日本ダービー(G1) 結果・払戻 | 2021年5月30日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
レース当日になっても本命馬、というか買い方が決まっていなかった。これといって贔屓にする馬はいないし(netkeiba.comのPOGで指名していたヨーホーレイクの単勝は勝ったが)、さあどうしようと。
とはいえ、実のところ、本命馬はいたのだな。エフフォーリアだ。本命という感じではなく、一着になるでしょ、というところだ。まあそれが本命か。オッズ的にも大本命だし、弱点らしい弱点はない。となると、二着、三着でひねって高配当を期待したい。
ということで、なにやら人気している別路線組ではなく、皐月賞組に行ってみた。展開有利そうなタイトルホルダー、前走最後伸びていたアドマイヤハダルにヨーホーレイク、ステラヴェローチェ、グラティアス。そのあたりを中心に三連単。
で、もしも毎日杯組が強いならそういうこともあるだろうとエフフォーリアからシャフリヤールと=グレートマジシャンの三連単二点もおさえた。あとは、エフフォーリアから馬連だらだらと、人気薄のワイド馬券ボックスとか。まあなんだ、前日に勝ったから出た余裕だ。
が、余裕ぶっこいてたら馬券は当たらない。というか、もとより当たらないものだ。
レース展開はほとんど予想通りだった。横山典弘がここでポツンをやるとは思わなかったし、サトノレイナスの早め進出も読めなかったけれど、バスラットレオンが逃げて、タイトルホルダーが続く。うちからエフフォーリアは先行する。
そして、三角から四角にかけてである。アナウンサーが「包囲網」といったかどうか、たしかにエフフォーリアに何頭か並びかけていて、「お、危ないか?」と思う。
が、直線に入った瞬間にどうだろう。併走馬がみな外に流れて、エフフォーリアの前に、ぽっかりと、かなりの広い進路が開けたではないか。「ほえー、ダービーを勝つ『運』というのはこういうものなのか」と思う。
エフフォーリアが脚を伸ばす、周りの馬も抵抗する。外ではサトノレイナスもがんばっている。が、エフフォーリアが抜け出そうとした……ところに、一直線でつっこんでくる馬がいた。福永鞍上のシャフリヤール。ぐんぐん迫って、並んだところでゴール! どっちか? 正直、わからなかった。
最後の直線がまた流れる。福永の馬、シャフリヤールはまわりの馬たちより小さかった。黒鹿毛のその走りっぷりは、まるで弾丸のようだと思った。結果、福永の勝ち。シャフリヤールの勝ち。
スローで最後の攻防。鞭を入れ続ける横山武史、追い続ける福永祐一。おれに騎手の技術的なことはわからないが、福永のフォームの方がぶれていないように見えた。もしも二人の間に技術的な差があるとすれば、それは横山武史が一番痛感しているところであろう。
もちろん、これこそ「運」にすぎない、ということもあるだろう。ただ、フラワーパークとエイシンワシントンの例もある。天才・田原成貴は最後手綱を短く持つという技を使ったという。福永も技を使ったのかもしれない。
と、田原。「日本ダービーも東スポは一面に使うのかな?」と思っていたら、使ってきた。あんまり当たらんのに……今回は福永祐一昔語り。印も◎シャフリヤール、○エフフォーリア、△ステラベローチェで見事的中だ。
田原の昔話も競馬話も嫌いじゃないんだ、おれは。ただ、やっぱりG1の一面では一面を任されたものの予想が読みたいんだよな。田原のは連載コラムじゃあかんのか。
まあ、そんなところ。
あとはなんだ、エフフォーリアは父、父の父、母の父に続いて日本ダービー二着。これも血の定めだろうか。福永のキングヘイローのダービーのように、横山武史も長く語られるのだろうか。来年あっさり勝ってもおかしくないが、若くしてメジロライアンで二着した父親のように時間がかかるかもしれない。そんなことまで予想できるわけがない。
シャフリヤールはやっぱり小さくて、オルフェーヴルに並ぶ最軽量ダービー馬ということらしい。毎日杯から直行でのダービー勝利は初めて。千八から距離延長(まあ、マイルから勝った馬もいるけれど)も不利に思えたし、前哨戦で川田が全力騎乗、結果、超高速馬場ではあったけれどもレコード勝利、その反動もあるかと思った。でも、あんまり関係なかったな。ちょうどいい間隔だったのだろう。あと、ダービーは乗り替わり不利として有名だが、シリウスシンボリ以来の勝利。手戻りだしな。
まあ、馬券は負けたけど、いい勝負は見られた。もちろん、馬券が外れたのは面白くない。凡戦でも馬券が当たれば名レースになる。とはいえ、そんなことばかり言っていては、競馬ファンをやってられないので、「馬券に負けたけど、いい勝負だった」と言ってごまかすのだ。そんなものである。
さあ、来年のダービー、いや、安田記念に向けて頑張ろう!