あー、おれが勝つと思ってるからビッグアーサー危ないよ。もうだめだ。地獄が降ってくる。
— 黄金頭 (@goldhead) 2016年10月2日
ほら、福永に地獄が降ってきた。もう、この世の終わりだ。リセットボタン押せ。地球のやり直しだ!
— 黄金頭 (@goldhead) 2016年10月2日
……おれは好きな騎手というのはいても、嫌いな騎手というのはいない。買いたくなる騎手はいても、積極的に買いたくない騎手もいない。積極的に買いたくない騎手なんてものを作ると、見誤るからだ、いろいろと。ただでさえ見誤るのに、もっと見誤っていては、やってられない。
というわけで、べつにおれは福永祐一が好きとか嫌いとかいうことはない。むしろ、買える方の騎手だと思っている。思っているが、おれにはこんな思い出がある。
俺が福永についてまず思い出すのはダービー、キングヘイローだ。俺が本命にしたのかといえば、全然違う(セイウンスカイだったと思う)。しかし、俺は最終レースが終わったあとのトイレですごいものを見た。かなりの額のキングヘイローの単勝が、水で濡らされて鏡の真ん中に張られていたのだ。「福永死ね」との文字とともに。それを見て俺の福永に対する見方が何か変わったかといえば、全くそんなことはないのだが、福永を見るたびにあの光景を思い出す。
おれはべつに、福永が上手く乗っていればキングヘイローがダービーを勝てたとは思わない。思わないが、おれは今日、あのときの東京競馬場のトイレの鏡を思い出した。
今日の、スプリンターズステークスの福永の騎乗っぷりは、そういうレベルだった。おれはいちいち騎手がミスをしたからといってブログに書いたりしない。せいぜいTwitterでつぶやくていどだ。けれど、さすがに今日は、今日だけは書きたくなった。なんだよ、あれは。どこのダビスタだ? ウイニングポストだ? どんだけ詰まってんだ。すんなり行かしてれば、勝てたんじゃねえのか。いったん詰まって、それでも間を割りかけたときの勢いもまだまだあったんじゃねえのか。なんだんだ、右往左往、スプリンターズステークスの直線が、こんなに長く感じられるなんて!
ああ、まったくの愚痴だ。馬券に負けた腹いせのエントリーだ。それ以上でもそれ以下でもねえ。これまでの福永の実績を否定するもんじゃあないし、今後福永は買わないとかいうわけでもねえ。でも、今日のスプリンターズステークスは一回きりだし、一回きりのすげえひでえもん見たなって気になったんだ。「勝てたんじゃねえのか」というのは、おれの願望にすぎないのもわかってる。ひょっとしたら坂で足が止まって、結局レッドファルクスにぶっ差されたかもしれねえし、ミッキーアイルに逃げ切られたかもしれねえ。それでも、それでも言わせてくれ……。おれも競馬を初めて20年近くなるが、たまには言わせてくれ……。いや、死ねとは言わない。でもなんだ、なんて言ったらいいんだ。ええい、
福永のバーカ、バーカ!