すばらしいストライクウィッチーズのイベントの良い所を思い出そう

 ふと数日前の日記を読み返して思う。自分の一番大好きなアニメのイベントに赴き、敬愛すべき声優さんたちの歌声を聴き、続編の制作決定発表まで知ったというのに、大半が愚痴である。
 悲観と楽観は、未来にかかわる言葉だろうか。よくわからないが、よいはずの思い出を半分くらい悲観で塗りつぶしているのも虚しいものだ。
 そうだとも、おれは虚しいものだとも。だからといって、言葉の上でいくらか楽観を記すこと、そのくらいの意志は、力は残されていないだろうか。記憶から消えてしまうまえに、ほかのだれかが書いていようと、あるいはおれの勘違いだろうと、思うがままに……。

福圓さんが楽屋で弁当を二個食ったのがいい

 宮藤芳佳役の福圓美里さんが楽屋で弁当を二個食った。トークコーナーでそういう話になっておった。カレー風味の中華のなにか?の入ったなにかの弁当。いずれにせよ、弁当を二個食うのはいいことだ。よほどのことのように思える。三個だとさすがにスシマスターが出てくるところだが、二個というのは悪くない。健康と意欲が感じられる。「リバウ航空隊」を歌わずとも、ゆるがぬ護りを感じさせるではないか。おれはそのように思って、たいへん愉快な気持ちになったのだった。

「すごくすごいです!」は便利というのがいい

 劇場版から服部静夏役で新加入の内田彩さん、トークのコーナーでこれをいじられていた。このアニメに関していえば、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」、「ムリダナ」に次ぐヒット台詞といっていい。え、最初のは台詞じゃない。まあいい。これを「便利」という。これはもっさん役の世戸さおりさんが言ったか福圓さんが言ったか忘れたが、「便利」というところがいい。便利なのはいいことだ。考えてみれば「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」も、ある意味で便利な言葉である。ただ、便利だからといって使いすぎは禁物である。が、その禁物さを逆手に取ることもできるがゆえに強力な武器ともいえる。服部静夏=内田彩はこれによってあと10年戦える。いや、それはどうか……、いやいや、いいんだ、それでいい。

10年後も宮藤芳佳でいい

 東京都・福圓さんからの質問。ファンも、公式スタッフも、もちろんいいに決まっている。さらに、この話題になったとき、一気にシフトチェンジしてリーネちゃんの声を出した名塚佳織さんにプロのすごさを見た。あの……なんといったらいいのか、大人の美しさを持った女性のどこからあの声が出るのかというところ。すばらしい(さらに言えば、歌も一番好みでした)。ただ、10年後、オリンピックよりあとだぜ……、いや、自分については考えまい。

三本締めがいい

 サプライズ付きアンコール(これもいい)のあと、恒例の(?)関係者席へのコール、そして、なんとマイクもないレスポンス。前回は万歳三唱で終わったが、今回は地声での制作陣の挨拶である。内容については誰がなんと言ったかなどとはもっと近くでしっかり聴いた人が書いているだろう。ただ、三本締めで終わった。これがいい。続編が出るという約束はなされた、という感じがした。終わりでなく始まりであるとおれは信じたい。

なんにせよ続編がでるのがいい

 さて、いずれにせよ映像で続編だ。と、ここでおれは白状しておくと、OVAと聴いて勝手に「OVA一本」と思い帰途についたのだった。そのあとチラチラ大手掲示板など見るに、「あ、普通に複数巻の可能性あんじゃん」と思った次第。ああ、アニメ初心者ゆえに、どのくらいのペースで、どのくらいのボリュームで、どのくらいの価格で出るのか? 『ガンダムUC』のように劇場公開なんかしたりするのか? 初回特別限定版とかあってすごくすごい値段だったりするのか? 買えるのか、おれ……? あ、暗くなった。いかんいかん。きっとほら、物欲しそうにウィンドウ見てたら、哀れに思ったいいおじいさんに通報されておれ逆上、包丁片手に「警察呼べ、ちょっと前に進め!」とかいって暴れるかもしれない。悪くない。悪くないところで終わろう。
 と、あとちょっとおれは混みあった所にいたせいもあって歌よりトークの話に寄ってしまったけど、フリーに近いトークおもしれな、と。福圓さん言ってたみたいに、定期公演(ラジオの公録か?)ありゃあな、とか。それと、まあ、すばらしいストライクウィッチーズは全部すばらしいんだ。それでいい。

……また延期なったんか? まあええわ。