『不安障害と双極性障害』を読む

 

不安障害と双極性障害

不安障害と双極性障害

 

完全に医療従事者、というか医者向けの本なのであろう。とはいえ、おれは不安障害に対処する薬(ベンゾジアゼピン系)と双極性障害に対処する薬(オランザピン)を処方されている身であって、ちょっと覗いてみてもいいじゃない、という気になった。

内容は専門的なので、べつの論文からああだこうだなんてできるわけもない。とはいえ、不安障害と双極性障害の共存症(co-morbidity)が高いとか、アルコール依存症との併存が高いとか、そういう話を(再)確認できた、ように思う。双極性障害Ⅰ型よりⅡ型の方が自殺率が高い。そういうものなのか。そういうものだっけ。

ともかく、まあ自分のこととして考えるときの有益さと不毛さを感じざるを得ない。よくわからない乖離がある。おれの主治医はおれに一年間ほど抗不安剤レスリンを処方した。おれの双極性障害を見越してのことかと、おれは解釈する。SSRIで元気を出そう、という方には仕向けなかった。その点でおれはおれの主治医に何かしらの信頼を置く。とはいえ、自分が抱えた脳の問題について知見をわずかながらにでも広げておくのは悪くないかと思う次第である。以上。