
嘘のような話だが、本当の話だ。朝、ふと、iPhoneを見て「何時かな?」と思ったら、7:24だった。「これは、BCクラシックを見られるのでは?」と思って、そのままYouTubeを開いた。本当にやるところだった。
馬券は買っていた。どうせ当たらんし、フォーエバーヤングから買っても儲けにはならんということで、大きなラッキーはあったとはいえ前走でシエラレオーネを破っているアンティクエリアンから三連複を買っていた。
馬券はどうでもいい。フォーエバーヤングがブリーダーズカップクラシックを勝てるかどうか。それだけが問題だ。
レース。フォーエバーヤングのスタートは悪くない。前方につける。あとから知ったが、ラビットの次につけてライバルを閉じ込める作戦だったらしい。おれは坂井瑠星が現役ジョッキーで一番好きなジョッキーだ。
直線、先頭で抜け出す。そのまま、そのまま! 逃げ切った! そのまましばらくアメリカの放送を見ていた。矢作調教師も藤田晋オーナーもサングラスをしていた。べつにどうでもいいか。来年帰ってくるか? それはわからない。どうにか無事に現役を終えられますように。そして、藤田晋は第二の金子真人になれるのだろうか?
いろいろ考えていて、また寝た。本当にリアルタイムで見ていたのだが、Xにポストもしていないし、まあ証明するものはない。でも、おれはその瞬間を見たからそれでいいのだ。
日本競馬、あとはやはり凱旋門賞ということになるのか。クラシックについては、本国が世界一という気概を各国それなりに持っていていいと思うので、そういうことになる。馬主というものが完全に経済合理的なものでない限り、凱旋門賞には挑み続けるだろうし、やがてそのときもくるだろう。悪くない。エリキングあたり、血統的にはゴリゴリに向くらしいからどうだろうか?

天皇賞・秋。狙っている人気薄の馬がいた。アーバンシックである。おれはアーバンシックは東京向きの馬だと2歳のときから思っていて、菊花賞を勝ったのは意外ですらあった。そのアーバンシックが秋の天皇賞に出てくる。人気はない。悪くない。
そう思っていたが、一つ懸念が出てきた。鞍上である。鞍上の、アレクシス・プーシャンである。5chの競馬板など見ると、かなりひどい騎乗をしていたらしい。自分でもJRAの公式アプリから見てみる。うーん、よくわからない。よくわからないが、スペシャルなジョッキーではないかもしれない。うーん。
というわけで、「アーバンシックで家を買う」ような気持ちは失せたので(もとからそのような気持ちで競馬はしていないが)、そこそこアーバンシックを買う。プーシャン、なんか適当に3着までに来てくれたらいいから、という馬券だ。
レース。メイショウタバルが逃げる。ホウオウビスケッツは控えた。レースはスロー。あとからジョッキーカメラを見たら、ルメールが「遅いよ!」と吠えていた。アーバンシックは後ろから。大丈夫かその位置で?
直線、アーバンシックは進路を二度変えたように見えた。ややロスだ。前の方はよく見ていない。タスティエーラあたりがいったん出たか? けど、最後差し切ったのはマスカレードボールだ。二番手に同じ3歳のミュージアムマイル。三着はジャスティンパレス。
で、アーバンシックは伸びて5着。人気からすれば好走といっていい。でも、プーシャン三着まで来てくれよとも思う。次はジャパンカップだろうか。また買いたくなってしまうが、鞍上はプーシャンなのだろうか。プーシャンはまだ若いし、そこまでの間に日本競馬のフィットしてくることもあるだろうか。よくわからない。
よくわかるのは、競馬はルメールを買っておけば間違いないということだ。この日の最終もそうだったし、JBCクラシックもそうだった。それでいいのだろうか。プーシャンの奮起を期待したい。