2021年 日本ダービー金曜見解

さて、ダービーだ。われら豊葦原の千五百秋の瑞穂の国の人間にとっては日本ダービーが、東京優駿がダービーだ。本家は本家でやってくれればいい。

日本ダービー2021特集 | netkeiba.com 競馬予想・結果・速報・オッズ・出馬表・出走予定馬・騎手・払戻など競馬最新情報!

さあ、ゴルへさん、どう考える?

これがまた、いろいろ整理がついていない。

金曜の東スポの一面はサトノレイナスであった。牝馬だ。牝馬がダービーを勝つのだ。この本紙予想を読んで、おれのあたまは「うむむ」となった。

牝馬ダービー馬といえば、ウオッカである。おれが敬愛してやまぬ清水成駿は、敢然とウオッカに本命を打った。しかし、おれはウオッカから買わなかった。結果、64年ぶりの牝馬によるダービー制覇。これに乗れなかったおれは、非常にみじめな気持ちになった。ああ、買っておけばよかったと思った。

それから十数年、牝馬のサトノレイナスである。オークスに出れば楽勝だった、という「タラレバ」がまかり通っている。それはどうだろう。しかし、それはどうだろう、というのはどうだろう、という気持ちもある。スポーツ誌「Number」によれば、国枝栄調教師が「ルメさん」に「ダービーだとどう思う?」とたずね、「行くなら乗ります」と答えたということだ。オーナーへの持ちかけはその後だという。国枝師も里見オーナーもダービーは獲りたいだろう。もちろん、ルメさんも。

おれは、この話に乗ってみたいという誘惑がある。国枝師の定年は五年後。いっちゃ悪いが、里見オーナーも高齢。ダービーは獲りたいはずだ。そこに本気はある。この本気は本気だ。しかし、その本気が通用するかは別の話だ。

エフフォーリアがいる。強い馬だ。新馬戦から四連勝。着差もひろげつづけている。皐月賞はかなり引き離した。これだけ引き離した馬は、過去をたどれば二冠馬、三冠馬クラスだ。しかも、一枠一番に入った。日本ダービーは内枠有利だ。

問題は、騎手だ。おれは、「ダービーはダービージョッキーが選ばれる舞台だ」という思いを抱いている。ダービージョッキーにふさわしいジョッキーしか勝つことはできない。すでにそのタイトルを持っているジョッキーは資格がある。持っていないジョッキーで勝つ資格のあるジョッキーは? 

エフフォーリアの鞍上、横山武史。まだ若い。若いけれど、関東リーディングもとった。資格は、あると思う。

が、つまらん、大本命の一番人気を買うのはつまらん。

では、なにを狙う。むずかしい。なんとなくだが、今のところエフフォーリア一番人気のほかは、皐月賞ではなく別路線組が人気しているようではある。牝馬サトノレイナスを含めてだ。

ここで、むしろ皐月賞組を狙ってみてもいいのではないか。おれの個人的なすばらしいダービーはサニーブライアンレイデオロだ。レイデオロを思い出そう。皐月賞で、ゴール板のあとも伸びていた。そういう、馬。

というわけで、おれはJRAのサイトで皐月賞を何度も見た。

JRA日本中央競馬会

(こっから、「レース結果」>「皐月賞」を選んでね。つーか、JRAはもっと過去動画にアクセスしやすいようにするべきだ)

エフフォーリア強えな……。いや、ほかに伸びている馬だ。アドマイヤハダル、ヨーホーレイクではないか。ステラヴェローチェはよくわからん。バゴ産駒だから雨が降ったりすれば狙いたいが。

アドマイヤハダル、ヨーホーレイク。知られたジンクスではあるが、日本ダービーで乗り替わりは不利だ。そういうことになっている。とすると、G1で買えるはずのデムーロ、川田の両馬は買えない。

が、頭からだ。エフフォーリアとどちらかの馬を一着=二着に据えての三連単はどうだろうか。ほかに気になるのはバジオウ、タイトルホルダー、レッドジェネシスあたりだ。

まだ、考える。