2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・タブロイド』を読んだ衝撃

アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,田村義進出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (18件) を見るアメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)作…

しばらくは日記とか書いてらんねえかもよ

日記とか読書感想文とかなにかしら書く暇がなくなりそうだ。べつに自転車趣味が再開したわけでもないし(ロックを買い足したのに盗まれるのが怖くて外に出られない。精神疾患)、ジョギングを再開したわけでもない(双極性障害を悪化させる。希死念慮を強め…

秋の景色と案山子二万体

秋の景色を見ようと遠く田舎に出かけた。田んぼの中には二万体の案山子がそれぞれ違った意匠で突っ立っておった。前田の丘というのがあったが、ゴルフ禁止であった。落ちていたエロ本は拾わなかった。地下鉄の舞岡という駅から戸塚に出て大船を経由して帰っ…

『Free!』の最終回は眼鏡にひどいことしたよね?

Free! 岩鳶ちゃんのもふもふスマホケース出版社/メーカー: グルーヴガレージ発売日: 2013/11/27メディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログ (1件) を見る 眼鏡に、というより作品全体にか。 『Free!』。水泳部の男子たちがキャッキャウフフするアニメ。…

惜別 前田智徳の引退

前田智は会見で「やっと終わったかという感じ。重圧というか、そういうものから解放されてホッとしている」と心情を語った。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130927-00000097-spnannex-base 前田智徳が引退する。これに、おれなどが、なにか付け加えて…

広島東洋カープの3位について

ついに悲願達成じゃ!広島が16年ぶりのAクラス入りを確定させ、初のCS出場を決めた。 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/baseball/npb/headlines/article/20130926-00000017-dal おれは横浜スタジアムの近くにひっそりと息を潜める広島カープファン…

おれは物を売ったことがない

おれは物を売ったことがない。プライヴェートでの話だ。本であれゲームであれカメラのレンズであれ自転車のフレームであれ。 ふたつの意識が働いている。 ひとつには、ものへの執着。おれのものはおれのものにしておきたいという心のはたらき。 もうひとつに…

(人生の)秋の準備

今週のお題「秋の準備」 青春・朱夏・白秋・玄冬でワンセットということを最近知った。青春以外は人生の季節ことばとして使わないようだが、当てはめようと思えば当てはまるかもしれない。わかりやすいところからいけば、玄冬は人生の末期、老後だろう。玄冬…

長田弘『一人称で語る権利』を読む

一人称で語る権利 (平凡社ライブラリー)作者: 長田弘出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1998/07/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る まず。なんといってもタイトルがいいじゃあないか。そう思わないか。ベリーベリーナイスだ…

伊藤計劃『ハーモニー』を読む

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 5人 クリック: 29回この商品を含むブログ (24件) を見るハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/…

ブログは私小説足りうるか〜車谷長吉『業柱抱き』、『鹽壺の匙』を読む

業柱抱き (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る鹽壺の匙 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/10/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 47回この商品…

川崎マリエンに行ってきたで

はい、川崎マリエン。おれが自転車で東扇島まで行ったのに、行き方のわからなかった施設。 冬の川崎65kmの旅〜海底トンネルを歩いて東扇島公園へ行くのこと〜 - 関内関外日記(跡地) バスで川崎駅前から30分くらいやった。行ってみたら、なんでおれはここの…

小さな流れに乗せられてiPhone5sを買うのこと

注:このエントリにiPhone5sの購入、機能に関する有益な情報、Tips、なにもありません。 「そやかて、この世に生きるいうことは焦るいうことやろが。そやからこそ、お先にどうぞ、思て生きなあかんのやけど、世ン中の人はみな眼の色変えて、我れ先に走って行…

どこか哀しい衣笠丼

とくに理由あってのことでもないが、ここのところ牛丼屋で飯を食っていなかった。たまたまその機会ができたので、おれは「なか卯」に入って、衣笠丼なるものを食った。 wikipedia:衣笠丼 衣笠丼(きぬがさどん)とは、甘辛く炊いた油揚げと九条葱を卵で綴じ…

園児殺しの曲芸自転車

トンネル。逆光を受けて前方にわりと早いスピードの自転車。ただ、シルエットが妙に大きい。大量の荷物(空き缶など)を積んでいるふうでもなく、ランドナーで長距離ツーリングをしている風でもなく、横に面積がある。 トンネルを出る。やや近づいて正体がわ…

神林長平『言壺』を読む

言壺 (ハヤカワ文庫JA)作者: 神林長平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/06/10メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見る 万能著述支援用マシン“ワーカム”に『言語空間が揺らぐような』文章の支援を拒否された小説家・解良翔。…

Y150的な、あまりにY150的なみなとみらい『180度体感型プロジェクションマッピング』

夜のみなとみらいにgoldhead先生あらわる。 整理券、誘導、正座、待機。高層ビルの間から吹き降ろす風は冷たい。 横浜ランドマークタワー Y150的な、あまりにY150的な……! goldhead先生は慄然とした。プロジェクション・マッピング。現実のブロックが崩れる…

ぜいたく

金曜日の夜、おれはスーパーで菓子パンと惣菜パンを買う。カロリー表示を見つつだけれども、だいたい三つ買う。平日朝の、鳥の餌みたいなミューズリーとくらべて、なんてヘルシーでなく、無駄にカロリーが高いことか。しかし、おれはおれにそれを許す。三つ…

白昼夢

狭い一方通行の道、白い営業用ワゴンが徐行して入ってくる。おれは右腕を大きく後ろに引き、拳をおもいっきりその車のライト部分に叩きつける。拳に鈍い痛みと、肘と肩にしびれが走る。ライトはびくともしない。運転手がクラクションを一発叩いて降りてくる…

現実は死なないのでアニメ・声優ラジオでも聴くか

TVアニメ 「 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 」 エンディンググテーマ 「 どう考えても私は悪くない 」アーティスト: 黒木智子(CV:橘田いずみ),橘田いずみ,ゆうちゃん(CV:花澤香菜),花澤香菜出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2013/…

ジャック・ケルアック『ザ・ダルマ・バムズ』を読む

ザ・ダルマ・バムズ (講談社文芸文庫)作者: ジャック・ケルアック,中井義幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/10メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件) を見る 「なあ、おれ、今ホイットマンを読んでるんだ。お前達、 奴隷達よ、元…

車谷長吉『武蔵丸』を読む

武蔵丸 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (14件) を見る 誰の心の中にも「一番寒い場所」というものがある。心にこれをやらなければいけないと思い決しながら、と…

もっと「『アルゴ』」を観たかった〜『アルゴ』〜

[Blu-ray]" title="アルゴ [Blu-ray]">アルゴ [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2013/09/04メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (18件) を見る "CIA史上、最もありえない救出作戦―それは“ニセ映画”作戦だった。" 全世界を震撼…

2020東京オリンピック開幕式の感想

保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムで行われた東京オリンピックの開幕式を見てきた。スタンドは目に見える限り8割くらいの入りだった。空席を除けばほぼ満席といったところだろう。 会場に入ってまず目を引いたのは、スコアボード部分を覆うように作られた、巨…

2020の楔

吹き抜ける風は秋風に近い。おれの髪からはいい匂いがする。シャンプーを変えたからだ。 2020年に東京でオリンピックが行われるという。2020年。過去現在未来、貫く棒の如きもののはるか先に楔を打ち込まれたような気になる。おれの気持ちはいっそう沈む。 …

『戦闘妖精・雪風』シリーズを読む

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)作者: 神林長平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/04/01メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 347回この商品を含むブログ (221件) を見るグッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)作者: 神林長平出版社/メーカ…

さすがにそこまで待てねえわ

いかにすばらしい『ストライクウィッチーズ』といえども。

俺が横を通り過ぎた死体らしき男

進行方向の車線、路肩、ハザードもつけず停車したワゴンの後ろに傘をさした中年の男が二人、足元になにかが見えるというか、人間の足が横になっている。横になっている人間が道路に倒れている。 雨の降る朝、俺も傘をさして歩いていた。近づいてくる、破れて…

人間、「ラク」じゃいけねえのかよ。「したたか」に逃げてちゃいけねえのかよ。

エンツェンスベルガーの『がんこなハマーシュタイン』の中に、ハマーシュタインの言葉として「不安は世界観ではない」というのがあった。いまいち意味を掴みかねた。どうもアランとかいうやつの箴言じゃないかと思う。あるいはそのアレンジ、それともまった…

ぼくは『ぼくらは都市を愛していた』を読んだ

ぼくらは都市を愛していた作者: 神林長平出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/07/06メディア: 単行本 クリック: 190回この商品を含むブログ (35件) を見る そぞろ歩きを楽しむ人人はみなおしゃれだ。季節の風を感じながら街の雰囲気を楽しむ。なにも…