ドラマ『まほろ駅前番外地』第二話おもしろかったですよ?

 べつに毎回感想を書いていこうという気はないけれども、第2話もとくに面白かったので記す。話はといえば、古いカラオケ映像に映ってる女性に一目惚れした男が、彼女を探してほしいと依頼してくる話。
 そんで、映像見て行天(松田龍平)が「横浜っぽいよね」とか言うわけ。それ、すげえわかる! って。なにって、作中では「昔は曲に合わせて一つ一つ撮ってた」みたいな話なんで、最近の通信カラオケは違うとかいう話でさ。それでおれが通信カラオケすんのはラブホで暇を持て余したときとかなんだけど、まあそこに出てくる映像の古いことと、「あれ、これすげえ昔のみなとみらいじゃね?」感。何回このギターひいて路上で歌って植木鉢の兄ちゃん出て来んだよとか、軍歌はせめて陸軍と海軍と分けろよとか、まあそれはどうでもいいんだけどさ。
 それで、探偵ナイトスクープの取材のふりして辿ってった先が黄金町とかいって、ハーモニカ横丁とか瑛太松田龍平歩いたりしてんの。やべえ。町田からは横浜線より車の方が早いのか?
 あとはなんだ、カラオケの映像やってた会社がそれじゃ食えなくてAVに流れて、最後はアウトレイジ化するとか、業界的にはリアルなんだろうかとか、最初にマイクで殴りかかるシーンで「あ、大島渚」って言うのタイムリーだな、とか(撮影はずっと前に済んでると思うが)、最後出てくる女優のキャスティングとも絡めてるのかな? とか、まあなんか小ネタもいろいろあんだろうけど、単におもしれえよ。
 それでもちろん、冒頭のメシ食ってる時にギバちゃんトリビアを語る行天と、「リアクションしにくい話題すんなよ」とかのやりとりもいいんだけど、「いい時の自分を知られてるってのはつらいよね」とか、なにかしら行天なり多田なりの暗い事情を背中で匂わすあたり、いいよね、と。
 と、たいへん気に入ってるので、まあそんだけの話なのだけれども。おしまい。