東京スポーツがいきなりの改悪を経て、改善した。土日の競馬版180円から250円への値上げなど大したことではない。メーンレースが一面ではなく、カラー面でもなくなったのだ。これはひどいと思った。
ひどいと思って、Xでもブログでも書いた。同じような意見はネットのいろいろなところで見た。
したら、一週間で戻してきた。
【東スポ読者の皆様へ】
— 東スポ競馬 (@tospo_keiba) April 10, 2024
先週の競馬紙面刷新に関して、皆様から様々なご意見を頂戴しました。
本紙一同、ご指摘を真摯に受け止め、今週末から
・東西メインレースのカラー化
・コメント「Vサイン」明記
を取り入れます。
今後も皆様のご意見に向き合い、より一層の紙面向上に取り組んでまいります。
値上げとボリュームアップにともなって紙面構成の変更。これにはあるていど時間がかかったことかと思うが、それを一週間で戻してきた。これはすごい。それでも、最終レースはおさらばしちゃうんだけどな。まあ、そのくらいは我慢しよう。
ま、それにしてもあれだな、おれの声が東スポに届いたかどうかしらんが、誰かの似たような声は東スポに届いた。悪くないことだ。抗議の声で改正されることもある。そういうものなのだろう。
で、水曜日だったか、コンビニに用があったついでに東スポを買った。この表紙が気になった。おれはシンエンペラーが結構好きで、わりと買っていて、それが一面だった。しかも、チップの花火ときた。おれは生涯で「調教を見て本命馬を決めた」ことが一度だけあった。デュランダルだ。デュランダルがチップをすげえ弾き飛ばして走っていて、「これはすごい」と思った。その一回。
で、今回のシンエンペラーはチップを派手に飛ばしているらしいじゃないか。悪くない。シンエンペラー本命でいこう。そう決めた。
……と、言いたいところだが、今年の皐月賞は混戦だ。単純に前走着順だけ見ても、なかなかの面子がそろった。ただ、おれのなかではシンエンペラー。でも、もう一頭。メイショウタバル。この馬が前走通りの先行策からぶっちぎったら、ぶっちぎれるのではないか? そう思った。
メイショウタバルの圧勝か? シンエンペラーの勝ちか。そんなところで考えていた。考えた末に、シンエンペラーは評判の高い京都2歳S組の勝馬だし、凱旋門賞馬ソットサスの弟だし、勝つならここだろう、ダービーより皐月賞だろうということにした。鞍上の坂井瑠星は関東圏でどうかとか言われているが、まだ若いのだから、ここから勝ちはじめてもいい。
というわけで、シンエンペラーの単勝、馬連、三連複ボックス。これでけっこう儲けられる算段。馬連の相手はわりと手広く。
で、レース。メイショウタバルが逃げる、逃げる。圧勝されるのか? と、思う。思うけど、ちょっと速すぎるんじゃね? 速すぎる。では、けっこうスタミナも問われる。ならば、シンエンペラーの欧州スタミナ血統がものをいう……。と、思ったら、なんか直線でフラフラしてね? 坂井の位置取りとか悪くなかったけど、なんか伸びてくれと思っても伸びてくれない。
そこで飛び出てきたのがジャスティンミラノ。うーん、ダービー向きかと思っていた。そしてコスモキュランダ。こっちは納得。どうもモレイラは複数の騎乗依頼があったとき、それぞれの馬のレース映像を見て決めるという。モレイラが、見て、決めた。コスモキュランダ、なんか前走のデムーロスペシャルが決まっただけと思われているのか人気薄だが、これは侮れないと思っていた。相手には厚く買ったし、三連複ボックスにも入れていた。でもな、本命じゃねえんだわ。ジャンタルマンタルは高レベルの馬らしいと思っていたけれど、この距離では軽めに見ていた。
皐月賞(G1) 結果・払戻 | 2024年4月14日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba
で、1:57.1とか。速すぎる……。これではシンエンペラーに対応は難しい。とはいえ、5着で1:57.5なら健闘した。というか、すげえ決着になったな。うーん。で、メイショウタバルは最下位ときたもんだ。いやはや。
いや、ダービーどうなる。もとからダービー向きといわれていたジャスティンミラノが本命視されるだろう。馬場状態にもよるだろうが、スピード勝負ではシンエンペラーには分が悪い。アーバンシックが狙い目と、これもまた多くの人が思うだろう。どうしたもんか、まだ考える時間はある。