」という感じで盛り上がっていたらしく、そのあたりは「絶対パンツだよね?」と盛り上がっていたすばらしいストライクウィッチーズに通じるところがある。そういう謎の作品はおもしろくなる。本作もおもしろかった。とりあえず、オープニングがよくて、「これってなんだっけ? ……あ、プロディジーだ!」ってなったときは気持ちよかった。いや、プロディジーかしらんけど。それにしてもなんだね、ロシア人の声優にジェーニャさん、広島弁の声優に広島県呉市出身のユリン千晶というこだわりの適役。まあしかし、なんだね、もうね、嵐子さんも最高やし、みんな最高やね。店長とかもな、店長な。店長死ぬ予定だったのになんとなく生き残ったとか、そのあたりがいいよな。まあしかし、命の軽いアニメだけど、命の重さを訴えている、といったらなんだけど、なんだかわからんが、ジェーニャさんが言ってたけど、こんなわけのわからいものが作り出される社会は平和なのだという言葉が重かったな。しかしまあ、この作品もわりと高い評価を受けたと思うが、続編があるとしたらどうなるのだろうか。それこそ『仁義なき戦い』のように、同じ人が違う名前で出てくるパターンもありだとは思うが、さて。

 

うる星やつら

 


おれは漫画『うる星やつら』世代というには、ちょっと若すぎた。で、旧アニメ直撃世代かというとそうでもなく、なんとなく再放送だかを見ていた感じ。なので、それほど原作や旧アニメに思い入れもなく、それでもラムちゃんの声はあの声、みたいなのはあった。が、新しいラムちゃん上坂すみれさんもいいじゃないか。すごくいいぞ。ほかのメンバーもいいぞ。声だけでなく、アニメもいいぞ。なんかこう、今どきにはない軽いコメディのノリが心地良い。そんでもって、ラムちゃんはかわいいので、よい。べつにおれがとくに上原すみれさんのファンだから言っているわけではない。あと、サブキャラクターデザインにすばらしいストライクウィッチーズ高村和宏大先生が参加していたりするので、全体的に可愛くなってしまうのはしかたない。

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

 


これはもう話題作であって、ネットに話題をぶち込んでいくのもうまい。でも、そんなところじゃなくて、なんかこれも魂のある作品じゃなかろうか。魂というと大げさだが、なにかしら突き抜けたものがあるという話だ。「ガンダムで百合と学園と決闘をやっているのが?」という、そういうところだけじゃなくて、なんかまだありそうだ。いや、まだ、序盤の序盤、いや、序盤の中盤かなんだかわからんが、これからどうなるかわからん。わからんが、ひたすら学園内で決闘を繰り返してそのまま閉じた世界で終わる……ということはなさそうな展開になってきた。やはり最後は人類がどうなっているのかというところで戦わなきゃというところはあるんじゃなかろうか。いずれにせよ、スレッタとミオリネ(今、「みおりね」と打って変換したら「水織音」と最初に出てきたが、そういう名前の人がいるのだろうか?)のキャラと関係はもう勝利しているといっていい。さらなる大勝利を目指してほしい。

 

SPY×FAMILY 第2クール

 

 

面白いとは思うが、それほど熱心にのめり込んではいない作品。でも、面白いんだよな。

 

チェンソーマン

原作にも相当のめり込んでいる作品。デンジくんがアナーキーであって、その躍動や跳躍がたまらない。むろん、地獄の悪魔や闇の悪魔の登場シーンなどけれん味もすごい。……と、そういうのは原作の話で、アニメだ。アニメは、なんか批判的な声も多く見られるが、おれはもうかなりいいなと思って見ている。ちょっと気になる点は、アクションシーンでスピードダウンしてしまうところだ。デンジとパワーが最初に岸辺に襲いかかるシーンとか、ちょっと間延びしている感じがあって、もっとパッパッと頭を狙わなきゃ、二人のイカれた感じと岸辺の凄みが出ないんじゃないかな、とか思ったり。でもね、その他のシーンの、なにやら実写的とか邦画的とか言われる部分は好きよ。なにを言ってるのかわからないという話もあるが、まあそのあたりはおれ脳内補完できるけど。でも、さすがにサムライソードとの初邂逅のシーンでは、何言ってるかわからなかった。けど、抑えたトーンは、これはこれであり、というか。なんというのか、原作漫画もB級アクションホラー全開いうわけじゃなくて、そういうところも十分にあって、そうでもないところもすごくて、なんというか一筋縄ではいかない代物だ。それをアニメにするにあたって、こういうアプローチもありじゃねえかという。しかしまあ、オープニングの米津玄師も最高だし、毎回変わるエンディングもいい。エンディングで一番好きなのはTOOBOEの「錠剤」で、ノンテロップエンディングを週に三回以上は見ている。いや、パワ子好きだし。というわけで、アニメとしても満足なできなんだけど、もっと「クソ映画」のある世界の「クソ映画」っぷりも出てくるといいと思う。そのあたり、ビームがシャークネードするあたりで突き抜けてくれたらいいなと思う。次にアクションで取り返すなら見せ場はそこだ、たぶん。オープニング映像とかいいんだから(おれ的にはおれのなかで一番の映画である『ビッグ・リボウスキ』を取り入れているあたりで満点になってしまうのだが)、たのんだぜ。

 

転生したら剣でした

 


転生もので、転生したら剣だったという話。で、剣が最強に強まって、なんか猫少女の「師匠」になって、完全に強まる。フランがかわいくていいんじゃないでしょうか。

 

Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-

 


独特な感じの絵柄が好き。声の具合もいいよねー。と、なんかゆるくなってしまう。

 

農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。

 

タイトル通りの感じ。

 

不徳のギルド


「地上波では規制かけて円盤を売ろうとするエロいアニメ」かと思っていたら、これがなかなかおもしろい。ギャグのテンポもよく、たまにシリアスで悪くない。円盤や原作を買うかはどうかだが、続編にはおおいに期待したい。あ、好きなキャラはトキシッコです。

 

ブルーロック

 


サッカー日本代表にはストライカーがいない問題を正面から取り扱った感じのサッカーもの。刑務所みたいなところに入れられて、デスゲーム的に脱落者が出て、そんでストライカーとして生き残れという。ちょうどワールドカップをやっていることもあって(とうぜん時期的に狙ったのだろうけど)、なんかおもしろかった。でも、これであと二百人とか抜かなきゃいけないのか、とか思ったら、ああそういうことなのね、と。少年漫画的なスポーツものの、ある種の王道的なけれん味もあって、けっこう好き。

 

ぼっち・ざ・ろっく!

結束バンド

結束バンド

  • Aniplex Inc.
Amazon


はじまる前は「けいおん!」あるしな、的に思っていたが、はじまってみたら予想以上にぼっちでロックで実験的で貪欲でかなりのアニメだった。正直、作中曲は最初あんまりピンときていなかった。でも、「星座になれたら」にいたって、もうこれすごい好き! みたいになった。べつに作中での成長に合わせて曲もレベルアップというわけではないのだろうが、なんかそういう感じ。作品への思いが曲もよく聴かせる要因になっているのだろうか。不思議だ。でもって、最後はアジカンASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム曲はすべておれのiPhoneに入っている。しかし、おれのベストなアーティストというわけでもない。元地元民として腰越まで歌ってくれた「サーフ ブンガク カマクラ」はかなり好きなアルバムだが、いや、おれのベスト50に入るだろう曲も何曲かあるが(おれのベスト50は277曲以上ある)、そのあたりのテイストよな。ガールズバンドというと、おれはチャットモンチーが大好きなのだが、そのあたりとも通じるところがあるのかどうか。まあとにかく、この人気なら続編もあるだろうし、とりあえずアルバムは買うかな。買うな、それは。

 

ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ


傍若無人のシリーズ第二弾。最終話などいろいろあるが、やはりAC部のヘルシェイク矢野だろう。山寺宏一が演じた後半も含めて。これのなにがすごいって、これを見たあとに普通のアニメを見たら、紙芝居に見えてしまったのだ。ということは、あの高速紙芝居がアニメーションというものの根っこのところをどっか押さえているんじゃないかということだ。おれは勝手にそう解釈している。

 

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
追放された系の作品。最後はほとんどハーレムものっぽくなって、そのあたりはそんなにというか。いや、なんか集まりすぎでしょ、みたいな。

 

総評

いや、なんか秋アニメの熱量すごくない? みたいに思われるかもしれない。そりゃあもちろん、最近の話をよく覚えているというのはある。あるにしても、今年の秋アニメはちょっと豊作すぎたんじゃないのか。「しっかり最初から最後まで見たな」という作品をまとめサイトからピックアップしてみたが、こういう結果なのだもの。いやはや。

あ、あと、『サイバーパンク エッジランナーズ』は途中まで見てます。それと、なぜか『呪術廻戦』の見ていなかったあたりを見返しています。『呪術廻戦』は見終えてから映画版をアマプラで見る予定。ほか、途中まで見た作品とかは多くあり。

でもって、なんだろうね、今年のというか、去年くらいからの個人的傾向としては、転生ものの魅力を知ったというか、なんかこう安心して見ていられる気軽さに気づいたというか。もう、どれがなんの設定で、どのキャラがどの作品かとかまるでわからなくなっているけれど(冒険者ギルドの受付の女性ばかり集めた作品とか見てみたい)、そのあたりがもう癒しになる。

とはいえ、それではなんかこう、心に刻まれる作品にはならない。というわけで、今年のおれの好きだったアニメを無理やりベスト5にしてみたい。

  • 平家物語
  • ぼっち・ざ・ろっく!
  • アキバ冥途戦争
  • チェンソーマン
  • 連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ

まだ終わってないのもあるけど、こんなんでどうですか。「水星の魔女」はまだこれからなんで。ルミナスはひいきです。

 

以上。