不老町交差点のところのマクドナルドのビルでボヤ騒ぎがあったみたいだぜ

※以下、俺の俺による俺のための日記なので、内容に関しては保証しかねます。
 昼飯買いにずったらずったら室内履きひきずって俺歩く真昼の関内。遠く響くサイレン、近づいてくるサイレン。消防車が真横を通り過ぎていく。先を見やれば、別の消防車が停車していて消防隊員の銀色の防火服が太陽を反射している。ビル見上げる人々、マクドナルドのビル。見上げてみても、さて火も煙も立っていない。火のないところに消防車来るか?
 俺、性根のくさった、暇人の、野次馬。とくに交通規制もなにもなく、はっきりいって駐まった消防車のランプ光るだけの妙な空気、便乗、横断歩道渡って、モスバーガー側から見上げる。ジョナサンの縁に座って見物決め込む人、対岸でも普通に人歩いていて、タバコ吸ってるやつまでいて、消防隊員もとくに注意するでもなく話したりしている。
 ビルの上の方、雑居ビル、漫画喫茶、個室ビデオ、それと飲食店。たぶん今回の火事さわぎと関係ない「みそ屋」。みそと焼酎の店と看板出ていたから、てっきり和食の店と思うでしょ? ローカルテレビ見て驚愕、中国人らしき店長特製の火鍋が出てくるという仕掛け。入ったことはない。漫画喫茶には二度くらい行った。一階、マクドナルドは数えきれず。
 マクドナルドは、最初は営業中といったようすだったが、気づいてみたら、店員が皆外に出てビル見上げている。若い女性店員が自動ドアの前に立ちふさがって営業中断。お持ち帰りでないお客さん、お盆持って外に避難のようす。ただ、消防隊員が指導、誘導という緊迫もなく、大事ではないかと思う。

 ふと気づくと、こっちのシマ、スーツに似つかわしくないデジタル一眼レフカメラ、せわしなく写真撮る男、地面に膝ついてまでパシャリ、ケータイで連絡取ったりもしている、ついには紙を出してメモ書きはじめて、これはたぶん新聞記者じゃねえかと推測。そうしたら、かたわらでケータイで話してた別の男、会話終わって記者らしき男に近づいて一言。
「おたく、ブン屋さん?」
「ええ、まあ」
 ……予感的中。話しかけた男、なんか話したそう。聞き耳立てる盜み聞きねずみ俺、「××の●長と話してたんだけど、客のタバコが反応しちゃったみたい。雑居ビルに消防が厳しくなって、全国の改装してた……」云々。どうも、大事にはいたらなかったようだ。というか、大事であれば、ビルの中の人、下を見下げて「なんのさわぎ?」というそぶりなどないか。地下、高田屋から出てきた客、いったい何事というリアクション、この騒ぎ、そんなに長い時間が経っていたわけでもないようで。
 昼飯買いに行った俺、マクドナルド営業中止中、コンビニ、飯買って、室内履きずるずるひきずって帰る真昼の関内。まるで夏みたいな太陽、遠くにサイレン、遅れてきたサイレン、帰るサイレン。ごくろうさん。