カメラ趣味を復活させたい宣言

Emiで描きだしたら指の数が多かったのでPhotoshopの生成塗りつぶしで部分修正した

 

おれにはいくつか趣味らしきものがあった。自転車、そしてカメラ。両方とも縁遠くなっている。「今年は自転車に乗る」と毎年のように言うが、愛車のCOLNAGO ACE 105は部屋の中で服を引っ掛けられている。

 

そして、カメラだ。おれはいくらか写真が好きで、この日記でもたくさん写真を載せてきた。ところがこのところ、カメラで写真を撮るということ自体をしていない。

 

一つには「iPhoneでいいか」というのがある。いまおれが使っているiPhoneは14 Pro。もちろん、そのまえに使っていたXSでもいいのだが、「これでいいか。というかカメラよりよく撮れてないか」となる。すると、重くてかさばるカメラをいちいち持ち歩くのが面倒になる。

 

いちいち持ち歩く、というが、だいたいなにか「写真でも撮るか」というお出かけ自体が少なくなっている。女の人が団地の自治会的な、建て直し委員会的なものに積極的になっていて、一緒におでかけしてくれる機会が減ったのだ。え、一人で行け? さみしいじゃん。

 

それにあれだ、ちょこざっぷを始めた。身体的には散歩するのもジムで運動するのも悪い話じゃないが、ジムはインドアだ。カメラを持っていく場所ではない。むしろ持っていったら出入り禁止になる。おれはいささか強迫的なところがあって、ジムに行くことをおろそかにしてはいけないという意識が強く、土日はついそれを優先してしまう。

 

まあ、当たり前だが競馬もある。秋のG1シーズン、なかなかに出かけられない。土曜日に行けば? もっともだ。というか、秋だ。はっきり言って、今年の夏などは暑すぎて外を歩くだけでもう嫌になってしまう。しかもそれが長く続いた。十月も半ばを過ぎた今、ようやく散歩してもいいかという天気だ。それでも今日は暑く、朝、半袖の人も多くみかけた。いやはや。

 

なんだしかし、たまには写真撮りたくなった。「写真を撮るために写真を撮る」という行為だ。土曜、土曜なら競馬を録画だけにして、もちろん馬券は前夜に仕込んで、ちょっと一人でそこらへんを歩いてみるか。ちょこざっぷも我慢する。そこらってどこら? 山下公園のあたりまでぶらり散歩、あと中華街とか。中華街の店には一人で怖くて入れないので写真撮るだけ。レンズは単焦点。そんなんでどうだ。とりあえずリハビリだ。

 

問題はカメラだ。おれの持っているカメラは古い。ソニーのα65という機種だ。小さくもないAPS-Cだ。レンズのマウントはαマウントだ。ミノルタから引き継いだマウントだ。おれは父からミノルタのレンズを引き継いで、さらに自分で中古レンズを買い集めたりした。今さらこれらのレンズをどっかにしまいこんで(売るとかめんどくさいし金にもならないだろう)、新しくフルサイズのミラーレスカメラでも買う? さすがにそれは金がない。レンズだって買わなければならない。十万単位で金が飛んでいく。

 

だから、いまさら、このカメラでいいですか? オールドデジカメにオールドレンズ。なんかiPhoneのほうが……。でもね、やっぱりカメラで写真撮るっておもしろいはずなんだよ。「手が滑ってiPhone落としちゃわないかな」とかの心配もないし。うーん、べつになにか出来栄えがいいとかどうとか関係なく、撮るのが楽しいのだ。それを思い出そう。なので、カメラを持ってうろつこう。

 

と、こんなふうに意思表明でもしておかないと、おれは外に出られない。いや、こんな意思表明をしても出られないかもしれない。でも、しかし、だけど、なんか。