球界に真言を具す

 今季本塁打王を獲得した広島・新井貴浩内野手(29)が5日、昨オフ初挑戦した鹿児島・最福寺での精神修行・護摩行(ごまぎょう)を今オフは単独で敢行、本格化させることを決めた。

 広島東洋カープが誇る右の大砲にして2005年の本塁打王新井貴浩が、再び護摩行との一報です。新井の護摩行と言えば、私は次の記事を思い出します。
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200506250110.html

 左手薬指第二関節に重度のやけどをしていた。オフに精神鍛錬した際に負傷し、患部は骨が見えるほど大きく陥没。医者に手術を進言されたが、「開幕に間に合わなくなる」と断った。1月中はバットも握れず、振れなかった。球団には激しくしかられた。

 これがさらに本格化したらどうなると思いますか。「雪中断臂」(http://www.myoshin.com/senshin/jinbutu-vol4.htm)の慧可よろしく、一本でも持っていけといった具合になるやもしれません。早くも来シーズンが心配です。いや、それとも今年は本塁打王になれたのだから、今度は腕と引き換えに三冠王くらい獲るかもしれません。
 ああ、そうです。今年の六月ごろには、雪中断臂の雪の字も知らなかったのです。それがどうでしょう、空海関係の本を読むようになってから、仏教の話(達磨と慧可は禅の話です)について、乏しいながら関心が出てきてしまった。というわけで、気になったのは鹿児島の最福寺なのでした。
最福寺公式サイト→http://www.saifukuji.or.jp/
 ……気になったら検索、検索すれば結果が出る。概略くらいならたちどころに得られる。この何気ない一連の動き、ネットがなかったらどれだけの時間が掛かったことか。あるいは、興味など持続しません。それが最終的によいことなのかどうかは愚昧な私には判りかねますが、とにもかくにも便利であることは否定できません。
 で、最福寺。こちらは台密ではなく東密真言密教。由来のページでいきなり廃仏毀釈の話から入り、廃仏毀釈の話に出るあたり、やはり密教系が特に狙われた(id:goldhead:20051115#p1)ということなのでしょうか。おお、系列店(?)に江ノ島大師なんて名前も。あなた、私は江ノ島と縁もゆかりもある。へぇ、新井が修行した九州の寺のフランチャイズ(?)が身近にあったとは。
 いやはや、やはり世界はどこかで繋がっている。日々新たに広島を応援する気持ちが湧いてくるような思いとともに、ここらあたりで筆を置こうと思います。