おれは昨日、「写真撮りにいきたいな」と書いた。
書いた翌日に、なんと実際にカメラを持ってでかけたのだ。そういうこともできるのだな。おれには自分がやろうとすることが実現できるという意識が異様に低く、一人でお出かけするなんてことができるのかどうか不明だった。それができたのだからすごい。お出かけできてすごいのだ。ほめたたえろ。
金曜日は酒を飲む日なので普通に飲んだら起きられなかった。アラームでいったん起きるも、愉快な夢に戻って十二時ごろまで寝た。
行くか、行かないかちょっと迷った。迷ったけど、行くことにした。行き先は大船。大船フラワーセンター。近くの施設に弊社製品が設置されているので、その写真を撮れと命じられていることもあった。このあたり、完全に自由意志によるぶらりお散歩というわけでもない。
二時頃大船について、少しお腹がすいていたのでお昼を食べることにした。
CURRY CLUB Cuillere カレークラブキュイエール。フレンチアラカルトも食べられる欧風カレーのお店です。
欧風カレーのお店である。大船でランチ食べるならどこかなとかとGoogleマップを検索して出てきた。チェーン店でも、家系ラーメン店でもない店に行く? 行ってみようじゃないか。で、行ってみた。食べようと思っていた野菜カレーは品切れとのことだったので、鹿肉ジビエのカレーを頼んだ。店内は賑わっていたが、席はあった。味は、欧風カレー。というか、あまり欧風カレーを意識して食べたことはなかった。なるほど、これが欧風カレーか。おいしいぞ。また来て、べつのカレーも食べたいと思った。大船でカレーならここだ。いや、しらんけど。
して、おれは柏尾川をこえて大船駅の西側に行く。鳥のチェイス。
べつに廃墟の街ではないです。
くたびれたものを撮る趣味があるだけです。
まあ、植物園に行かないでも植物はある。
秋に咲く花もある。
はい、日比谷花壇大船フラワーセンター。ちなみにうちの会社の親会社の社長は「日比谷花壇をぶち抜く」と言っていた。
奇妙な果実。
いや、ハロウィンなのよ。なんかハロウィン風の衣装を着た子供とかたくさんいた。おれはひとり。
まあ、秋の花といったらこういうことになる。
こういう花になる。
アプリコットキャンディ(メイアン)。
ブラックバカラ(メイアン)。
名称不明(樹名札を撮り忘れた)。
バラなどはいくらか咲いていたが、咲いていない区画はさみしい。
秋だしな。
モミジバフウ。
斑入りアオキ。「黄中斑くずれ」とあったが、学名は‘Picturata’を採用していた。
‘アーコレード’。イギリスで作出されたサクラ。日本では二季咲きになる。狂い咲きではない。
温室に入る。温室といっても加熱はしていないらしい。前からそうだったっけ? これはモンステラ。
Dracaena concinna ‘Tricolor Rainbow’。
メキシコハナヤナギ……と札にはあったが、たぶん違うよな。
スクテラリア ‘ベランダ’。
なんか食虫植物。
Aristolochia triangularisの花……ではないな。なんなんだろう?
葉の上に水。
ウツボカズラ。
ムシトリスミレ。葉の表面でコバエを捕るらしい。「キッチンにどうぞ」と説明されていた。悪くないかもしれない。
Eucalyptus gregsoniana。まあ、ユーカリの仲間。
温室から出てまた花。マリーンズが追い上げます。
ハロウィン企画ででかいカボチャが転がっていて、子供たちが大盛りあがりで転がしたりしていた。テンションが高い。
おれのテンションが上ったのは、これ、オオスカシバ?
吸蜜。長えな。
しつこく追跡。
古いデジカメにミノルタの100mm単焦点。わりと頑張ったのでは?
まあ、夕方になってきた。競馬のメーンレースも終わっているころだ。結果は見ない。帰ってから録画を見る。
HDRはオフ。
ピンがずれてる、これは「タバスコ」よ。
ローゼル。ハイビスカスの仲間なのでハーブティーとかに利用するらしい。
ツワブキ ‘大獅子’。こんなツワブキ初めて見た。
フクワバモクゲンジ。珍しいらしい。フクロミモクゲンジとも言うらしい。
フユザクラ。これも狂い咲きではない。
スズカケノキ。
そろそろ、帰るか。
フラワーセンターから大船駅へ。もくもくの雲。
猫の写真も撮るよ。
なんかこういうやつ。
大船観音は健在。おれは小学五年生から大学二年生までずっとモノレールで大船駅まで出る人生だった。大船のゲーセンや本屋に入り浸っていた。ホームタウンとは言わないが、まあ馴染みの街だよ。
帰り、京浜東北線に乗る前、ホームでレンズにキャップはめようとしたらなかった。ズボンの左前ポケットに入れていたはずだ。どうして? あ、そういえば、iPhoneをズボンのポケットに入れて、「あ、ちがう、上着のポケットだ」って入れ替えた。さっき、通路で。それで、階段登って戻ってみたら、ちゃんと落ちていた。回収した。好判断だった。MINOLTA印のキャップは貴重だからな。たぶん。
……というわけで、写真のできはともかく(実のところバラの写真をたくさん撮ったが、撮って出しでは使えないくらい暗い写真ばかりだった)、カメラで写真を撮るという面白さは感じたので、またお出かけしたい。次こそは、とくに目的のない、なんか、行ったことのない、適当なところへ。