メルカリで塊根植物のアデニウム買ったら第四種郵便のペットボトルで届いた

「コーデックス」と称される植物の一群がある。科のレベルからばらばらで、ある見た目の針葉植物の一群を「コニファー」と呼ぶようなものかと思う。

 

コーデックスは「塊根植物」と呼ばれ、根が肥大化して独特の形となる。上の方はなにか樹木のミニチュアのようにもなる。盆栽的に楽しめる。

 

おれもコーデックスほしいな、と思う。思うも、かっこいいコーデックスは高い。高いが、苗とかなら安いのでは? と、ふとメルカリを見てみた。

 

そしたら出てくるんだよな、たくさん。どうも、植物愛好家たちが自前で実生から育てた苗などをやりとりしているようだ。リトープスとかコノフィツムの小さいのとかもあって、いいんじゃないか、と思った。

 

そしておれは800円(送料込み)で小さなコーデックスを買った。アデニウム アラビカム‘ブラックステム’(Adenium arabicum ‘Black Stem’)という品種だ。砂漠のバラと呼ばれる種類の仲間で、花も咲いたりするかもしれない。

 

出品者の人と「発送日が決まっているので」とか、「べつに急いではいませんので」みたいなやりとりをしていたら、「出荷前に再確認したら商品写真より葉が落ちてしまいました。季節的に問題はないかと思いますが、一応、同品種の抜き苗をおつけします」ということになった。非常にありがたい話である。

 

で、郵便で届いた。「ポストに入りませんでしたので」と職場に持ってきてくれたのがこれである。

 

上下切断して貼り合わせた2Lペットボトルそのままである。そこに宛先、差出人の住所が貼ってあって、「第四種郵便(植物種子等在中)とある。貼ってある価格は170円だ。このサイズで安くないか? と、思ったら、どうもこの「第四種郵便」は安いらしい。

第三種・第四種郵便物 - 日本郵便

 

へえ、こんなものがあるのか。植物愛好家にはよく使われているのかもしれない。それにしてもペットボトルでそのまま送るというアイディアはよい。口は空いていて密封されない。詰め物をしているのでポットも動かない。土はこぼれないように封じられている。いやはや、驚いた。

 

ただ、このサイズのペットボトルの上部を切り取って、植物の鉢に被せるというのは見たことがある。うちの会社の植物の専門家が、実生から出てきた芽を室内で育てているときに、簡易温室のように使っていた。これも植物愛好家のなかでは常識的なテクニックだろうか。

 

して、中身はこちら。アデニウムは冬に葉を落とす。落としたらもう断水ということだ。まったくやらない。春になって暖かくなってきたら、少しずつ水やりをはじめる。水、やりたくなるよな。だが、今は我慢、我慢。

 

こちらはおまけの抜き苗。葉が元気だ。とりあえず既存の植木鉢の端っこにぶっさした。たとえば、本体は断水して、こちらは鉢の植物といっしょに水やりをするというリスクヘッジはどうだろうか? いや、しかし、やはり世の中のマニュアルに従うべきだろう。

 

というわけで、土日に小さな鉢を買おう。多肉植物の土はある。うまいこと育てられたらいいのだけれど。

 

あと、メルカリで植物の苗を買うのはいいかもしれない。