2025年 スプリンターズステークス回顧 三浦皇成が中央のG1勝った

2025年9月28日 東京スポーツ紙より

 

「三浦皇成がG1を勝った」というと、あるていどの競馬ファンなら「おお!」と思うであろう。「その書き方は正確ではないな」と思うひねくれたやつもいるであろう。まあ、どうでもいい、三浦皇成がG1を勝ったのである。

 

さて、スプリンターズステークス。今、日本のスプリント界には絶対王者のような存在がいない。そのかわり、みんなわりと元気で出てくる。去年のスプリンターズステークスと今年の高松宮記念の1~4着馬がみんな出てくる。

 

どうしたものだろうか。なにか新顔はいないのか? 新顔というか、別路線から一頭きた。香港のラッキースワイネスだ。新顔というにはベテランだ。全盛期はかなり強かったが今はどうか、という話もある。あるにしても、カーインライジングと競馬したりしているのだ。まだ強いかもしれない。怪我のあと、今が復調のときかもしれない。それに、人気もない。悪くない。スプリント競馬の本場の香港馬がぶっこ抜く、そんなのを想像していた。

 

……のだが、どうも人気がなさすぎる。あまりに注目されていない。やはりピーク過ぎているのか? 不安になる。と、馬体重が発表される。-23kg。解説者が「日本の生活が合わないのかもしれませんね」などという。そうじゃないかと思う。この時点で「ラッキースワイネス本命やめようかな」と思う。パドックを見る。おれの目にはぜんぜん元気がないように見える。おれはラッキースワイネス本命をやめた。やめたけど、単勝と人気どころへのワイドは買っておいた。

 

じゃあ、本命はどうするんだ。馬場は先行、内枠有利だ。こういうとき能力を発揮するのはどいつだ。おれの勉強の結果はママコチャということになった。もちろんサトノレーヴは強い。強いが、わずかな枠順の差でママコチャあるんじゃないのか。

 

馬券はママコチャの単勝、馬連を手広く、そして三連複。内枠をメーンにピューロマジックあたりが三連複で来てくれたらうれしい感じ。馬連穴狙いではダノンマッキンリー、そしてウインカーネリアンあたりへ。そうだったのよ。枠を嫌ってジューンブレアとかカピリナ、ルガルはぶった切ったのに、馬連ではウインカーネリアンなあ。

 

で、レース。ジューンブレア武豊好スタート。想定通りウインカーネリアンついていく。ウインカーネリアン逃げる。これは予想通り。ウインカーネリアンは生粋のスプリンタータイプではなく、逃げるなら非スプリンターの逃げ馬のペースになる。そんなに速くならない。それは予想できていた。

 

予想できていたが、まさかそのまま押し切るというのはなあ……。直線では、もう自分の馬券は死んでいるので、「ああ、ああ、三浦が、勝つのか? 勝ってしまうのか!」とばかり見ていた。

 

そうやっておれの秋のG1はじめは終わった。このところさっぱり馬券が当たらない。回収率は見ていない。有馬記念にはかなりの額を賭けないと取り戻せないかもしれない。

 

以上。

 

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