フェスタ感のなかった凱旋門賞(俺にとっては)

 週半ばから風邪引いて会社休んで、土日も微熱続きでぐったりしていたのでおとなしくしておればよいものの、スプリンターズステークスとその前後のレースでさらにぐったりするなどして。熱発のときは追加入金ダメ、絶対。
 凱旋門賞があることも知っていたのだけれども、なにせたぶん、生中継を見る方法がない。インターネット中継みたいなのがあったかどうかも知らないが、どうも面倒くさく。また、ラジオNIKKEIで中継すれば聴こうかと思ったが、そんなこともなく。まあ、仕方ない。
 この「まあ、仕方ない」は、だいたいPRIDE崩壊後の総合格闘技への興味に近いものがあって、なにやらアメリカの方で盛り上がっていて、有料放送で見られる、といわれても、そこまではいいか、というような。そんな海外競馬へのスタンス。馬券でも売ってれば別だが。
 というわけで、結果を知ったのは今朝の「とくダネ!」の小倉さんのオープニングトーク。「おお、また惜しい2着か」と。それで、パソコンつけて動画で見た。見て、なんかこう、そつなく、普通に、ナカヤマフェスタがいい競馬をして、惜しい2着! と、急にビックリマーク出てきたけど(とくダネ!、で使ってるけど)、やっぱりあれだ、動画を見ると少し熱くなるな。見られるものなら生だな。
 しかしまあ、画面越しにモンジューちょっと下がれ! って念力を送ってから(そのころは実家に衛星放送があった)、何年になるかわからんが、なんか普通になったな凱旋門賞。というか、ナカヤマフェスタの普通感だろうか。「ナカヤマフェスタ」という語感から海外遠征、凱旋門賞は思い浮かばないもん(とはいえ、勝ったワークフォース/Workforceって、「労働人口」とか「全従業員」とかいう意味っぽいんだけど。母のソヴェートムーンからの連想だろうが)。関東の特別レースの常連みたいな。もちろん、関係者の情熱みたいなもんは特別だろう。ただ、特別なものが平場になっていくのは、あらゆる物事についてそうなのだろう。香港馬にスプリンターズステークス勝たれても、コスモス賞で道営馬が連対するのと同じくらいのびっくり度というか。
 それにしても、ナカヤマフェスタか。向こうの実況も「ナカヤマフェスタ」って言ってたもんな。まあ、向こうにしても日本の馬が来るのは毎日のことでないにせよ、中央競馬坂井英光が乗りに来るくらいの頻度に思ってるかもしれない。それで、フランスの須田鷹雄みたいなのが、「日本からの遠征馬の取捨は、回収率から見て……」とか言ってたりするんだろうか。あるいは、勝てないと名前が残らない、みたいなのもあるけれども、2着に入るってことは連勝式馬券に絡むということで、フランスの馬券親父にいくらかの爪痕を残せたことだろう。それで、ヴィクトワールピサから買って負けたやつと、スプリンターズステークスでグリーンバーディー買って負けたやつが、日仏友好で話し合えばいいと思う。俺はローレルゲレイロ買ったから入れないが。
 そんなわけで、ビックリマーク3個のテンションでお送りしたけれども、ナカヤマフェスタヴィクトワールピサもおつかれさま。あと、ナカヤマはまた遠征に挑戦してもらって、ユームザインの志をついでほしい。←2着狙いかよ!