※風邪気味で体調が悪いので、以下の音声配信のほうが詳しいです。
— 黄金頭 (@goldhead) November 5, 2025
入院前最後のつもりで市大病院へ行った。簡易心エコー検査と追加の血液検査。これで手術オーケーかどうか決まる。
まずは簡易心エコー。「吸って、吐いて、止めて」とどうもタイミングがあわなかった。まあそれだけ。
そのあと、血液検査&検尿。検尿を提出している間に、血液検査の待ち番号表を紛失してしまう。再発行してもらったが、ズボンのポケットに入っていた。
診察前に時間ができたので、一階の隅にある「がん相談コーナー」ののぼりのところへ行ってみる。存在は知っていたが、今まで時間(午前中のみ)があわなかった。
カウンターに人がおらず、近くの職員さんに「ここやってますか?」と聞いてみると、「ただいま担当者が出払っております」という。「11:30から次の診察がありますが、間に合いますか?」ときくと、担当者に電話をかけてくれた。30分後になるという。相談時間は30分未満になるが、せっかくの機会なので待つことに。
そうしたら10分後くらいに担当者が来てくれた。医療ソーシャルワーカーという人なのだろうかどうなのだろうかよくわからない。
いざ、相談するにあたって、なにを相談するか一瞬迷う。とりあえず、ほぼ答えがわかっていることを聞く。「大腸の希少がんで一時ストーマになるんですが、行政の支援ってないんですよね?」。相手の顔が曇る。「そうなんですよねえ」。「そうですよねえ」。話が終わってします。「それだと、自己負担で一ヶ月にいくらくらいかかるんですか? お金のことが心配なので」。担当者、だれかに電話をかけて聞いてくれる。「初期費用で1万5千円くらい、あとは毎月1万円くらいです」。永久の人の自治体の補助費もそのくらいなので、そのくらいなのだろう。
お金の話ならもう一つあった。「高額医療費の上限費って3〜5月の給与で決まりますよね? 自分はぶっちゃけ手取り19万円だったんですけど、先月の医療費が7万円超えたんです。上限5万7千円くらいだったと思うんですが……」。ちょっと調べてきますと、担当者どこかへ行く。戻って来る。このあたりのやりとりはよく覚えていない。「べつの医療機関での受診は別建てになります」。「こちらの病院の指示で検査病院に行ったのですが、そうなのですか」。
……実は、一医療機関2万いくらかだと合算できるらしく、おれの場合市大病院の二回の検査で合わせて3万2千、PET/CTが3万円くらいなので、条件を満たしているかもしれない。しかし、その場合の申し出先は健康保険のほうだろう。
あとは、「入院、手術はここ一つなので、その月の上限はこれですよね」、「そうなりますね」、「やっぱりストーマが不安で」、「ご年配の方でもすぐ慣れるので大丈夫だと思いますよ」、「大きな病気も初めてで」、「そうですよね」など話して終わった。もうちょっとなにかないかと思ったが、まあしかし気になっていたことは話せたのでよかったかもしれない。
そして、診察。こちらは入院前最後の診察のつもりだったが、どうもそうではなかった。心エコー検査の結果を見て、血液検査の結果を見る。血液検査の結果を見ながら、「ほとんどいいですね」と言われるが、3、4項目赤いやつがある。「ただ肝臓が……」。間髪入れずに「酒です」と言う。「どうもがんのことで不安も大きくて、ついつい」。「そういう方多いんですよね。あと、睡眠薬とか」。
そして、カレンダーを見ながら次の予約の話。あ、今回が最後じゃないんだと悟る。そして、入院は12/8からで、手術は12/9ととりあえず決まった。
ちょっと手術のことを聞く。「えーと、入院後に抗がん剤的なものが必要になったりしますか?」。「NETの場合、むしろ薬がないんですよ。それに、がんよりは転移しにくいものなので」。「リンパ節はざっくり切るんですか?」。「ざっくりというか、大腸の場合まわりのを全部取ります。この箇所はいろいろな神経が集まっていて、場合によっては排尿や射精などに影響があります」(このあたりはもうちょい詳しく会話した)。
最後ではなかったと思うが、「肝臓の数字は手術ぎりぎりです」と一発かまされた。なんとなく大丈夫そうな雰囲気もあるが、その雰囲気を信じて、「やっぱり手術できません」となったときに失うものの大きさはすごい。
診察は終わった。その後、中待合で次のことについての書類などを渡されるのだが、これがなかなか来ない。忘れられたのかと思った。が、やってきた看護師さんから次の日の5つくらいの診察の説明と、大量の書類を渡されて、準備がたいへんだったのだとわかる。次の診察は、手術というよりは、入院に関する(たとえば食事とか?)についての調整、説明が多いようだ。問診票もいくつかあって、記入が億劫だ。
やはり、なにかの疲れを感じて病院から会社へ行った。
おれはとりあえず、昨晩酒を飲まなかった。
